2018 FIFAワールドカップ ロシア大会が開催されました。
日本代表が南アフリカ大会以来となる8年ぶりのワールドカップ勝利を挙げ、日本戦の視聴率が48.7%を記録するなど、大変な盛り上がりを見せる中、今回も引き続き、伝説のサッカー漫画『キャプテン翼』のスーパーゴールシーンをお届けします。
引用元:Comee.net
中学生編では各登場人物が必殺シュートを習得し、試合で使用するようになります。
そのせいか、比良戸中との試合からロングシュートを起点にした得点が全体の5割を占め、試合展開が大味になっていきます。
それもそのはず、翼くんは元々1000m先までボールを飛ばすほどのキック力。
シュートを放てば音速を超え、キーパーがおおよそ反応出来る速度ではありません。
作中の超人描写に従った、理に適った戦い方なのです。
現在のシリーズ『ライジングサン』9巻でも、ロングシュートの嵐作戦という身も蓋も無い提案が決行されますが、このような現実離れしたトンデモ技のオンパレードは、初代・中学生編を皮切りとしています。
それではご覧下さい、超人サッカーの幕開けです!
『キャプテン翼』のスーパーゴール集・中学生編
スカイラブハリケーン(立花兄弟)
全日本中学生サッカー大会3回戦・花輪中との試合。
トライアングルシュートを破られ、前半で2点を失った花輪中の立花兄弟が、南葛中への秘策として用意していた作中で最も有名なコンビ技。
キャプ翼三大必殺技の最後の1つ。
双子の兄”政夫”がピッチ上で仰向けに転がり、弟の”和夫”が政夫の足裏を発射台として、2人の力を合わせて空中へ大ジャンプ、相手ディフェンダーの届かない高さに上げられたセンタリングにヘディングで合わせるという、アクロバティック極まりない大技です。
2度目の使用時は和夫が下で政夫が上になり、3度目の使用時は低空飛行で発射し低いボールをダイビングヘッド、試合終了間際にはシュートブロックにも使用するなど、様々な場面での応用が利きます。
一方で足への負担が激しく、試合中に何度も使用できない欠点も抱えており、この設定はゲーム版『キャプテン翼』にも導入されています。
「くっ!! ガッツがたりない!!」
の有名なテキストメッセージは、原作にきちんと準拠しているのです。
ちなみに実際にやると危険なプレイと見なされファウルとなりますので、全国のサッカー少年の皆様はくれぐれも足裏を人に見せないようにして下さいね。
ドライブシュート(翼)
ロベルトノートに残されていた、本作の主人公”大空翼”を代表する必殺シュート。
ただのドライブ回転が掛かったシュートでしょ?
と思うなかれ。
翼くんのシュートは最大時速5900km(空想科学研究所調べ)であり、これを上空から急降下する角度で、キーパーの踏ん張りが利かないゴール上隅に、触れば手が吹き飛ぶほどの威力で叩きこまれる、単純にして恐るべき必殺技です。
至近距離から打たれれば反応できないままに決められ、遠距離から打たれれば誰も触れない高さに到達しキーパーまで一直線、正直言って防ぎようがありません。
“ロベルト本郷”いわく、ブラジル選手のシュートはこれが当たり前だそう。
そんな訳ねえだろ。
と思いつつ、ジュニアユース編でアルゼンチン代表の”ファン・ディアス”くんもドライブシュートを打ってるので、この世界では当たり前なんでしょうか。
全国中学生サッカー大会の1回戦・東一中戦で初披露されるもボールが落ちきれず、3回戦の花輪中戦でも失敗し、準々決勝の比良戸戦でようやく完成に至って、3点ビハインドの状況からあっという間に2点を返します。
前述の通り、この試合以降からロングシュートの応酬となり、どこから打っても決まる、まさに必殺の戦いが始まっていきます。
準決勝・ふらの中戦では、2-2の状況で残り時間1分、ハーフライン後ろから打ったドライブシュートがポストに当たるも、縦回転が残っていたボールが転がってゴールラインを割り、対戦相手が可哀想になるくらい強引な展開で南葛中が勝利。
ゴールを決める為に色んなテクニックを駆使していた、小学生時代が懐かしい…。
カウンタードライブシュート(翼)
宿命の相手・東邦中の決勝戦で、”日向小次郎”が必殺技・タイガーショットを、ドライブシュートで打ち返してそのままゴールを決めるという無茶苦茶な荒技。
ロングすぎて、とうとう図に入りきれません。
後のワールドユース編でも、相手の必殺シュートを倍化して打ち返す反動蹴速迅砲が登場しますが、それよりも前にカウンターシュートは存在していました。
これを受けた東邦キーパーの”若島津”くん、およそ50m以上の超ロングシュートだったにも関わらず一歩も動けずに呆然と見送っていますが、触れる訳がありません。
放たれたボールはネットを楽々突き破り、壁に思いっきりめり込むほどの威力でしたので、最大時速も5900kmを余裕で更新していたはず。
タイガーショットの分の威力も加味し、仮に時速10000kmだとしたら、秒速に直せば2778m、ハーフラインの位置からわずか0.02秒でゴールに着弾します。
おそらく目で捉える事すら出来ずに、ゴールに突き刺さっていたからです!
しかもこの後、翼くんが打ったドライブシュートを、日向くんがゴールポストを蹴ってジャンプしタイガーショットでダイレクトに打ち返して90m先の相手ゴールを狙うも、さらにそれを翼くんがジャンピングハイボレーで打ち返し、威力が3倍化されたシュートまで飛び出します。
若島津くんも何とこれをセーブしますが、
いやいや、何かが色々おかしいから。
もし決まっていたら中学生編のベストゴールとなっていた場面。
これ本当にサッカーなんですか?
