恋愛と友情の間で揺れる百合漫画『ななしのアステリズム』が切なすぎる!

恋愛と友情の間で揺れる百合漫画『ななしのアステリズム』が切なすぎる!
     

自分のブログhttp://www.kujoyugo.com/)で漫画考察記事を書いています。
子供の頃からたくさんの漫画を読み漁ってきて、コミックスの買いすぎで実家は漫画喫茶状態でした。
同じ漫画好きであるみなさんのお役に立てる記事を書いていきます!

 

恋愛漫画の中でも、同性同士の恋愛を描くジャンルが、BLと百合(GL)です。
根強い人気があるジャンルですね。

今回紹介する『ななしのアステリズム』は、小林キナ作の女性同士の恋愛をテーマにした百合漫画です。

同性の恋愛は通常の恋愛よりも難しいです。
同性であるというだけで拒絶されたり嫌悪されたりする恐れがあるので、告白できないという悩みがでてくるもの。

本作は同性の恋愛だからこそ悩み苦しむ姿が丁寧に描かれ、心情がとても伝わってくる良作。
今まで百合漫画を読んだことがない人にも読んでみてもらいたい一作です。

あらすじ

中学生活の初日、好きな人が出来ました。それからずっと伝えられなかったその気持ちをこの先も隠し続けると誓った矢先に、知ってしまった好きな人の秘密は──…。フレッシュガンガンで読者投票第1位となった友情と恋心の間で揺れ動く少し切なくてピュアな青春ハートフル・ラブストーリー!!

(C)Kina Kobayashi/SQUARE ENIX
引用元:Comee.net

 

主人公の”白鳥司”は、友達の”鷲尾撫子”、”琴岡みかげ”と非常に仲が良く、いつも3人一緒にいました。

一見仲の良い女友達なのですが、実は司は鷲尾に恋心を抱いています。
でも同性同士であるため、告白は考えていませんでした。

そんな折、鷲尾が琴岡のことを好きであるということを、司は知ってしまいます。
鷲尾も自分の気持ちが司にばれてしまったため、逆に司に恋愛相談をするようになってしまいました。

仲良し三人組の間にある秘密

司は、自分が鷲尾を好きである気持ちを隠しながら、鷲尾の恋愛相談に応えていきます。
自分の気持ちを伝える勇気はなく、鷲尾の応援をしたいと思ったからでした。

琴岡は男好きで、彼氏を作ってはすぐ別れるというのを繰り返しており、鷲尾は自分が女性だから告白しても気持ち悪がられるのではと恐れていました。

しかし、実は琴岡は男好きなわけではなく、本当は司のことを好いていることが明かされます。
二人は全く気がつくことなく、琴岡は自分の中にだけその想いを秘めていました。

複雑な三角関係が切ない

実は3人ともが同性の友達に恋しており、全員が片想いという複雑な三角関係になっているのが切ないところ。

もちろん3人とも、友達としてもお互いを好いているため、告白して3人の友情に亀裂が入ってしまうことを恐れています。

それでも、自分の好きな相手が、もう一人と仲良くしているところを見て嫉妬し、心を痛めている描写は生々しいです。

この3人の関係性は、同性同士の恋愛でしか起こりえないことです。
自分の好きな人が、自分を好きでいる人を好きになっている。

同性であるからこそ、告白しても気持ち悪いと思われて、友達ですらいられなくなるかもしれない。
同性同士の恋愛だからこその悩みがしっかりと描かれています!

一人一人の悩みの描き方が上手い

3人の悩みは似ているようで、立場が少しずつ違います。

司は、鷲尾が琴岡のことを好きであると知っています。
自分の好きな人が友人に恋をしており、それを応援する立場になってしまった苦しみを抱えています。

鷲尾は司に自分の恋心を知られており、3人でいるときに司が妙に自分に遠慮しているのを嫌に思っています。
恋を応援してくれるのは嬉しくても、司のことも友達として好きであり、3人の仲も大事にしたいからです。

そして琴岡が、最もつらい立場なのです。
彼女は司と鷲尾の気持ち、両方に気付いています。
また過去のトラウマもあり、彼女は誰かが告白すると友情が崩壊すると確信しているのです。

この3人がそれぞれの悩みで苦しんでいるのを描くのが本当に上手なのです!

3人に共通しているのは、友情を大事にしたいからこそ、恋愛との狭間で揺れて苦しんでいるところ。
これは異性愛者でも経験している方は多いでしょう。

彼女たちが友達と接しているとき、それぞれどんな気持ちを抱いているのか、丁寧に描かれます。
きっと共感できることも多いと思いますよ!

まとめ

最終的にこの3人の関係はどうなるのだろう?
と目を離せなくなる作品。

この3人以外にも、司を好きになる他校の男子生徒や、重度のシスコンである司の弟など、個性的なキャラが登場します。
彼らが3人の関係を更にかき乱していくので、より複雑になっていきます。

筆者は百合漫画を読んだことがありませんでしたが、本作は抵抗なく読むことができました。

今まで百合漫画に興味がなかった人も是非手にとってみてはいかがでしょうか?

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