ピアノ好きは必見!!まるで音が聴こえてくる漫画「ピアノの森」の魅力に迫る!

ピアノ好きは必見!!まるで音が聴こえてくる漫画「ピアノの森」の魅力に迫る!
     
私事ですが、最近髪をばっさりショートカットにしました。
小顔のために毎日あいうえお体操を頑張っています。
夢はでっかく女優の波瑠ちゃん!
今はまだまだおかめちゃん・・・。
   

現在、NHK総合テレビでアニメ版『ピアノの森』が放送中!

最新の技術によるリアルな演出や、大人気ピアニスト反田恭平さんの演奏が聴けることから話題を呼んでいます。

そこで今回、あらためて漫画『ピアノの森』の魅力に迫ります。

『ピアノの森』ってどんな漫画?

森のピアノは、その少年を待っていた――。捨て去られたピアノ。壊れて音の出ないピアノ。いま、ひとりの少年の選ばれた指が、失われた音を呼び覚ます。少年の名は一ノ瀬海(いちのせかい)。彼は心に深く豊かな森を抱えていた

(C)一色まこと/講談社
引用元:Comee.net

森に捨てられたピアノをオモチャ代わりにして育った主人公の少年”一ノ瀬海”は、師の”阿字野壮介”や友人でありライバルでもある”雨宮修平”との出会いを通してピアノの世界に惹かれていきます。

『ピアノの森』は、海がピアノの世界にのめり込み、ついにはピアニストの登竜門とも言われる《ショパンコンクール》に出場、そして世界で活躍するまでの成長を描いた作品です。

クラシックに興味がなくても楽しめる!ストーリーとしての魅力はどこ?

実在するピアノコンクールやその裏側がリアルに描かれていることもこの作品の魅力の一つですが、それ以上に海が経験する出会いやその人との絆が物語の最大の魅力です。

特に海の成長とその音楽性を支える、3人の登場人物との関係が必見です。

魅力その①雨宮修平×海の友情

海の小学校の転校生”雨宮修平”は偉大なピアニストを父に持ち、幼少期から英才教育を受けています。
練習、練習、練習…の毎日を送る修平は誰からの手ほどきも受けていないのに天才的に美しい音楽を奏でられる海に対して出会ったときから引け目を感じます。
その引け目は修平が留学して海と離れ離れになった後も続き常に修平を苦しませます。

天才肌で外交的、大胆かつ個性たっぷりの音楽を奏でる海と、内向的で緻密な努力の下楽譜の指示を忠実に再現する修平は、性格、そして音楽の表現さえもまるで対照的です。

お互いによきライバルとして尊重しているものの、海にとって修平はピアノの面白さを教えてくれたかけがえない存在である一方、修平にとって海は常に比較せずにはいられない存在であり、 また海の持つ優れた才能に対して憧れながらも超えるべき高い壁であると感じています。

 

「なんとなく言われるままにピアノを習ってきた僕は・・・・
本当言うとレッスンが・・・・
そんなに好きじゃない僕は・・・・
いつもいつも好きでピアノを弾いているキミには・・・・

絶対勝てっこない!! 」

引用:一色まこと/講談社『ピアノの森』1巻109頁

 

修平の視点から見ると時に切なくもありますが、ライバルと意識しつつも互いを尊重して想い合うふたりの関係、そしてそれぞれが原動力となり成長していくふたりの姿はこの作品の見どころの一つです。

魅力その②阿字野壮介×海の師弟関係

”阿字野壮介”は、海の小学校の音楽教員です。

しかし、彼の正体は単なる教師ではなく、世界にその名を轟かせた元天才ピアニスト「SOUSUKE AJINO」。
事故で演奏家生命を奪われ、クラシック音楽から遠ざかっていた阿字野ですが、海の音楽的才能と天性の耳の良さに気づき、海を世界へ導くため自身が師となる覚悟をします。
楽譜も読めない海をコンクール出場まで支え続ける海の成長になくてはならない存在です。

 

「かつて事故で 何故 私は死ねなかったのかと
自分自身を呪ったこともあったが
こいつを輝く世界に送り出すために 生き残ったのかもしれない」

引用:一色まこと/講談社『ピアノの森』7巻202頁

 

そんな阿字野の覚悟を真摯に受け止め演奏で恩返ししようとする海。
ふたりの絆の強さは音楽以上に美しいものです。

そして物語の最後、海が阿字野にする最大の恩返しには涙せずにはいられません!

