漫画原作実写映画のイメージが変わる! 映画『ちはやふる』シリーズは原作漫画をどのようにアレンジしたのか?

漫画原作実写映画のイメージが変わる! 映画『ちはやふる』シリーズは原作漫画をどのようにアレンジしたのか?
     

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近年『ちはやふる』の大ヒットにより、競技かるたが大きな注目を集めています。

今回は「ちはやふる-上の句-」「ちはやふる-下の句-」「ちはやふる-結び-」の3作品からなる『ちはやふる』の映画シリーズが大絶賛されている理由について迫っていきます。

作品紹介とあらすじ

ちはやふるの簡単な紹介

まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!

(C)末次由紀/講談社
引用元:Comee.net

本作は“綾瀬千早”をはじめとした各キャラクターたちが、競技かるたの世界の頂点である名人やクイーンを目指したり、また少しでも上の級に上がろうと切磋琢磨する物語です。男性の場合は名人、女性の場合はクイーンが最高位になります。
競技かるたには1対1で試合を行い、勝ち抜くこと個人戦と、5対5で勝ち越したチームが勝つ団体戦があります。
本作はこの2つの戦いを描き、どちらもそれぞれの魅力を読者に説明しながらも、手に汗握る勝負の世界で没頭しする少年少女たちの青春を描いています。

女性向けの漫画誌に掲載されており、絵柄からも少女向けの恋愛漫画のような印象を受けますが、その内容はむしろ熱いバトル漫画です。

若い人を中心に人気を集める

私の知り合いも本作の影響から競技かるたを始めており、話を聞くと若い人を中心どんどん競技人口が増えているとのことです。
名人戦、クイーン戦も行われる競技かるたの聖地、近江神宮の公式サイトによると、全国高校生かるた選手権の参加者は10年前の3倍以上!
恐るべし『ちはやふる』効果!

数年前までマイナーな競技であった競技かるたをテーマにし、大ヒットを記録している本作は、もはや社会現象といっても過言ではないでしょう。
競技かるたが青春だった、という若い人もこれから珍しくなくなるのかもしれません。

そんな中、実写映画も3作品公開され映画ファンからも絶賛評が相次いでいます。

大人気の原作を映画はどのようにアレンジしたのか?

現代を代表する若手女優、広瀬すずの快演が光る!

本作で主演を務めるのは現代を代表する若手女優の広瀬すずです。
彼女の演技力と才能は映画好きならば多くの方が絶賛するものであり、その演技力は今作でも見事に発揮されています。

千早は美人ではあるものの、かるたバカと称されるほどの残念美人です。
広瀬すずは千早のかるたに向けるまっすぐな情熱と、時折見せるコミカルな描写、そして高い身体能力を用いたかるたをとるシーンなどを見事に演じられる、これ以上ないベストキャストでしょう。

そのライバルであるクイーン『若宮詩暢』を演じるのは、こちらも高い評価を受ける若手女優の松岡茉優。

この若手トップクラスの演技力を誇る2人の火花が見えるほどの熱い演技合戦は、役を超えてライバル関係にあることを観客に強く伝えてきます。

「青春全部かけて」挑んだキャスト陣

 

本作を話題に挙げる際、もっとも引用される名言が「青春全部かけてから言いなさい」です。

これはかるたを諦めかけた『真島太一』に対して、師匠の『原田秀雄』先生が語った名言です。
原作を読んでいる際、この名言で胸を熱くした方も多いのでは?

映画版は紛れもなく、キャスト陣の青春が全て詰まった映画でした。
太一と共に千早の重要な存在である『綿谷新』を演じた真剣佑は、芸名を新田真剣佑(あらたまっけんゆう)と改名しています。
追加された新田は綿谷新からもらったもの。
それほどまでに大きな役であり、初心を忘れないように、という自戒を込めてつけたとインタビューで明かしています。

もちろん、それは他のキャストにとっても同じです。多くのキャストが口にするのが 「本作は私の青春だった」という言葉です。

上の句、下の句から合わせて約3年間の間、ずっとこの映画と共に成長し、その結果が見事に発揮された結びでの演技は、シリーズを鑑賞してきた観客にも届くほど、役者として見事に成長した姿を見せてくれました。

まさしく「青春全部かけた」結果生まれた映画です。

原作から大きなアレンジ

本作のように完結していない作品の実写映画を制作する際、困るのがそのラストでしょう。

最近は漫画の連載終了と同時にアニメの最終回や実写映画が公開される作品も増えてきました。
しかし、本作の原作はまさにこれからが佳境!

では、映画はどのように締めたのか……といのは直接的なネタバレになりますので、ここでは語ることができませんが、とても美しいアレンジがされており、原作もこのラストが見てみたい! と思ったほどでした。

それがどんなものなのかは……ぜひ鑑賞して確かめてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?

本作は多くの観客、批評家からも大絶賛されており、特に完結編の結びに関しては2018年を代表する1作であることは間違いありません。

漫画原作映画というと、少しマイナスなイメージもある方もいるかもしれませんが、本作はそのようなイメージを完全に払拭する作品です。

ぜひ漫画、アニメと合わせて楽しんでください。

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