繊細で個性的な絵タッチがクセになる!オノ・ナツメ漫画作品おすすめ5選

繊細で個性的な絵タッチがクセになる!オノ・ナツメ漫画作品おすすめ5選
     

考察が絡んだ漫画が大好きです。
謎解き、紐解き、伏線考察という言葉にはワクワクします!

   

眠そうな、はたまた艶っぽいと呼ぶべきか…色気のある顔つきに奥の深い目元、独特なタッチで描かれるオノ・ナツメ作品。

それぞれのストーリーも新しく独創的な世界観が魅力です。

そんなオノ・ナツメ作品の中でもぜひ読んで欲しいおすすめ5選を紹介します。

『リストランテ・パラディーゾ』

老眼鏡紳士がおもてなし!新鋭オノ・ナツメが贈る待望の新作。オトナの””小さな恋のメロディ””。元気娘ニコレッタが出逢ったのは、従業員は老眼鏡紳士のみ(女性客に大人気)という少し不思議なお店で…!?優しいクラウディオ、小言の多いルチアーノ、モグほっぺのジジ、豪気なテオ……この連中、素敵すぎます!「紳士萌え」という新たなジャンルを打ち出したオノ・ナツメの極上単行本。

(C)オノ・ナツメ/太田出版
引用元:Comee.net

『リストランテ・パラディーゾ』は、隔月刊漫画雑誌『マンガ・エロティクス・エフ』にて2006年から2007年まで連載、2009年から2010年にはアニメ放送されました。

舞台はイタリア、ローマの真ん中から少し外れたところにあるリストランテ・カゼッタ・デッロルソ。
従業員は全員アダルト・ジェントルマン、老眼鏡をかけた老紳士達です。
店内はほとんど女性客、みんな紳士達にうっとりとした顔付きで、主人公いわくぽわんとした雰囲気に包まれています。
料理も評判だけれど、紳士好きの女性が毎夜毎晩押しかけてくることで、予約の取れない人気店と言われています。

そこでカメリエーレ(給仕)をやっている”クラウディオ”に恋をした一人の若い女性”ニコレッタ”が、そのリストランテで働くことから始まります。
一話ごとに、そこで働く人々の私生活や過去が語られていくのですが、艶っぽい大人の事情満載のストーリーから目が離せません。
大人が楽しめる漫画という言葉がぴったりな『リストランテ・パラディーゾ』落ち着いた雰囲気の漫画を求める方におすすめです。

『さらいや五葉』

気弱で恥ずかしがり屋な性格が災いして、藩から暇を出されてしまった貧乏浪人・秋津政之助。用心棒の職を転々とするものの、その頼りなげな風貌から、こちらもすぐに断られるという日々を送っていた。そんなある日、街で偶然出会った遊び人風の伊達男・弥一に用心棒を依頼された政之助は、これ幸いと請け負うが…

(C)オノナツメ/小学館
引用元:Comee.net

『さらいや五葉』は、月刊漫画雑誌『月刊IKKI』にて2006年から2010年まで連載、2010年にはアニメ放送されました。

舞台は江戸時代。
主人公の”政”は、背格好は大きく腕は立つのに気弱な性格の侍。
その性格から藩から暇を出され、用心棒として奉公にでるも、頼りないといって断られてしまいます。
そんな政に声を掛けて来た、ヤクザモノの風貌をした色男”弥一”は、用心棒を探しているといって政を雇います。
用心棒を雇った理由を聞けず、少し不安がる政でしたが、その不安は的中。
弥一はさらいや五葉という賊で、かどわかしを生業としていたのです。

弥一に剣の腕を見込まれ気に入られた政は、五葉の仲間に入るよう言われます。
悪に手を貸すつもりはない政ですが、五葉が義賊とわかり、行動を共にするようになります。

弥一に一目置いている五葉メンバー達の事情や、どこか影深さをみせる弥一の素性に興味をそそる作品です。

時代背景を生かした言葉遣いや、粋な振る舞いなどが特徴の『さらいや五葉』時代物がお好きな方に特におすすめしたい作品です。

『ふたがしら』

時は江戸時代。盗みを生業とする赤目一味の頭目・辰五郎の死に際に立ち会った弁蔵と宗次。
辰五郎はふたりの手を取り「一味のこと、まかせた」とだけ言い残し、息を引き取った。
しかし、ふたり以外に証人のいないこの遺言、結局跡目に据えられたのは頭目の弟分・甚三郎だった。
姐さんによるこの采配に納得いかないふたりは、一味を去ることに。
どこまでも向こう見ずな男・弁蔵と、冷たい眼差しの中に何かを秘めている宗次。
あての無い旅ふたり旅、でっかいことをなしとげに出立したはいいが、行く先々で騒動が…!?
『さらい屋五葉』のオノ・ナツメが描く、新感覚江戸活劇!

