引用元:Comee.net
タイムスリップしては敵国に攫われ、救出されたかと思えばまた攫われる。
3000年の時を超え、エジプト王妃となったアメリカ人の”キャロル・リード”は、金髪碧眼の珍しい容姿と、現代で学んだ考古学の知識で未来を語るせいで、古代オリエントの国々から何度も攫われます。
お前はピーチ姫か。
細かい事が気になる筆者が、現行62巻までにキャロルが攫われた回数を調べてみました。
少女漫画界のピーチ姫 『王家の紋章』のキャロルが何回攫われたのか調べてみた
キャロルの誘拐・拉致・監禁事件表
誘拐未遂事件は「未遂」としてカウント、タイムスリップによる拉致はカウントしません。
エジプト~ヒッタイト編(1~4巻)
(図:ヒッタイト編の誘拐ルート)
テーベの丘で見つかった古代エジプト王・メンフィスの墓を暴く。
ミイラから蘇った王姉・アイシスに王家の呪いをかけられタイムスリップ。
神の生贄に捧げられるすんでの所で現代に戻ってくる。
アイシスに連れられ再びタイムスリップ。
奴隷に身をやつすも、金髪を珍しがるメンフィスに捕らわれ王宮へ。
コブラに噛まれたメンフィスを21世紀の薬で救う。
アイシスの命令を受けたミイラ職人に攫われる(1回目)。
メンフィスがこれを救出、プロポーズされる。
エジプトに滞在していたヒッタイト王国の姫をアイシスが殺害。
求婚を拒否し王宮から逃走、増水したナイル河に飲み込まれ現代に戻る。
古代の神殿を見学中、アイシスにナセル湖に落とされタイムスリップ。
ヒッタイト王子・イズミルがエジプトに潜入、妹姫が殺害された事を知る。
イズミルが報復にキャロルを連れ去る(2回目)。
エジプトとヒッタイトが戦争。
考古学パワーで空気袋を使った潜水法を従者に教える。
海中の岩穴からエジプト兵が侵攻、ヒッタイトの城を落とす。
エジプトに帰還、メンフィスのプロポーズを受諾。
ハットウシャ~アッシリア編(5~12巻)
(図:ハットウシャ~アッシリア編の誘拐ルート)
メンフィスとキャロルの婚儀。
神の供物に捧げるライオンに襲われナイル河へ転落、現代に戻る。
現代の手術を受け一命を取り留める。
王家の谷を荒らす墓泥棒に洞穴に閉じ込められる(3回目)。
古代エジプト兵の亡霊が現れ落盤の危機を回避。
幼馴染との婚約披露パーティー。
パーティーの最中に転落したナイル河岸のボートが流されタイムスリップ。
下エジプトに流れ着く。
ヒッタイトの間者・ルカの案内でイズミルが駐留するアラビア砂漠へ。
イズミル王子の幕舎に連れていかれる(4回目)。
幕舎から逃げ出すも力尽き、盗賊の手に落ちる(未遂)。
イズミルが盗賊を成敗、ヒッタイト首都・ハットウシャに移送される。
アッシリアの商人・ハサンの手を借りてハットウシャから脱走。
川に落ちた子供を助ける(後のフラグ)。
アッシリア王国のアルゴン王に身柄を引き渡される(5回目)。
救出にきたメンフィスも罠にかかり捕縛される。
考古学パワーでチグリス河を逆流させ、アッシリア城の水攻め。
メンフィスがアルゴンの左腕を切り落としてキャロルを救出、崩落する城から脱出。
イエリコの町で休息中、ヨルダン川でバビロニアのラガシュ王と遭遇。
エジプトに帰還。
バビロニア編(12~18巻)
(バビロニア編の誘拐ルート)
ラガシュとアイシスが婚約。
中断していたメンフィスとキャロルの婚儀が成立。
アイシスがキャロル殺害の密約を条件にバビロニアに輿入れ。
アイシスの結婚の祝賀にバビロニアへ。
エジプトとリビアが同盟締結、キャロルの留守中にリビア王女カーフラが来訪。
マアーリクのオアシスに差し掛かった所で、イズミル王子に攫われる(未遂)。
キャロルの兄・ライアンと3000年の時を超えて邂逅、イズミルを銃撃。
バビロニアに到着、ラガシュ王の婚儀に参加。
バベルの塔を見学後、塔の地下に監禁される(6回目)。
以前に手を貸してくれたハサンに原油調達を依頼。
考古学パワーでバベルの塔を爆破。
ユーフラテス河から砂漠へ入り、バビロニアから脱出。
