ゲームで僕たちは育ってきた!『ハイスコアガール』の魅力に迫る!

ゲームで僕たちは育ってきた!『ハイスコアガール』の魅力に迫る!
     

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世界でも人気の高い日本のゲーム業界!
ゲームが好きという方も多いのではないでしょうか?

近年はゲームで賞金を稼ぎ生活を送るプロゲーマーや、eスポーツの影響、ゲームの世界に入り込んだようなVR技術の進歩などもあり、さらに注目度が増している分野です。

今回は2018年7月からアニメも放送される、押切蓮介原作のゲーム漫画『ハイスコアガール』について紹介します!

作品紹介とあらすじ

『ポリゴン』って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。

(C)2016RensukeOshikiri
引用元:Comme.net

ゲームがつなぐ2人の縁

本作は母親にどんなに叱られようとも、勉強をする時間があるならばゲームをプレイする根っからのゲーム好き“矢口ハルオ”が主人公の物語です。

いつものように隣町のゲームセンターで遊んでいたところ、お嬢様であり学校1の秀才である美少女“大野晶”の姿がありました。
はじめは無口で感情を見せない晶に苛立ちを覚えながらも、ハルオは圧倒的なゲームの腕を認めて、ライバル視していきます。

小学校6年生から物語は始まりますが、2人は同じ中学校に進学することはできませんでした。

しかし再会した2人は同じように、ゲームを通して交流を深めていきます。

やがてそのゲームでの交流が恋愛感情に変わっていく……
のですが、ハルオはゲームバカのために年頃の女子の心の機微など全く理解せず、晶は無口で無表情な性格のために態度になかなか出せません。
そしてゲーム屋の娘である“日高小春”も交えた、ゲームで繋がった三角関係が始まります。

押切蓮介のゲーム愛

押切蓮介はバイオレンスなホラー作品が有名な漫画家ですが、ゲーム愛に溢れた作品も多く発表しています。

自身のゲームに対する思い出を漫画化した『ピコピコ少年』シリーズは本作と同様、1990年代のゲームセンターが物語の主な舞台となる作品です。
2作ともストリートファイターシリーズを始めとした、当時人気を博した格闘ゲームやアクションゲームを中心に、実際に存在するゲームが登場します。
ストリートファイター2にて、あまりにも姑息で強すぎることから卑怯だと非難された<待ちガイル>という戦法などに、懐かしさを覚える方もいるのではないでしょうか?

押切蓮介の描くゲーム漫画からは、レトロゲームの魅力と深い愛情を感じさせます。

裁判の苦悩が作品とリンクする

コミックも人気となり、アニメ化も決まるなど順調に思えたハイスコアガールによって、押切蓮介は大きな苦難を強いられます。

作中で登場するゲーム作品の著作権利会社に適切な許可をとりつけておらず、裁判にまで発展してしまいました。
その結果アニメは放送未定となり、漫画も自主回収されてしまい本屋から消えてしまうという事態を迎えます。

その時の苦悩は『ピコピコ少年SUPER』内で漫画化されています。
騒動によってゲームをプレイすることすら憚られるような状況に陥りながらも、友人のアドバイスによってまたゲームに救われたという、ゲームに対する複雑な思いが感じられる話です。

ハイスコアガールの作中でも、晶は家の方針によってゲームをプレイすることを禁じられてしまいます。

晶にとってゲームとは息抜きの娯楽というだけでなく、コミニュケーションツールでもあります。
そして禁止されてもプレイしたいと思うほど、大好きと言える数少ない趣味でした。
それが奪われてしまい、苦しむ様というのは押切蓮介の状況と重なり合うところも多く、作品と作者が不本意な形ながらも一致し、読者に強い苦悩を訴えかけてきます。

後に裁判は和解となり、作品も新装版として再発売し連載も再開、アニメ化も再始動します。

その時の喜びは晶がゲームを解禁された時と同じくリンクしているようであり、読者としても同じく嬉しくなるものでした。

まとめ

いかがでしたか?

ゲームというと単なる娯楽であると考える方も多いかもしれません。
しかし、懐かしのゲームの話題で盛り上がるなど、コミュニケーションツールとしても活用されています。

多くの人に愛されているゲームと、少年少女のラブコメの甘酸っぱさの2つの魅力を抱えた本作は、注目度の高いゲーム漫画作品といえるでしょう。

ぜひ原作とアニメの両方を楽しんでほしい作品です。

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