【W杯ということで】こんなシュートありえない? 『キャプテン翼』のスーパーゴール集【小学生編】

【W杯ということで】こんなシュートありえない? 『キャプテン翼』のスーパーゴール集【小学生編】
     

サブカルクソ研究者。
英文学・言語学・メディア記号論を専攻。
新聞社を退職後、翻訳補助を通じて総合文化研究に携わるも、中の人がどオタクであった為に、研究対象は漫画、アニメ、ゲーム等に限られる。Twitter→@semiotics_labo

   

2018 FIFAワールドカップ ロシア大会が開催されました。
今現在で世界211の国と地域が加盟している国際サッカー連盟(FIFA)が主催するワールドカップは、近代オリンピックを凌ぐ世界最大のスポーツイベントであります。

そんなワールドカップイヤーに合わせて、今年4月からアニメ化されたのが、高橋陽一の原作による伝説のサッカー漫画『キャプテン翼』です。

引用元:Comee.net

アニメ化は実に4度目。
これまで50カ国以上で放送され世界的な人気を誇り、あの元フランス代表・ジダンをはじめ、名立たるトップ選手にも愛されています。

スペイン代表・イニエスタが、来シーズンから日本のヴィッセル神戸への移籍を決めたのも、本人が『キャプ翼』ファンである影響があったとか、冗談か本当か分からない逸話もあるほど有名なこの作品。

今回は、世代を超えて親しまれる『キャプ翼』のスーパーゴールシーンを、小学生編から纏めてみました。

『キャプテン翼』のスーパーゴール集・小学生編

バー当てオーバーヘッド(ロベルト本郷)

 

本作の主人公・“大空翼”の才能を見出した、元ブラジル代表選手”ロベルト本郷”が、翼に伝授した最初の大技。

クロスバーに一度当てて跳ね返ってきたボールを、体を180度捻りながらジャンプしオーバーヘッドで決めるという、いきなりの超高難度シュートです。

 

現在のジュニアサッカーは2012年以降から8人制ルールを公式導入していますが、『キャプ翼』の連載当時は11人制であり、ゴールポスト幅もジュニア用の7.5cmではなく、12cmで描かれていると思われます。

この時のロベルトはポケットに手を突っ込んだまま、ペナルティーエリア外からボールを蹴り、幅12cm のクロスバーの中心に正確に命中させた上で、跳ね返ってくる位置に素早く移動してオーバーヘッドの体勢に入っています。
小学生用のボールの反発とスチール製ポストの反発を頭に入れつつ、反射角と反射速度を完璧に予測しなければ成功しないでしょう。

 

バーに毎回当てる技術があるなら、普通に入れろや

 

ちなみに、ロベルトが放ったシュートはゴールネットを突き破っています。
キックで丸太を粉砕した人物ですので、この程度は朝飯前なはず。

おそるべしロベルト本郷…!

 

このシュートを伝授された翼くんもまた、丘の上から推定1000m先の”若林”くん宅にボールを蹴り込み、全日本少年サッカー大会の決勝戦では、キーパーをかわして着地後、助走無しでシュートを打ってネット破りをしたほどの脚力の持ち主。

空想科学研究所によると、ネットを破るのに必要なボール速度は、

 

時速5900km(マッハ4.8)!(※)

 

常人の100倍はあろうかと思われる脚力が無ければ、この技は出来ません。
ロベルトはこれをオーバーヘッドで行っている点が凄い。

良い子のみんなは真似しないでね!

(※参照:http://emira-t.jp/fantasy/6420/)

トライアングルオーバーヘッド(翼)

 

秋田代表・花輪SSの”立花兄弟”が使ったトライアングルシュートを見様見真似で実践し、なおかつそれをオーバーヘッドで放つという妙技。

2-2で迎えた後半残り時間1分。
同点でも予選ブロック突破となる花輪は、11人全員守備でペナルティエリア内に壁を作り、南葛SCにスペースを与えない作戦を取ります。

「どうやって攻めたらいいんだ」

と、予選敗退を覚悟した岬くんに、

「岬くん、上だ!!」

と、翼くんが合図をかけ、上空高くまで打ち上げられたボールを、空中ならノーマークだからと謎の理論で壁を突破し、見事逆転ゴールを決めました。

立花兄弟がゴールポストからジャンプしているのに対し、翼くんはクロスバーの上まで駆け上がって、より高い位置のボールを処理しており、ここでも能力の違いを見せつけています。

 

このシュートは、ジャンプの慣性がゴールとは逆方向に働く中で、ゴール方向に強い蹴り出しを行わなければならず、必然的に相応の脚力が求められます。

凡人は素直にヘディングでパスを折り返す程度に留めた方が良さそうです。
また、技の特性上、オフサイドに極めて引っかかりやすいので気を付けて下さい。

バックステップジャンピングボレー(三杉)

 

東京代表・武蔵FCのエース、フィールドの貴公子”三杉淳”が見せた華麗な大技。

0-0の状況でどちらのチームも先取点が欲しい前半10分。
南葛ディフェンダー2人のダブルスライディングタックルを、ボールを上に軽く浮かせると同時にバックステップでかわし、ステップの反動で勢いを付けてジャンプ、そのまま空中でボレーシュートを放ちます。

何が何やら分かりませんがとりあえず凄そうな感じを出しました、みたいな。
バックステップの慣性がやはり後ろに働く為、

普通にジャンプシュートした方がいいです。

 

