少女漫画の名作『ママレード・ボーイ』を実写映画はどのように描いたのか?

少女漫画の名作『ママレード・ボーイ』を実写映画はどのように描いたのか?
     

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2018年4月に少女漫画の傑作『ママレード・ボーイ』の実写映画が公開されました。
少女漫画をあまり読まない方でも、名前くらいは知っているよ、という方も多いのではないでしょうか?

今回はアニメ化も果たした少女漫画の傑作『ママレードボーイ』の映画版は、どのように原作からアレンジされたのか?
という点に注目していきます!

作品紹介とあらすじ

キャストや簡単なあらすじにつきましては、こちらの記事をご確認ください。

最大の特徴 パートナー交換

ラブコメ漫画のパターンの1つとして多いのが、突然、家に異性のクラスメイトがやってきて、同じ屋根の下で共に暮らす!という展開です。

その際、同居へのハードルを低くするために様々な設定があります。
両親は子供を置いて出張や旅行に出かけている、もしくはすでに亡くなっているなど、少し特殊な事情を描くことで共に暮らす理由を作り出している作品も多いです。

本作はこの同居する理由が他の作品と大きく異なります。
それは両親のパートナー交換。
つまり、父親と母親が一度離婚し、もう一組の夫婦とパートナーを入れ替えて再婚するというものです。

少女漫画誌であるりぼんに掲載されていた本作は、比較的軽いノリでパートナー交換を描いていました。
しかし、いくら漫画とはいえこの設定は子供にとっては非常につらいところもあります。
では、映画ではこの設定をどのように描いていたのでしょうか?

監督を務めた廣木隆一について

今作は廣木隆一監督によって実写化されています。
廣木監督は他にも『PとJK』や『オオカミ少女と黒王子』などの少女漫画原作の実写化も多く監督を務めています。

今回、廣木監督はインタビューにて本作の漫画版を 「等身大の日常を描いている作品だと思いました」と語っています。

漫画の実写化映画作品は、大きな効果音などをつけるなど、多くの派手な演出が見受けられるものも多いです。
しかし、本作はそのような派手な演出はあまりなく、静かに物語は進行していきます。

また、カメラを長く回すことによって、役者の演技をしっかりと見せるシーンも多いのです。
これは自然体であること、また等身大の日常を描こうとしている演出だと、私は感じました。

親と子の物語

また、インタビューにて 「この作品は親と子の物語だ」とも答えています。
私は本作の原作を読んだ際、普通であればもっと反発し、グレてもおかしくないのでは?
と疑問に思うことも……やはりパートナー交換の設定は非常に重いものです。

映画では漫画ほど主人公の“小石川光希”は聞き分けのいい女の子ではありません。
しっかりと両親のパートナー交換の反対し、結婚することになっても、やはり納得はしていない様子をも多く見受けられました。
そしてパートナー交換の相手夫婦の息子である“松浦遊”は光希と惹かれていきながらも、実の兄弟ではないか?という疑惑を抱いています。

そして光希と遊は両親に隠していることを問い詰めにいきます。
このとき、お互いの両親は漫画では軽く、さらりと真相を教えていたのに対して、映画ではとても重々しく真相を告げます。
原作は少女向けの漫画ということもあり、あまり生々しく話を作ろうとはしないようにしていたのでしょう。

一方で、映画はパートナー交換という、奇妙にも受け取れる設定に対して、あくまでも自然に、しっかりと向き合って描かれていました。

まとめ

いかがでしたか?

恋愛のトキメキなどを重視し、お話を軽いタッチで扱った漫画版に比べると、実写版は少し重く感じられるかもしれません。
しかし、実写でも同じように演出してしまった場合、非常に奇妙な物語に見えてしまったかもしれません。

漫画と実写、それぞれ違う魅力がある作品に仕上がっています。
このテイストの違いなども見比べて、楽しんでください!

 

【ニッコリ笑顔の離婚宣言!?】小石川光希は、明るく元気な高校一年生。二組の両親の“入れ替え結婚”で、同居することになった松浦遊は、カッコ良いけど意地悪な男の子! ある日、遊が寝ている光希にキス!! 反発する光希だけど、遊の優しい素顔も見えてきて…どうしよ~! 胸が高鳴るホップ・スキップ・コメディ、第1巻!

引用元:Comee.net

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