記事に取り上げるため自宅にある『SLAM DUNK』1巻を手に取った。
ずいぶん前に買ったこともあり、もはや手に取るのも気が引けるくらい日焼けして黄ばみまくってる。
引用元:Comee.net
『SLAM DUNK』は試合ところだけを掻い摘んで読むことはあっても、1巻から改めて真剣に読むのはだいぶ久々だ。
『SLAM DUNK』の始まりがどんなだったか細かい記憶も薄れかかっていた。
そうだ、こんな内容だった。読み進めていく度に記憶が先のページを補完していく。
漫画の画はストーリーが進む中でどんどん良くなっていくことが多いが、本作もそう。
『SLAM DUNK』も最終話に向かうにつれより洗練され、まるで会場にいるような試合の臨場感を味わうことができるくらいリアルな描写で読者を惹きつけてきた。
1巻の画は改めて見るとやはりコミカルで初々しく、キャラたちは垢抜けない。(だがそれがまたいい味を出している)
そして、僕はあるシーンで驚愕した。
ゴリこと湘北高校キャプテン・赤木の初登場の髪型がとんでもねぇことになっている。
それでも、そんな赤木が僕は可愛らしいと思うその理由をお伝えしておこう。
1巻の”特盛ゴリヘア”
さっそく赤木キャプテン初登場の”特盛ゴリヘア”をご覧いただこう……と思ったが、是非それは自分の目で確かめてほしい。
ちなみに赤木キャプテンが表紙を飾る『SLAM DUNK』通常版6巻の表紙をお見せしよう。
引用元:Comee.net
どんっ!THE煙突男っ!
そんなタイトルがついてもおかしくない。
ただ、1巻の特盛ゴリヘアはこの2倍以上煙突に盛り感がある。
気になる方は『SLAM DUNK』通常版で86ページ。
探してみて下され。
しかし、あの特盛ゴリヘアってどないなってんねんっ!
あの髪型に似た「ボックスアフロ」なるヘアスタイルがあるらしいが、赤木もボックスアフロスタイルなのか?
いや、違うだろう。
妹・晴子同様、赤木はサラッサラの直毛なのだ。
直毛であることは、単行本6巻の表紙でもお分かりいただけるかと思う。
またそれ以前に、赤木は真面目だ。赤木は「高校生でパーマなど」と言うくらい真面目であり、硬派である。
故に、ボックスアフロではない。
SNSでボックスアフロをアップすると必ず「まるで赤木!」的な感じになるが、あれはゴリヘアではない。
「”赤木もどき”だっ!」と警鐘を鳴らしておこう。
特盛ゴリヘアの作り方
とろこで、あの特盛はどれだけ盛っていたと思う?
赤木の身長から算出してみた。
赤木の身長は197cmだ。(『SLAM DUNK』9巻,34ページ)
日本人の平均は―
身長:169.9cm
頭の長さ:23.1cm
頭身:7.3頭身
(参考:産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター調べ(https://www.dh.aist.go.jp/database/head/#itemlist))
赤木が日本人平均の7.3頭身だとして、赤木の頭の長さは26.7cmとなる。
だとすると、1巻の特盛ゴリヘアは顔の半分くらいあるので、推定13cmだ。
特盛ゴリヘアは13cmの髪の毛が逆立ったものだったのだ。
スーパーサイヤ人でもあるまいし、13㎝の髪の毛が自然と逆立ったものだとは考えにくい。
ということは、バスケの激しい動きにも耐えられるようにガチガチに固めてセットされたものが特盛ゴリヘアであると言える。
想像してごらん。
毎朝1時間、鏡に向かっている赤木を。
その手には資生堂『Aleph』のムースとヘアスプレーだ。
赤木が当時の『Aleph』とのCMタイアップを勝ち取って来たと言っても過言ではない。
すみません、過言です(笑)
『Aleph』にはムースとヘアスプレーはなかったですね。
実は赤木なりの思いが特盛ゴリヘア
でも、どうして赤木はこんな(「こんな」といっては赤木キャプテンには失礼なのだが)特盛ヘアにしていたのだろうか。
この髪型にはある人物が関係していると思われる。
県内屈指の体格に恵まれ、高校生離れした赤木は「ゴール下のキングコング」と呼ばれていた。
この「キングコング」の愛称だが、その見た目だけをとって付けられたものでもないのだ。
当時NBAを代表するセンタープレーヤーで「キングコング」のニックネームで愛された選手がいたのをご存じだろうか。
“パトリック・ユーイング”という選手だ。
ユーイングは、マイケル・ジョーダン他、名だたるNBA選手が名を連ねた”ドリームチーム”の一員として、1992年のバルセロナオリンピックでアメリカ代表の金メダルを獲得に貢献した名選手だ。
引用元:BOOK☆WALKER
ユーイングってどれ??…説明は不要だろう。真ん中の彼だ。
ゴリっ!
思わず叫んでしまいそうなくらいゴリだ。それくらいこの写真はゴリヘアじゃないか。
これはいわゆるボックスアフロなのだが、赤木はこのユーイングに憧れていたのだと考えられる。
単行本2巻でも、ユーイングの背番号「33」のゼッケンを付けて1年生との紅白戦をしている姿が描かれており、実は「ゴール下のキングコング」と呼ばれることも赤木はまんざらでもなかったのだ。
ああ見えてもやはり赤木は高校生。
想像してごらん。
憧れの選手の髪型に似せてるため、毎朝1時間鏡に向かって髪型をセットしている赤木を。
あの赤木でも可愛いらしく思えるではないか。
まとめ
ところが、赤木も半ばあの特盛ヘアが面倒になったのだろうか。
校則を守りながら特盛ヘアを作り出すのはきっと難しい。
気付いたのだろう。
バスケは恰好ではない。だったら、その1時間をシュート費やせっ!と。
特盛ゴリヘアはセットだけじゃなく、描く方もきっと大変だ。
次第とスリーリーが進むにつれ、赤木の髪型も落ち着きを見せる。
引用元:Comee.net
最後の方なんて、黒のベタ塗りが頭に乗ってるだけの状態だ(笑)
あれじゃ、特塗りゴリヘアじゃないかっ!
っなんつって。
こんな風に想像を広げていくのも楽しい。
再び『SLAM DUNK』熱が再燃し出した僕。
『SLAM DUNK』の記事で皆さんとまたお会いする機会も近いだろう。
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