三杉くんはこのシュートの直前にも、ボールを高く上げて1人目、ターンで2人目をかわしているので、合計4人抜きゴールをしています。
さらに、チームを統率してオフサイドトラップでボールを獲得後、鋭いカーブのかかったより完成度の高いオーバーヘッドを決めるなど、高等技術を次々と披露します。

 

翼くんがMFに転向し、ゲームメイクを覚えるのは中学に入ってから。
選手としての完成度はこの時点では三杉くんの方が上でした。
すなわちあのバックステップは、翼くんとの力の差を誇示するのに必要だったのです。

三杉くんは勝利を諦めないあの翼くんを戦意喪失させた、数少ない強敵です。
技術的には無駄ですが、漫画としては決して無駄では無かった。

そんな事よりも、南葛SCの皆さんに言いたい。
ペナルティエリア内でのスライディングは絶対に止めた方がいいよ!

ツインシュート(翼、岬)

『キャプテン翼』の代名詞とも言える必殺シュート。
往年の読者の間で、キャプ翼三大必殺技と呼ばれるうちの1つです。

全日本少年サッカー大会、明和FCとの決勝戦。

「このおれがいる限り一本のゴールも決めさせない」と豪語する空手ゴールキーパー・”若島津健”が明和ゴールに立ち塞がります。

この後、4失点しますが。

最初の1点目は前半12分。
南葛の攻撃を若島津くんがビッグセーブで防いだ後、こぼれ球に翼くんが反応してオーバーヘッドを放ちますが、明和のエース、猛虎”日向小次郎”もオーバーヘッドでこれをブロック。

落ちてきたボールを南葛の盟友・”岬太郎”が押し込もうとした所、翼くんも再びシュート体勢に入っていた為、2人同時のシュートになりました。
2人で打ったシュートには不規則な回転がかかり、ボールがいくつにも見えるほど揺れ動くそうで、さしもの空手キーパーもこれを止められず、日向くんも「あんなシュートもう二度とうてるわけがない」と漏らしますが…。

中学生編になるとバンバン打ち始めるんですけどね。

 

ちなみに明和戦ではトライアングルオーバーヘッドも打ってますが、これは若島津くんの三角飛び(三大必殺技の1つ)に防がれ、翼くんは落下して足を負傷。

そんな状況でも試合を止めずに容赦なく点を奪った日向くんまじ半端ねえです。
主審はアウトオブプレーを宣告すべきです。

 

なお、ツインシュートは実際の試合でも再現される事があり、

2018年1月2日
 第96回全国高校サッカー選手権 2回戦 青森山田 対 草津東

2018年2月26日
 スペイン2部リーグ 第28節 テネリフェ 対 ルーゴ

最近ではこの2試合でツインシュートが飛び出し、ニュースになっています。

 

さらに難易度の高いオーバーヘッドツインシュートもありますが、

2016年8月14日
 プレミアリーグ 第1節 ハルシティー 対 レスター

こちらも現実のサッカー界で再現されています。

 

『キャプテン翼』は、こうした現実と虚構が入り混じった面白さがあります。

当時は全国の小学生が作中の必殺技を真似していたそうですし、世界的な人気に火が付いたのも、作者・高橋陽一がフィクションのラインのギリギリを絶妙に突いていたからだと言えますね。

その他のシュート

ヒールリフトダイレクトボレー(翼)
全国大会の予選ブロックの明和戦で、日向くんと1対1のシーン。
踵でボールを蹴り上げて日向くんの頭上を越し、落ちてきた所を横からボレーで流し込む、非常にテクニカル、かつカッコいいシュート。
アラフォー世代のサッカー経験者なら必ず練習していたんじゃないでしょうか。

スライディングシュート(翼)
武蔵戦で放った同点弾がこれ。
雨のピッチ上をスライディングしながら滑り、後ろに足を引き絞ってシュート。
走って追いかけるより滑る方が速いという不思議。
そのまま足裏でキックした方が威力があるとか言うのは禁句です。

ダイビング片手前転シュート(翼)
明和との決勝戦の後半終了直前に追いついた時の技。
ダイビングヘッドにいった翼くんが、ボールに届かないと判断するや否や、地面に左手を突いて前転し、踵落としを決めて同点にします。
武蔵戦でセンタリングに追いつけなかった時はなぜか使用しません

時間差オーバーヘッド(翼)
同じく明和との決勝戦で見せたコンビ技。
岬くんが単独シュートを打って若島津くんの体勢を崩した後、センタリングに早いタイミングでオーバーヘッドにいって日向くんのブロックを釣り出し、後から翼くんが時間差でオーバヘッドを打つ、まるでバレーボールのような攻撃です。
サッカーでやると流石に無理がありますね(笑)

まとめ

以上、小学生編のスーパーゴール集でした。

恐るべき事に、彼らはまだ小学生なんです…!
トンデモ技の応酬はここからどんどんエスカレートしていくのです。

次回は、怒涛の中学生編を纏めてみたいと思います。

 

【中学生編はこちら】

 

【ページ数が多いビッグボリューム版!】小学生編(1):サッカーボールを友達に育った少年、大空翼は小学6年生。南葛小に転校してきた翼は、修哲小の天才GK・若林源三と出会う。翼は若林に勝負を挑むが、決着は両校の対抗戦でつける事に!!

引用元:Comee.net

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