アラビア砂漠を越える途中、シュワーム盗賊団に攫われる(7回目)。
盗賊団の長がハットウシャ編で助けた子供の親だと判明し、盗賊団と和解。
メンフィスと合流後、エジプトへ帰還。
現代~キャロル争奪編(19~28巻)
(キャロル争奪編の誘拐ルート)
ミノア王国からミノス王の病気の診断依頼が来る。
エジプト滞在中のカーフラ王女を第二妃に迎える計画が進行。
実家(ナイル河)に帰らせて頂きます、現代に戻る。
アラブの大富豪の息子・アフマドに救助される。
アフマドの私宅に軟禁(8回目)。
兄・ライアンが迎えに来る。
考古学パワーで兄の会社に競合するスペンサー社のエジプト展を贋作と見破る。
スペンサー社が報復にキャロルを誘拐(9回目)。
ライアンとアフマドが協力して救出。
キャロルの妊娠が発覚、アフマドが父親を名乗り出て婚約する。
アラブへの船旅でスペンサー社の船が激突、波に飲み込まれタイムスリップ。
第二妃騒動が収束せぬまま、メンフィスのもとには戻らず。
アビシニア王国の王子・マシャリキの助力でムーサ山へ身を隠す。
ミノアとヒッタイトがキャロル一行を追跡。
イズミル王子がミノア兵を退け、キャロルを拉致(10回目)。
オロンテスの野営地でキャロルの妊娠を知り、そのまま逃がす。
塩の海(死海)の神殿に駐留していたアイシスに捕縛される(11回目)。
妊娠に気付いたアイシスに死海へと落とされ流産。
ミノア来訪を条件にミノア海軍の協力を得て牢を脱出。
失意の中、エジプトに帰還。
ミノア~トロイ編(29~43巻)
(ミノア~トロイ編の誘拐ルート)
ミノア海軍に連れ去られそうになる(未遂)。
ミノア海軍の懇願でミノア王国へ出立。
考古学パワーでミノス王を神経性呼吸困難(過呼吸)から救う。
回復したミノス王に連れられ軍港サントリーニ島へ。
ミノアの敵国・ミケーネのスパイが暗躍し、ミノス地下迷宮に閉じ込められる(12回目)。
迷宮から脱出した所を、ミケーネ海賊に捕らわれそうになる(未遂)。
ミノス王の兄・アトラスがこれを救う。
ミノアの祝祭が開催され各国からの賓客が集う。
暴れ牛に襲われ怪我、アマゾネスの女王が牛を仕留める。
サントリーニ島での温泉保養を提案される。
サントリーニの奥の院で眠りガスを嗅がされ軟禁状態に(13回目)。
ミノス王に怒ったアトラスに連れ去られる(14回目)。
アトラスの隠し洞窟から脱出。
祝祭に招かれていたイズミル王子に見つかり捕縛(15回目)。
ヒッタイト属領・トロイの都へ向けて出港。
難破した交易船から魔女キルケーの棺が発見される。
高波に流されパロス海域の無人島へ漂着。
キルケーの妖術で催眠状態に、イズミルの婚約者にされる。
意識混濁したままトロイに到着、イズミルと婚儀。
トロイに潜入していたアマゾネスの女王に強薬を飲まされ、妖術が解ける。
エジプト軍・ミノア海軍がトロイを同時強襲。
混乱に乗じて脱出を試みるも、ヒッタイト王に見つかり拉致(未遂)。
メンフィスがヒッタイト兵の囲い突破しキャロルを救出。
アマゾネスの女王がイズミルを誘拐。
エジプト・ミノア連合軍が勝利、トロイの都を奪還。
エジプトに向かって帰港。
アマゾネス~奴隷商人編(44~54巻)
(奴隷商人編の誘拐ルート)
イズミルがアマゾネス王国から脱出。
アマゾネスの女王もヒッタイトの人質となっていた妹ヒューリアを救出。
アマゾネスの女王が瀕死のヒューリアを連れてエジプトへ来訪。
考古学パワーでヒューリアをペラグラ症(栄養失調)と診断。
ヒューリアの意識が回復。
カイロの運河完成を祝って運河祭を開催。
運河祭の祝宴でヒッタイトの間者がキャロルを裏切り、拉致される(16回目)。
メンフィスとヒューリアがキャロル救出へ向かう。
ヒッタイト兵に連れられてペトラを通過中、岩山地帯を根城とするナパタイ人から襲撃。
ナパタイ族のイリシュ族長に捕縛される(17回目)。
タドモルの奴隷市場に移され、大商人バザルに奴隷として売られる(18回目)。
キャロルを奪わんと、アルゴン、ラガシュ、イズミルが一斉に動き出す。
