続きが気になる漫画は夏休みに一気に読もう!30巻以上で完結した名作漫画5選
     

大学卒業以降職を転々としたが、幼い頃から三度のメシより本が好きなことを思い出し、自分には物書きしかないと一念発起。
現在はフリーライターとしてひた走る。
漫画は少女漫画を中心にオールジャンル読むが、闇が深いものとミステリー要素があるものが考察しがいがあって好き。

長編漫画作品は、連載時から読者の人気が高い面白い作品で、独自の世界観が作りこまれ、作者の思い入れも強くなるために名作が多いと言われています。

しかし、読みたいと思っていても、社会人になってしまうと、特に長編の作品を読むことができる時間が限られて読めていないという方も多いのではないでしょうか?

長編漫画は、夏休みに一気に読むのがおすすめです。
今回は、ぜひ時間を使ってでも読んでほしい完結済みの長編名作漫画をご紹介します。
続きが気になって一気に読んでしまうこと間違いなしです。

『ベイビーステップ』(勝木光)

マジメ少年+美少女×テニス=熱血スポコン!? ――成績はずっとオールA! 几帳面でマジメな“エーちゃん”が、ちょっぴりいい加減!? でも、テニスに懸ける情熱だけはマジメな美少女“ナツ”と出会ったことで、テニスの魅力に取りつかれて人生激変!? 快感、そして悶絶のらせん……。数式じゃ表せない、衝撃的な人生の化学変化が始まった!!

(C)勝木光/講談社
引用元:Comee.net

勝木光先生による『ベイビーステップ』は、高校1年生で初めてテニスを始めた丸尾栄一郎がプロのテニスプレーヤーを目指す姿を描いた、2017年に完結したばかりの作品です。
10年にわたって『週刊少年マガジン』で連載され、講談社漫画賞少年部門賞を受賞しています。

『ベイビーステップ』の魅力は、なんといってもリアルなテニスを見られるところです。
主人公の丸尾は、高校1年生でテニスを始めた後、3年目にはプロとなるストーリーです。
普通ではありえないようなスピードでの成長を遂げていますが、『ベイビーステップ』には、そんなストーリーもありえそうと思わせてしまうようなリアルさと説得力があります。

テニスを始めるまでに特別なスポーツをしていたわけでもない丸尾が飛躍的な成長を遂げることができたのは、超ストイックな性格があってこそのこと。
幼いころからまじめで几帳面な性格で、毎日自分が設定したスケジュールに沿ってきた丸尾の生き方がテニスにも生かされます。
自分の経験したすべての球の軌道をノートに書き込み、ひたすらにデータの分析と実戦でのトライアンドエラーを繰り返す丸尾の練習方法は、テニスに打ち込んだ時間に感じたことを、余すところなく全て吸収していくものでした。

スタートが遅かったからと言って決してあきらめず、ひたすらに努力の積み重ねで勝利をもぎ取っていく丸尾の姿は、感動すると同時に、読者のやる気も引き出してくれます。
相手の戦略を分析しながら勝つための道筋を導き出す超理論的なプレイスタイルのため、どの試合も最後まで勝敗が分からず、どんな戦略で勝利をつかむのかが気になり、気づけば47巻を一気に読んでしまっているような作品です。

連載開始時にはテニスの知識がほとんどなかった丸尾の視点でストーリーが展開するため、丸尾と一緒にテニスの知識も学ぶことができるテニス初心者にもうれしい作品です。

『BECK』( ハロルド作石)

誰にでもいつか“目覚め”の刻が来る……!!! 果てしなく続く、穏やかで退屈な中学生活。それは、いつまでも変わらないはずだった──。あいつに出会うまでは……!!

(C)ハロルド作石/講談社
引用元:Comee.net

『BECK』は、 ハロルド作石先生が『月刊少年マガジン』で連載した音楽バンドの漫画です。
講談社漫画賞少年部門賞を受賞し、アニメも実写映画も制作され、累計発行部数1200万部越えの人気作品です。
平凡な14才の少年だった田中幸雄(通称:コユキ)が、ロックバンドを通じて天性の歌声を開花させ、精神的にも成長していく物語です。

『BECK』には魅力的で個性的なキャラクターが多く登場します。
そういった人々に比べると、主人公のコユキはとても平凡な中学生ですが、彼の音楽にかける情熱は誰にも負けません。
まだ学生でありながら、すでに自分には音楽しかないという決意を抱き、技術面でもバンドメンバーが目を見張るほどの成長を見せる努力家です。

地味な見た目とは裏腹に何かと目立つ機会が多いせいか、高校の先輩から嫌がらせを受けたり厄介ごとに巻き込まれたりすることが多いです。
逆境の中でどんなに挫折を繰り返したとしても、音楽への信念を胸に努力を続け、少しずつ前進して成長していく姿が魅力的です。

『からくりサーカス』(藤田和日郎)

遺産相続絡みで命を狙われる少年・勝と人を笑わせないと死んでしまう病にかかった男・鳴海、そして勝を助けるためにからくり人形を操る女・しろがね…。三人の運命が交錯する時、“笑顔”の本当の意味が…!?欧風熱血機巧活劇、ここに開幕!!

