壮大な世界観で描かれる異世界ファンタジー『黎明のアルカナ』!敵国の王子であるシーザの魅力とは?

壮大な世界観で描かれる異世界ファンタジー『黎明のアルカナ』!敵国の王子であるシーザの魅力とは?
     

大学卒業以降職を転々としたが、幼い頃から三度のメシより本が好きなことを思い出し、自分には物書きしかないと一念発起。
現在はフリーライターとしてひた走る。
漫画は少女漫画を中心にオールジャンル読むが、闇が深いものとミステリー要素があるものが考察しがいがあって好き。

   

少女漫画家の藤間麗先生の描いた『黎明のアルカナ』は、異世界の2つの王国を舞台にしたファンタジー作品です。

ヒロインであるセナンという国の第一王女であるナカバが嫁ぐ、敵対国家ベルクートの第二王子であるシーザは、初めは他の王族と同様にナカバを蔑んでいましたが、ナカバに心を許してからは、とても頼り甲斐のある男らしい姿を見せてくれます。

全13巻の『黎明のアルカナ』を読み進めるうちに、どんどん好きになってしまう魅力的なキャラクターです。
今回は、そんなシーザの魅力をご紹介します。

『黎明のアルカナ』のあらすじ

王家の娘・ナカバは、顔も見たことのない敵国の王子・シーザの元へ、たった1人の従者・ロキを連れ、人質として嫁ぐことに。王子シーザは、華麗な外見とは裏腹に、強引でわがままな性格。しかも、愛人までいる始末。「お前は俺(おれ)の所有物だ」形だけの婚姻となるはずが、ナカバの「ある力」のせいで、従者とも引き離され、無理矢理に…?ロマンスファンタジー第1巻!!

(C)藤間麗/小学館
引用元:Comee.net

小さな島の中に国土を持つセナンとベルクートの2つの国は、200年以上争いの絶えない関係でした。
戦火が苛烈になるたび、2国の間では王族同士での婚姻関係を結んできましたが、平和が長く続くことはありませんでした。

ヒロインのナカバは、島の北に位置する国・セナンの第一王女。
しかし、王侯貴族の証である黒髪ではなく、赤い髪をしていたため、祖父である国王からは疎まれ、塔に幽閉されて城の中を自由に歩くこともできずに育ちました。
和平とは名ばかりの政略結婚のために、島の北に位置する国・ベルクートの第二王子であるシーザと結婚しますが、敵国の出身であり、黒髪ではないことを理由に、ベルクートの王族たちにも蔑まれます。

シーザの魅力

ベルクートの第二王子であるシーザも登場時は他の王族と同様に、ナカバを妻としてではなく、ベルクートの人質という存在として殺すことも厭わないという態度をとっていました。
しかしその頃からナカバに、「従者のロキを頼りすぎるな」と言ったり、祭の余興として第1王子である兄と試合をする際は「見ていろ」と言ったりと、普段はナカバのことを何とも思っていないという態度をとっているのに、時折子供のような独占欲を見せるところが可愛く感じられます。

ナカバと出会う前のシーザは、何事も本気で望んだり、取り組んだりすることはありませんでした。
平民の母を持つ第1王子が金髪であり後ろ盾もなかったことから、第二王子でありながらも周りからは王になることを期待されていましたが、反発し、空虚な毎日を送っていました。

シーザが空虚さを感じていたのは、幼い頃から王族ということを理由に無駄な努力をする必要はないと教えられ、努力をすること自体を諦めさせられてきたからでした。
それはシーザにとって、何をやっても無理だと言われているのと同義でした。

しかし、「頑張れ」と言ってくれるナカバに出会えたことで、シーザはナカバに心を許すようになり、王族としての考え方も少しずつ変わっていきます。
自分は決して叶わない能力を持つ半獣半人である亜人の強さを素直に認め、ロキを信頼し騎士という身分を与え、髪の色のせいでナカバが蔑まれるのを見て、国を変えることを決意する男らしさはとても立派です。
決意を行動に移すのは中々難しいことですが、有言実行していく姿がとても頼もしく、「男子三日会わざれば刮目して見よ」という慣用句を体現したかのような存在です。

さらに、ナカバに対しても思いやりを持って接するようになります。
故郷であるセナンの指示により、ナカバがシーザを無下に扱ったり、シーザの命を狙っているという疑惑が上がったりした時であっても、ナカバの潔白を信じて他の王族から守ります。

シーザは頻繁にナカバに対して「お前は俺の妻だ」という言葉を口にします。
初めの頃は一方的な独占欲ゆえの言葉でしたが、次第に他の王族や男たちからナカバを守るための言葉や、自分の思いを伝えるための言葉として使われるようになります。
出会ったばかりの頃の傲慢な性格から一転して、男らしい姿を見せてくれるシーザは本当に素敵です。
ナカバと同じように、ストーリーが進むにつれてどんどん好きになってしまいます。

まとめ

ナカバに心を許してからは、どんどん魅力的になっていくシーザですが、国を背負っているという立場上、簡単にナカバと幸せを築くことができるわけではありません。
周りの人たちが犠牲になったり、ナカバがセナンに帰ったりと、最後までどうなるか分からない先が気になる作品です。

また、幼い頃からナカバを側で守ってきたロキが抱える真実と彼の魅力は、作品を最後まで読まないと実感できません。

ぜひ実際にコミックスを読んで確認してみてください!

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