1960年代を舞台にしたジャズ漫画『坂道のアポロン』が2018年に映画化し、話題沸騰中の漫画家小玉ユキ。
『羽衣ミシン』や『月影ベイべ』など、優しさにあふれる人間関係を描く作者の作品は、どれも癒される漫画として好評です。
今回は、そんな小玉ユキの最新作『ちいさこの庭』をご紹介します。
人間関係に疲れた方におすすめの、童心に帰ることのできる素敵な作品です。
『ちいさこの庭』のあらすじ紹介
森に棲むといわれる“ちいさこ”たち。絵本好きな少女、恋愛小説家と編集者、引きこもりの男子中学生……生きる時代も性別も立場も違う人間たちが“ちいさこ”に出会い――?“ちいさこ”と人間の不思議な体験が詰まったファンタジックオムニバス
(C)小玉ユキ/小学館
引用元:Comee.net
『ちいさこの庭』は5つの短編ファンタジーが収録された漫画作品です。
どの作品にも“ちいさこ”と呼ばれる小人たちが人間と様々な形で関る姿が描かれており、1つ1つの作品が間接的に繋がっているオムニバス形式となっています。
誰にでも見えるわけではないちいさこは、漫画の中でもファンタジー的な存在として扱われていますが、偶然ちいさこを見ることができた人たちは、各々が生活や心境にちょっとした変化を受け、以前より少しだけ前向きになる、そんな素敵なお話です。
小玉ユキが『ちいさこの庭』に仕掛けた物語の多くの謎
ちいさことは?
ちいさこは作中に登場する絵本『ちいさこの森の仲間たち』を始めとする「ちいさこシリーズ」に登場する小人たちのことです。
絵本の中ではちいさこは人里離れた深い森に村を作って住んでいますが、ちいさこと人間が共に仲良く暮らすことが出来る「トコヨノモリ」も存在するそうです。
しかし、『ちいさこの庭』では、実際に人里に住んでいるちいさこや、偶然人間界に連れてこられてしまったちいさこが登場し、ある条件を満たした人間だけが、ちいさこを見て触れて会話することが出来ます。
ちいさこに会える人の条件とは!?
ちいさこが見える人間は、子供が多く、大人にはほとんど見ることができません。
しかし、ちいさこと触れ合うことのできる人間の条件は年齢ではないのです。
『ちいさこの庭』第2話では、女性恋愛小説家の山での取材に一緒に来ていた男性編集者がちいさこと出会います。
男性編集者は驚き、近くにいた男女の子供にちいさこの存在を確認しますが、その子たちにはちいさこの存在は見えませんでした。
さらに、取材を通して小説家の女性に心惹かれるようになった男性編集者は山を下りるころには、ちいさこを認識できなくなってしまいます。
ちいさこをみることができる条件は、年齢ではなく、もっとロマンチックなものです。
作者の小玉ユキらしさが感じられるこの設定は、ぜひ実際に読んで確認してみてくださいね。
「ちいさこシリーズ」はなぜ描けたのか?
『ちいさこの庭』では、ちいさこは人間にはだんだん見えなくなるため、ファンタジーの存在と言われていますが、ちいさこの存在を広めたのは“森谷みつる”が描いた「ちいさこシリーズ」という絵本です。
人間には立ち入ることのできないちいさこたちの谷での暮らしが描かれ、その内容は、人間と仲良くなり、絵本を読んだちいさこも認めるほど。
なぜみつるは「ちいさこシリーズ」を描くことが出来たのでしょうか?
みつるはちいさことどのように触れ合ったのでしょうか?
その感動の真相は最終話で明らかとなります。
まとめ
『ちいさこの庭』は5編からなるオムニバスストーリーです。
ちいさこを信じる小学生の“留奈”や、恋をしたこともないのに恋愛小説の担当編集者をしている“新井”、人間の友人が出来ず中学校に行けなくなった“友貴”、400年前の日本で武士の嫁だった“お林”、そして「ちいさこシリーズ」の作者“みつる”。
彼女たちがちいさこと出会って少しずつ影響を受けるハートフルストーリーです。
とても癒される『ちいさこの庭』。ぜひ堪能してみてくださいね!
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