(C)藤田和日郎/小学館
引用元:Comee.net

『からくりサーカス』は、『うしおととら』の作者である藤田和日郎先生によって『週刊少年サンデー』で連載された作品です。
人間に危険を及ぼすからくり人形との闘いの中で、200年以上前から続く人間とからくり人形の因縁が徐々に明らかになっていく壮大なストーリーです。
連載終了から10年以上が経った現在でも多くのファンがいる作品で、2018年になって以前から渇望されていた初のアニメ化が決まりました。

『からくりサーカス』の魅力は、なんといっても伏線回収の巧みさです。
この作品の主人公は2人で、財産家の父親の遺産を継いだことで命を狙われるようになる小学生の才賀勝(さいがまさる)と、周囲の人間を笑わせ続けなければ呼吸困難の苦しみにさいなまれるゾハナ病を患いながらも、熱い心を持ってからくり人形に恐れずに立ち向かっていく加藤鳴海です。
それぞれが人類の敵であるからくり人形との闘いに身を置くこととなり、交互にストーリーが描かれます。
さらに、闘いが進むにつれ、すべての発端となった200年以上昔からの過去のエピソードも描かれ、それぞれの物語が交錯しながら徐々にすべてが明らかとなっていきます。
そんな複雑なストーリー展開を描き切った点が非常に素晴らしいと高く評価されています。

また、人間に理不尽な害をもたらす敵であるからくり人形は、登場時こそ非常に恐ろしい存在ですが、戦闘が進むにつれ、彼らにも同情をしてしまうような高度な演出が描かれた作品です。
強烈な戦闘描写や恋愛要素、少年である勝の成長、緻密に描写された鳴海の心境の変化など、様々な要素を盛り込んでいる名作です。

『金田一少年の事件簿』(原作:天樹征丸  原作:金成陽三郎  漫画 :さとうふみや)

名探偵・金田一耕助の血を引く金田一一(きんだいちはじめ)は、幼なじみの七瀬美雪(ななせみゆき)の頼みで演劇部の合宿に参加することになった。だが合宿先となる孤島のホテル「オペラ座館」では恐ろしい事件が一たちを待ちかまえていた――。演劇部の演目「オペラ座の怪人」になぞらえたように起こる凄惨な連続殺人。第1の殺人後、姿を消した謎の男「歌月」。そして部員たちの心に影を落とす、女子部員“月島冬子”の自殺……。一は、この惨劇の真相にたどりつくことができるか!?【原作:金成陽三郎】

(C)天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや/講談社
引用元:Comee.net

『金田一少年の事件簿』は、名探偵・金田一耕助の孫である金田一一(きんだいちはじめ)が、難事件を次々に解決していく漫画で、推理漫画ブームの火付け役となった作品です。
作中で起こる事件の多くが孤島や吹雪の中に取り残された山荘などの隔絶した状況下での連続殺人で、連載当初は事件の発端から解決までを数か月にわたって描いた本格ミステリー漫画です。

『金田一少年の事件簿』は、ミステリー作品を書くうえでのマナーを記した「ノックスの十戒」にのっとり、作品内ですべての証拠を提示しています。
そのため、金田一一の推理を読む前に読者も自ら犯人を推理することができます。
『金田一少年の事件簿』は、普通に読み物として作品を読んでも楽しいですが、自分でも推理に参加することで、金田一一の推理が自分の答えと違っていた場合は、何度も読み返すことで何倍も作品を楽しむことができます。

『らんま1/2』(高橋留美子)

乱馬が女の子だったことで、早雲はがっかり。ところが風呂から上がった乱馬は男の子に、パンダは乱馬の父・玄馬に変わっていた。二人は中国で修行中、その水に触れると女になってしまう泉と、パンダになってしまう泉に落ちていたのだった。お湯をかければ元に戻るのだが、男と女、人間とパンダを行き来するやっかいな二人を前に、許嫁候補となったあかねをはじめ、天道家は大混乱になる。人気コミック新装版の第1集。

(C)高橋留美子/小学館
引用元:Comee.net

『うる星やつら』や『めぞん一刻』、『犬夜叉』など数々の名作漫画を作り出し、長年にわたって第一線で活躍し続ける高橋留美子先生が『週刊少年サンデー』で連載したドタバタラブコメ作品です。
コミックスの累計発行部数は約5300万部で、作者の描いた作品の中でもベストセラーとなっています。

こちらも、魅力的なキャラクターがとても多く登場するのがおすすめポイント。
主人公の早乙女乱馬は、高校生ながら卓越した強さを誇る格闘家ですが、中国での修行中に誤って受けた呪いのせいで、水をかぶると女の子になり、お湯をかぶると男の子に戻るという体質になってしまっています。
他にも同様の呪いを受け、水をかぶるとパンダになったり、黒豚になったり、アヒルになったりと多彩なキャラクターが登場します。
『らんま1/2』での独創的な設定は1989年に連載が開始された作品とは思えないほど新鮮なもので、現在描かれている漫画作品にも多大な影響を与えています。

また、高橋留美子先生の作品の魅力は、独創的な設定だけでなく、テンポの良いセリフ回しや、キャラクターが勝手に動いているのではないかと思うほどの生き生きした描写など、随所に表れています。
そのため、話ごとにキャラクターそれぞれの特徴を活かしたストーリー展開を見ることができます。
特に、乱馬と、乱馬のいいなずけである天童あかねが徐々に仲良くなっていく様子が素晴らしく、意識し合っているのにお互いになかなか素直になれない姿がとても微笑ましく、何度も読み返したくなる作品です。

まとめ

今回は30巻以上で完結した長編名作漫画をご紹介しました。

どの作品も有名なので、タイトルを知っている作品も多くあったと思います。

しかし、読みたいと思っていてもこれまでなかなか手を出せなかったという方もいるのではないでしょうか?

今回ご紹介した5つの作品は、長編ではありながらも、続きが気になって一気に読んでしまうこと間違いなしの作品です。
ぜひ夏休みを利用して楽しい漫画ライフを過ごしてみてくださいね!

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