ミラクルドライブシュート(翼)
東邦中との延長戦で最後に放ったドライブシュート。
通常のドライブシュートとは異なる低い弾道で右ななめ方向に曲がり落ち、バウンドしたボールが鋭くスピンして逆方向に跳ね、そのまま左のサイドネットにインするという、ミラクルどころかもはやインチキの類の必殺技です。
しかし、ブラジルに渡ってから3年後、ななめに曲がる改良版・フライングドライブシュートを習得するヒントになったようで、これをきっかけに翼くんのシュートはますます手が付けられなくなります。
ミラクルドライブシュートは一度バウンドする為、急激に威力が下がると思われますが、フライングドライブシュートは威力はそのまま、どの角度からでも打てる上に、どこに飛んでくるかも予測が付きません。
重ねて言いますが、ブラジル選手のシュートはこれが当たり前らしい。
『キャプ翼』の世界は恐るべし。
タイガーオーバーヘッド(日向)
同じく東邦中との延長戦で、日向くんが放った起死回生の同点弾。
日向くんのタイガーショットには、一直線の軌道でしか打てない弱点があります。
そこで、ゴールの直線軌道にブロックに入った南葛のディフェンダー3人をかわすべく、相棒の”沢田タケシ”の足を借りて咄嗟にジャンプし、シュートブロックされない空中からオーバーヘッドでタイガーショットを打つ方法を考案しました。
日向くん、それより前に普通のタイガーショットで
ディフェンダー5人を吹っ飛ばしてるんですけど。
ブロックしに来た選手を吹っ飛ばせるかどうかは作者にかかっているので、こういうテクニックも必要だという事でしょうか。
トライアングルシュートの要領でタイガーショットのカウンターを放ったり、スカイラブハリケーンの要領でオーバーヘッドしたりと、アドリブで空中技を難なくこなすあたり、立花兄弟の存在も本気で吹っ飛ばしに来ている事は分かります。
あの兄弟は体が小さいから空中技が使用出来る設定だったのに…。
大人になって背が伸びたから封印したくらいなのに…。
その他のシュート
ノートラップランニングボレー隼シュート(新田)
大友中のエース”新田瞬”が放つ、ただのダイレクトボレー。
ゴールサイドからのロングパスに50m6秒フラットの俊足で追いつき、ダイレクトで必殺の隼シュートを打つ(どの辺が隼なのかは不明)。
1回で20%ずつシュートのタイミングが合っていき、5回目で成功。
カミソリシュート(早田)
エース殺しの異名を取る、大阪東第一中の”早田誠”の必殺シュート。
縦回転のドライブシュートが誕生する伏線になっており、左右2枚刃の横回転シュートが鋭く曲がってサイドネットに突き刺さる。
ワールドユース編で岬くんがブーメランシュートを開発し立場が無くなった。
イーグルシュート(松山)
ふらの中のキャプテン”松山光”が使用する、地を這うようなロングシュート。
雪面で鍛えた足腰から生まれた努力の賜物であり、ゲーム版のシュートエフェクトがめちゃくちゃカッコいい事で知られる。
北国シュート、荒鷲ショットとネーミングが安定しなかったが、最終的には日向くんのタイガーショットにあやかって自分で命名した。
佐野とのコンビプレイ(次藤)
パワーディフェンダーこと”次藤洋”がセンターサークル付近からロングシュートを放ち、軽業師こと”佐野満”がゴール手前でコースを変える、比良戸中のコンビ技。
次藤くんがボールにバックスピンをかけ、佐野くんが押し込むパターンも存在する。
ちなみに次藤姓は長崎にはほぼ居ません(東日本の方が多い)。
タイガーショット(日向)
ドライブシュートと双璧をなす、東邦中の猛虎”日向小次郎”の必殺技。
東邦のツートップ”反町”くんの2倍のシュート速度と、南葛ディフェンダー5人を纏めて吹き飛ばす高い威力を誇る。
沖縄の荒海を突き破る特訓を経て習得するも、まずサッカーの練習をしろよ。
全国大会で戦ったライバル達の視点から見ると、とても面白い事が分かります。
彼らはみな、大空翼という強敵にも決して怯む事なく、最後の1秒まで自分のサッカーを信じ燃焼し尽くした点で共通しているのです。
これは後のジュニアユース編や、『キャプ翼』連載当時は未だワールドカップ出場を果たしていなかった日本代表のスピリッツにも通じます。
今から50年以上前、1964年東京五輪代表のドイツ人顧問であるデッドマール・クラマー氏の言葉に、日本のサッカーを象徴する言葉があります。
「ドイツにはゲルマン魂という言葉がある、君たちに大和魂は無いのか」
フィジカルに恵まれず、パワーもテクニックも世界には及ばない日本選手が、強敵を倒す為に研鑽を積んできた必殺技を武器に、火の玉一丸となって世界に挑んでいく姿は、昔も今も遜色なく、読者の心を打ちます。
『キャプ翼』の面白さは、トンデモ技の描写よりも、こうしたファイティング・スピリッツの描写が、現実の日本サッカーにも通じる所にあると思います。
まとめ
以上、中学生編のスーパーゴール集でした。
次回はいよいよ世界が舞台、ジュニアユース編を纏めてみたいと思います。
果たしてどんなトンデモ技が飛び出すのか、お楽しみに!
【『キャプテン翼』のスーパーゴール集【小学生編】はコチラ】
【ページ数が多いビッグボリューム版!】小学生編(1):サッカーボールを友達に育った少年、大空翼は小学6年生。南葛小に転校してきた翼は、修哲小の天才GK・若林源三と出会う。翼は若林に勝負を挑むが、決着は両校の対抗戦でつける事に!!
引用元:Comee.net
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