胸が痛くなるのに読む手が止まらない! いじめをテーマにした『聲の形』を紹介

胸が痛くなるのに読む手が止まらない! いじめをテーマにした『聲の形』を紹介
     

自分のブログhttp://www.kujoyugo.com/)で漫画考察記事を書いています。
子供の頃からたくさんの漫画を読み漁ってきて、コミックスの買いすぎで実家は漫画喫茶状態でした。
同じ漫画好きであるみなさんのお役に立てる記事を書いていきます!

スカッと爽快な気持ちになる漫画は読んでいて気分が良くなりますが、現実のつらいところを投影させた作品を読みたくなるときもありますよね。

『週刊少年マガジン』で連載されていた大今良時による作品『聲の形』は、いじめをテーマにした作品。

学生生活でいじめを見てきた、体験してきた人は多いと思います。自分が被害者であることもあれば、加害者であった人もいるでしょう。

本作の主人公はいじめの加害者と被害者をどちらも経験し、いじめによって人生が変わってしまいます。

陰湿ないじめ描写が描かれ読んでいて胸が痛くなりますが、いじめを体験した主人公やヒロインがその後どうなるのか、読んでいて目が離せなくなる作品。

いじめを身近に感じたことのある人は是非とも目を通してみてほしいです!

あらすじ

「俺は彼女が嫌いだった」――明るく! 楽しく! 大冒険! がモットーの少年、石田将也(いしだ・しょうや)。耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子(にしみや・しょうこ)。2人の出会いが、教室を、学校を、そして将也の人生を変えていく――。余りにもみずみずしい青春のカケラたち。最高に切なく、心ゆさぶる物語が生まれました。

(C)Yoshitoki Oima/講談社
引用元:Comee.net

主人公の” 石田将也”は、小学校時代は粗暴なガキ大将であり、クラスの中心人物でした。

退屈を嫌って、度胸試しとして川に飛び込むなどの無茶を普段から行い、とにかくなにか面白いことはないか常に探しています。

ある日同じクラスに、ヒロインの” 西宮硝子”が転入してきます。
彼女はほとんど耳が聞こえない聴覚障害者でした。

常に退屈を嫌って面白いことを探していた石田は、障害者を物珍しく感じ、西宮にちょっかいをかけるようになります。

読んでいて胸が痛くなるいじめ描写

最初は「本当に耳が聞こえないのか」という好奇心により、耳元で大声を出すといった、モラルに欠けた行為から始まりました。

これだけでも十分にひどい行いなのですが、周囲も石田に同調して笑っているので、次第にやることがエスカレートしていきます。

補聴器を壊す、ノートを池に投げるなど、主人公とは到底思えない陰湿ないじめに発展。

いじめ描写が生々しく、被害者の西宮がとても優しくておとなしい子であるため、読んでいて胸が痛くなってくるでしょう。

しかし、加害者側である石田は、自分の行いが”正しいこと”だと信じています。

現実のいじめも多くの場合、加害者は悪いことをしている自覚がないのではないでしょうか。

加害者の気持ちと被害者の気持ちが丁寧に描かれており、リアリティが強くてつい感情移入してしまいます。

いじめっ子がいじめられっ子に

いじめは誰もが被害者になり得るものです。

誰かがターゲットとなれば、同調圧力で皆がターゲットとして認識していくもの。

西宮へのいじめが大事となってしまったことで、クラスメイトはいじめの主犯であった石田に責任をなすりつけてきます。
いじめを横で見て笑っていた友達も、罪が被ることを恐れて掌を返すように石田を責めてきました。

それ以降、西宮へのいじめはなくなりますが、代わりに石田がクラスのみんなからいじめのターゲットとなります。

結局、いじめる人にとっては、いじめの相手は誰でも良いものなのですよね。
いじめた経験のある人が、いじめられる側になることは珍しい話ではないと思います。

石田はいじめの被害者となることで、西宮の気持ちを徐々に理解していきます。

いじめられても反抗しなかった西宮がどれだけ優しい人だったのか判明していく展開は涙なしには見られません!

いじめの罪は消えない

石田は孤立したまま高校生となり、スクールカーストの底辺から抜け出せずにいました。

小学生時代に西宮をいじめていたことを後悔しており、いじめが原因で転校してしまった西宮に謝罪しに行きます。

西宮のためでもありますが、自分の罪悪感を和らげたい気持ちもあったのでしょう。

しかし、石田は西宮と関わるたびに自分が彼女の人生を壊したことを実感させられ、罪の重さはより一層増していくばかりでした。

たとえ今反省していても、いじめの罪は消えないことに苦悩する石田。

いじめの加害者というのは多くの場合、軽い気持ちでいじめていることがほとんどです。
でも相手や家族にとっては、一生消せない傷となるのです。

子供の頃にいじめの加害者となった経験がある人には、石田の罪悪感は痛いほど伝わると思います。

それでも、西宮のために今できることを必死に模索していく姿は、ようやく主人公らしくなったと思えます!
自分の罪を認めて贖罪することってなかなかできないですよね。

西宮をいじめて人生を狂わせたという罪を抱えた石田が、高校生になって彼女とどう向き合っていくのかが、本作の見所です。

まとめ

いじめ描写はリアリティがあり、その後の人生の苦悩も含め、読んでいて胸が痛くなる作品。

だからこそ「この先どうなるのか?」と気になり読む手が止まらなくなります。

多くの人が経験ある”いじめ”というものを、改めて考えさせられる名作です。

是非、結末まで読んでみてください!

 

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