バザルの私邸があるユーフラテス河の河港バルバリソッスへ。
アルゴンがバザルのもとへ訪れ、身柄を引き渡される(未遂)。
一緒に売られた踊り子の手引きで奴隷部屋を脱出。
ふもとの村人に救助された所をアッシリアの商人・ハサンが見つける。
ラガシュが村人の家に押し入るも、ハサンの機転で間一髪で脱出。
メンフィスとアルゴンが対峙、アルゴンは山に放火し敗走。
ハサンに連れられ洞窟に身を隠した所に、ラガシュについてきたアイシスと鉢合わせ。
山火事が燃え広がり、隙を突いて洞窟から出る。
逃げた奴隷を追ってきた奴隷番に見つかる。
イズミルが奴隷番を射抜き、キャロルの身柄を確保(19回目)。
山火事の煙が集まって豪雨となり、ユーフラテス河が氾濫。
洞窟に濁流が押し寄せ、キャロル一行とヒッタイト兵が飲み込まれる。
濁流に流されたキャロルをかばってイズミルが負傷。
イズミルの異母弟・ジダンタシュがイズミルの命を狙って来襲。
目つぶしでイズミルを救うも、ジダンタシュに生け捕りにされる(20回目)。
ユーフラテス河岸の村に連れ去られる。
踊り子らがキャロルの居所をメンフィスに知らせる。
ジダンタシュに襲われるも、駆け付けたメンフィスによって救助。
メンフィスと1対1の戦闘、ユーフラテス河に落下しジダンタシュは行方不明に。
アマゾネスの女王と合流し、エジプトに帰還。
以下、55巻からはキャロルがエジプトに留まり、メンフィスが外征します。
54巻でジダンタシュに攫われたのが最後です。
よって、キャロルの誘拐・拉致・監禁の回数は、
合計20回!
これで間違いありません。
未遂事件を含めると、26回です!
攫われすぎやろ!
事件の発端となっているのは、
ヒッタイト編 イズミル王子がテーベ王宮に侵入。
アッシリア編 タイムスリップして戻ってきた所をヒッタイトの間者に拉致。
バビロニア編 アイシスの結婚祝いを口実にバビロニアへ。
争奪編 タイムスリップ後にまたイズミル王子に攫われる。
ミノア編 ミノス王のお見舞いの後に軟禁。
奴隷商人編 ヒッタイトの間者が連れ去る。
なんとヒッタイトによる誘拐が4回。
外遊先での監禁が2回。
エジプトはキャロルの護衛を強化し、一歩も外へ出してはいけません!
恐るべき考古学のパワー!
キャロルが攫われる理由は、古代オリエントの国々の興亡を知っている考古学パワーのせいです。
知識の幅は豊富で、アッシリア城を水攻め、バベルの塔を爆破など危機回避の機転も利き、どこの国に行ってもいかんなく発揮されています。
恐るべき考古学パワーの数々、最後にご紹介しておきましょう。
・考古学パワーで泥水を濾過して清水を作る!
現代では誰でも知っている事よ!
・考古学パワーで鉄の製造法を教える!
現代では誰でも(以下略)
・考古学パワーでジキタリス(猛毒)を服用し寝所を逃れる!
考古学関係ないやろ!
・考古学パワーで密室の通風口を発見!
忍者か!
・考古学パワーでミノア海域の地図を作製しメンフィスに送る!
スパイか!
こんなお姫様を攫って自分の国に引き込もうものなら、国の内部から転覆しかねません。
エジプト周辺の国の皆様、お気を付けあそばせ。
まとめ
『王家の紋章』62巻までに、キャロルが攫われた回数は20回でした。
少女漫画における屈指の長編作は、ついにインダス(インド)にまで舞台を広げ、現在はシバ王国(南アラビア)からアビシニア王国(エチオピア)に進んでいる所です。
ミノア編の初めに着工した下エジプトの新都が完成する頃には、この漫画も終わりに向かうのではないかと思います。
最終回までにキャロルがあと何回攫われるのか、ハラハラドキドキが続きます。
- 3000年の時空を超え、愛を誓い合ったメンフィスとキャロル、二人の行く手には数々の苦難が!! 読み切り作品「麗しのメリーさん」を併録。
(C)細川智栄子あんど芙~みん(プリンセス・秋田書店)
引用元:Comee.net
王家の紋章を読むには
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