三味線にかける思いが迸る!『ましろのおと』のここが熱い!

三味線にかける思いが迸る!『ましろのおと』のここが熱い!
     

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最近、和楽器の音色を耳にする機会が増えていませんか?

ニコニコ動画から人気に火がついた和楽器バンドや、三味線を奏でる吉田兄弟の活躍などもあり、和楽器の存在はより身近なものになってきています。

今回はそんな和楽器の中でも、三味線奏者を目指す『ましろのおと』について紹介します。

作品紹介・あらすじ

津軽三味線を背負い、単身、青森から東京へやってきた津軽三味線奏者・澤村雪(さわむら・せつ)。師でもあった祖父を亡くし、自分の弾くべき音を見失ってしまった雪だが、様々な人と出逢いながら今、自らの音を探す旅を始める。――「赤ちゃんと僕」「しゃにむにGO」羅川真里茂(らがわ・まりも)が贈る、今一番アツい津軽三味線×青春ストーリー!!

(C)羅川真里茂/講談社
引用元:Comee.net

三味線にかける青春

本作は『月刊少年マガジン』にて2010年から連載されている作品です。
主人公である16歳の高校生・澤村 雪(さわむら せつ)は、三味線奏者であり名人と名高い祖父・澤村 松吾郎(さわむら まつごろう)の死をきっかけに上京してきます。
そして東京にある梅村学園に入学し、津軽三味線同好会に入り全国制覇を目指します。

高校生編ではたくさんの魅力的なクラスメイトが登場します。
おかっぱ頭が可愛らしい、三味線に対する愛が強い前田 朱利(まえだ しゅり)や、ゲームやアニメが大好きな朱利の親友・山里 結(やまざと ゆい)の女子2人は物語に花を添えます。
また、2人の幼馴染であり朱利に恋する矢口 海人(やぐち かいと)と、噺家の父を持ち三味線の経験もある永森 雷(ながもり らい)の男子2人を加えて、5人で全国大会制覇を目指します。

音が聞こえてくる漫画

音楽を扱う漫画はとても難しいハードルがあります。
音は漫画を通して読者に伝わってくることはありません。
楽譜を書けば読める人には伝わるのかもしれませんが、誰でも楽譜を読めるわけではありません。

ましてや、これがロックバンドやアイドルソングであれば、普段聞き馴染みがあるために、どのような音が作中で響いているのか想像ができるかもしれません。
しかし、本作は津軽三味線という、多くの人が知識として知っていても、音自体にはあまり馴染みがないという人が多そうな楽器を演奏しています。
私も「津軽三味線で弾かれる定番の楽曲の名前を1つでも言えるか?」と聞かれると、答えに困ります。

しかし、本作はその音が聞こえてくる漫画です。
もちろん、実際に音が聞こえてくるわけではありません。
しかし、物語が最高潮になった瞬間に、絵の力強さと演出の力もあり、その音を想像させてくれる作品です。

物語は新たなステージへ

本作は高校生編にて全国大会に出場したのち、雪は驚きの決断を下します。
それは社会に出て、三味線奏者としての道をひたすらに突き進むために、民謡酒場へと向かうこと。
そして、そこでプロとして生活をしていくために、自分の音を求めて模索しています。

雪はいわゆる天才系の主人公であり、明らかに高校生レベルでは実力が段違いでした。
周囲の部員は雪に合わせるだけでも一苦労であり、正直、足を引っ張っていた感もあります。
それほどの実力を最大限に活かすために、雪は学校を飛び出していきます。

これは極端な話かもしれませんが、雪のようにやりたいことも決まっていて、それで食べていけるであろうほどの実力が兼ね備えているのであれば、むしろ当然のことかもしれません。

まとめ

本作において社会に出て行く決断を下したシーンを読んだとき、雪の思いや、その展開を選んだ作者の羅川真里茂の決断に度肝を抜かれました。
正直、期待半分であり、あまりの冒険に不安もかなり大きかったことを覚えています。

しかし、その後の雪の成長と手に汗を握る物語を思えば、この展開は大正解です。
その後の葛藤と出会い、そして三味線にかける情熱は決して高校生編から色褪せるどころか、より強く輝きを放っています。
ぜひ手にとってほしい作品です。

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