魅力その③怜ちゃん×海の親子関係

海の性格は、自由奔放で何事にもまっすぐ、そして大胆です。
そんな海と彼の豊かな音楽性の根幹には何と言っても母である”怜ちゃん”の存在があります。

怜ちゃんは海の実の母で、女手一つで海を育てます。
彼女の職業は俗に言う淫売で、海はそのことがきっかけで同級生にいつも嫌がらせを言われます。

クラシック音楽の世界、特にこの日本では修平のように海外留学で演奏を磨く人が多いですが海が留学の話を断って日本に留まったのは、彼女から離れず彼女を一生守ると決めていたからです。

海と阿字野が日本を拠点に世界を目指すと決意する場面や留学していた修平と海が再会する場面、そしてコンクールの演奏中、海の想いが客席に届いた場面など、物語の重要な部分で必ず登場する怜ちゃん。
彼女の自由な教育と言葉から感じられる深い愛情が、海の音楽の根底にあるように感じられます。

クラシック好きはたまらない!リアルに共感できるポイントはどこ?

『ピアノの森』の魅力は、そのストーリー性だけではありません。

現在ピアニストを志して努力する音大生さんでも共感できるような音楽の世界がリアルに描かれています。

魅力その①「真似」を超えた音楽

楽器をしている方なら表現のインスピレーションを得るため、プロの録音CDを聴いたことがあるのではないでしょうか。
そこで突き当たるのはおそらく、「真似」という壁。

初めてのコンクールに向けて練習する海に阿字野は「お前はお前のピアノを弾け」と言います。
そして海はCDの真似ではない“自分のピアノ演奏”を追求しますが、答えが出ないまま本番を迎えます。

真似を超える葛藤と、それを超えた時の喜びと達成感は楽器演奏者であればきっと共感できるポイントだと思います。

海の音楽の紡ぎ方、そして阿字野の言葉はもしかするとあなたらしい演奏のヒントとなるかもしれません。

魅力その②「感動を呼ぶ音楽」と「コンクール受けする音楽」

テンポは不規則、楽譜の指示もそっちのけ、それでも美しく不思議と心を奪われる。
そんな音楽に出会ったことはありませんか。

「コンクールは減点法」「評価は大人の世界」とよく言われますが、「感動」と「コンクール受け」の現実がこの作品でも描かれています。

個性的で点数化できない音楽を奏でる海の演奏をコンクール審査員たちはどのように評価するのか、そして観客たちの反応は・・・といった部分のリアルな描写も共感ポイントの一つです。

魅力その③「秀才」と「天才」

成功した人に対して、世間はよく「天才」というレッテルをつけます。
そしてその「天才」への憧れの気持ちは、誰もが一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。

この作品では、楽譜の指示を忠実に再現する雨宮修平と直観的に音を紡ぐ海とが、秀才と天才として対照的に描かれています。
そして秀才の修平が海に抱く、尊敬や憧れと嫉妬などのプラスとマイナスが混在した感情、それに葛藤する修平の姿は深く共感を呼ぶ部分です。

 

「カイくんの才能にずっと嫉妬していて
妬ましくて・・・・

そんな小さい いじましい自分が
僕はとても嫌いだった」

引用:一色まこと/講談社『ピアノの森』20巻33頁

 

そんな修平と海の成長や彼らにかける阿字野の言葉を通して本作品は、自分の個性が滲み出た音楽を自分自身で好きになることの大切さを教えてくれます。

 

「キミは…もっと自分のピアノを好きになった方がいい!!
そうすればきっとわかる
誰かと比べる必要なんてない…ってことが」

引用:一色まこと/講談社『ピアノの森』6巻28頁

 

まとめ

『ピアノの森』の魅力を感じていただけましたか。
『ピアノの森』はクラシック音楽に興味がない方からそれに精通した方まで楽しめる作品になっています。

また2008年に〈文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞〉を受賞した本作品。
作中の演奏部分ではコマ割りが特徴的で、まるで漫画から音が聴こえてくるようです!

現在NHKで放送中のアニメ版と合わせて見ると、実際に作中に出てくる曲がどんな音楽なのか知ることもできます。
このアニメ版、キャラクターによって実際のピアニストや録音を変えているのも見どころの一つです。

ぜひ、アニメと漫画、合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

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