(C)オノ・ナツメ/小学館
引用元:Comee.net

『ふたがしら』は月刊漫画雑誌『月刊IKKI』にて2011年から2014年まで連載、のちに2015年には『ビックコミックスピリッツ』の増刊『ヒバナ』で、2016年まで連載されました。
また、2015年にはWOWWOWドラマで連続ドラマとして放送され、オノ・ナツメの初めて実写化された作品です。

江戸を舞台とした作品で、先に紹介した『さらいや五葉』に登場する元盗賊のお頭の過去の話がこれにあたります。
盗賊赤目一味頭目の”辰五郎”が、死に際に一味を託した二人の男”弁蔵”と”宗次”。
二人頭として一味を盛り上げようとした矢先、辰五郎の内儀だった姐さんの策略によって”辰五郎”の弟分である”甚三郎”が頭を務めることになったのです。

この結果に納得のいかない二人は「でっかいことをやる」といって一味を去りました。
二人を慕う者をまとめ、壱師という一味を作るも、二頭の気持ちは徐々にすれ違っていきます。
騙されやすくお人よしな弁蔵は、義理を重んじて面倒見はよく、慕う者も多かったといえます。
曲がったことを嫌い、殺生も禁じていました。
反対に、冷静でキレ者の宗次は、外見はよく口も達者なため、女の同情をひいては利用することも。
しかし、そのために女が死んでも心動かない冷酷な性格。

この二人がなぜ、本来とは真逆とも思える”鬼蜘蛛の弁蔵”と”仏の宗次”と呼ばれるようになったのか、その経緯がとても深く濃く描かれているところが見どころです。

『さらいや五葉』とも繋がりのある作品なので、セットで読むのもおすすめです。

『ACCA13区監察課』

13区に分かれた世界にある、巨大統一組織ACCA(アッカ)。ACCA本部の監察課副課長ジーン・オータスは「もらいタバコのジーン」の異名を持つ、組織きっての食えない男。そんなジーンに起こる異変、謎の影…。世界の陰謀が、ジーンを絡め取ろうと動き出す――!! 属さず従い、あくまで洒脱に…オノ・ナツメが描く、組織に生きる男たちの“粋”様(いきざま)。

(C)Natsume Ono/SQUARE ENIX
引用元:Comee.net

『ACCA13区監察課』は、『月刊ビックガンガン』にて、2013年から2016年まで連載。
2017年には同誌で番外編の『ACCA13区監察課P.S.』が連載、またアニメ放送もされました。

舞台は、架空の世界13区の自治からなるドーワー王国。
過去12区によるクーデターが起こり、各地区が独立したという経緯があります。
そのために警察や医療などすべてを傘下に置いたACCAと呼ばれる民間組織を発足。
この監察課は、各地区できちんと業務が行われているかを監察する業務を担っています。
主人公は、監察課本部の副課長”ジーン・オータス”、もらいタバコのジーンという異名をもっています。
この世界でタバコは貴重品の扱いで、金持ちの道楽と表現されているのです。

各地区架空ならではのそれぞれの特徴があり、出てくる食べ物の描写、主にスイーツと食パンはつい食をかき立てるものになっています。
ある日、ACCA内でクーデターが起きるとの噂がまことしやかに流れてきました。
そのクーデターの目的は、すべての地区を手に入れて、王の座につこうと企んでいると。
それぞれが欺きあい、疑心暗鬼になってしまう、そんな考察しがいのあるところが見どころです。
そして最後に想像を翻す結末が待っているのです。

少し難しい話の流れですが、考察や観察といった作品が好きな方におすすめです。
また、オープニングがカッコイイと噂になったアニメ『ACCA13区監察課』も是非ご一緒にいかがでしょうか。

『not simple 』

●主な登場人物/イアン(家族を求め、放浪を続ける青年)、ジム(イアンの人生に興味を持つ彼の友人。小説家)
●あらすじ/アメリカのとある州。駆け落ちの計画がばれ、父親から「恋人を殺す」という脅しを受けた少女・アイリーンは、恋人の身を守るために、偶然道端で眠っていた青年・イアンをその身代わりにしようと思いたつ。自分を監視する父の手下の眼に、イアンが恋人であると映るよう振る舞うアイリーンだったが、イアンの身の上話を聞くうちに、彼が自分の叔母と再会するためにこの街へやって来たことを知り…(第1話)。
●本巻の特徴/彼がひたむきに求めたのは、ありふれた家族のぬくもり。だが与えられた運命は、いたずらのようにもつれ、絡み合い、すれ違う…。青年・イアンの劇的な人生を綴った衝撃作!!

(C)オノ・ナツメ/小学館
引用元:Comee.net

『not simple』は、2004年から2005年にぺんぎん書房の『COMIC SEED!』ウェブ配信にて連載されました。

運もツキもない男が、人違いで刺されて死んでしまう事から始まります。
その男の人生をそばで見続けた男は、彼の人生を小説にし、彼が死んだ一年後に自殺してしまいました。
彼の過去になにがあったのか…。
母からの虐待、強制された売春、唯一優しさをかけてくれた姉の死。
そして、実の母の存在。そのすべては読み手の心さえも重くしてしまうかもしれません。
それほどまでに重く暗いものを背負っていた主人公の彼”イアン”が、最後に生きる目的としてきたものは、恋をした女性との約束の再会を果たすことでした。

きょとんとした絵のタッチとは反対にリアルに描かれる、とある少年の数奇な人生、考察しがいのあるかなり闇の深い作品に引き込まれてしまうでしょう。

ダークな雰囲気を好む方におすすめの作品です。

まとめ

それぞれ世界観の異なる作品をご紹介しましたがいかがでしたか。

オノ・ナツメの作風は、少し年齢層の高い大人ストーリーが特徴です。
毎日同じ現実から離れ、漫画という非現実なひと時を楽しむのにぴったりなストーリーばかり。
そしてオノ・ナツメの独創的な世界は一度読んでしまうと病みつきになること間違いなしです。

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