癒し系日常漫画『エンペラーといっしょ』を読めば皇帝ペンギンを家で飼っている気分が味わえる!?

癒し系日常漫画『エンペラーといっしょ』を読めば皇帝ペンギンを家で飼っている気分が味わえる!?
     

大学卒業以降職を転々としたが、幼い頃から三度のメシより本が好きなことを思い出し、自分には物書きしかないと一念発起。
現在はフリーライターとしてひた走る。
漫画は少女漫画を中心にオールジャンル読むが、闇が深いものとミステリー要素があるものが考察しがいがあって好き。

   

よちよちと歩くペンギンって可愛いですよね!
できることなら家で飼いたいと思ったこともあるのでは?
『エンペラーといっしょ』は、ペンギンと一緒に暮らす一般家庭を描いた漫画です。
ペンギンを飼うなんて非現実的な話のはずなのに、内容は非常にリアル。
もしも皇帝ペンギンと一緒に暮らすことになったら、いったいどんな日常が待っているのでしょう?
今回は、ほかのペット漫画とはひと味違った『エンペラーといっしょ』の魅力をご紹介します。

『エンペラーといっしょ』のあらすじ

 


Twitterで爆発的人気を呼んだ話題作、ついにフルカラーで単行本化! ある日、女子高生・香帆の家の冷蔵庫から出て来たのは、なんとペンギン界の王・皇帝ペンギンだった…! 家族や幼なじみも巻き込んでの、ゆる楽しい共同生活が始まる!

引用元:Comee.net

 

『エンペラーといっしょ』は、突如現れた皇帝ペンギンと一緒に暮らすことになった家族の日常生活を描いたお話。
皇帝ペンギンは、南極にしか生息していないとされるペンギンなので、通常ペットショップなどで売られることはありません。

しかし、普通の一般家庭に、突然皇帝ペンギンが現れました。
女子高生の香帆が、お茶を飲もうと何の気なしに冷蔵庫を開けたところ、その中に1羽の生きたペンギンが入っていたのです。
もちろん冷蔵庫はペンギンが入ることなどは予想されずに作られているので、皇帝ペンギンにとっては狭い冷蔵庫の中に、隙間なく詰まっていました。

予想外の生物が予想外の場所に詰まっているという突然の出来事に、香帆は意味もわからず動揺してしまいます。
しかし、香帆の母親の「水族館に連絡した方がいいのかしら」という言葉を聞いた皇帝ペンギンの反応を見た香帆は、「水族館に行くのを嫌がっているんだ」と感じて、匿ってあげたいと思い、母親を説得して、家で一緒に暮らすことにしました。

エンペラーは寝ている香帆の上にドーンと乗っかってきたり、我が物顔でソファに腰掛けたり、家族が歩く後ろをよちよちとついてきたり、予想できない行動をとるので、周りは振り回されます。
あざとい可愛さで香帆たちのご機嫌をとったりすることはなく、とにかくマイペース。
表情がとても豊かというわけではありませんが、そっとそばにいてくれて癒される存在です。
読者も、エンペラーのことを知れば知るほど好きになってしまうこと間違いありません。

非日常の設定なのになぜリアルを感じるのか?

『エンペラーといっしょ』は、突如、一般家庭の冷蔵庫からペンギンが出てくるという奇想天外な事件から始まる作品ですが、トイレの場所を教える躾のシーンがあったりと、意外にもリアルな日常漫画として読むことができます。

(冷蔵庫からは出てこないだろうけれど、)ペンギンと生活するという日常が、どこかで本当に繰り広げられているのかもしれないと思えるのが『エンペラーといっしょ』という作品の魅力です。

エンペラーは人間の言葉がわかるかもしれないし、わからないのかもしれない

ペットと一緒に暮らす生活を描いた作品は多くありますが、そういった作品の中には、ペットが何を思っているのか言葉で書かれている場合も多いです。
アフレコを入れることで、ペットの気持ちが読者にもわかりやすくなり、ペットがより親しみやすく、かわいい存在になります。
ペットの声がわからない飼い主と、ペットのすれ違いを、読者だけがメタ視点で楽しむこともできます。

ところが、『エンペラーといっしょ』では、エンペラーがいつもどんなことを考えているのか、言葉で直接的に描かれることはありません。
しかし、エンペラーは香帆たちがエンペラーに語りかける時はじっとこっちを向いたり、香帆たちの発言に嫌がったり、わがままを見せたりと、反応をすることもあるので、もしかしたら人間の言葉がわかるのかもしれないと思える時があります。

例えば、名前をつける際、香帆はエンペラー自身に名前を選ばせようと、名前の候補をいくつも紙に書いて用意し、それぞれにイワシを載せて、エンペラーがどの名前(イワシ)を選ぶかで決めようとしました。
エンペラーは、香帆の説明が終わるや否や、すぐさま名前の書かれた一枚の紙にダイブ!
その結果、「エンペラー」という名前が決定したのです。
単にイワシが食べたかっただけなのかもしれませんが、香帆の説明が終わった途端というタイミングや、ほかのイワシにはまるで興味を示していなかったことから、香帆の説明も紙に書いてあることも本当は分かっていたのでは……?

エンペラーが人間の気持ちを分かっているように思えるのは、ただの偶然かもしれません。
でも、もしかしたら本当にわかっているかもしれません。
エンペラーの心は描かれないので、真相のほどはわかりませんが、創作作品でありながらも、すべての真相がクリアになるわけではないというのは非常にリアルです。

実際にペットを飼っていても、もしかしたら飼い主の言葉がわかっているのではないか?と思うような出来事はよくあり、少しでも気持ちが通じてくれたら嬉しいなと思いますよね。
『エンペラーといっしょ』も、エンペラーに対してそんな思いを抱くことのできる作品です。

誰にもエンペラーが何を考えているのかわからない

エンペラーのセリフは書かれないので、エンペラーが本当のところ何を考えているのかは、香帆はもちろん、メタ的な立場から作品を読んでいる読者にも全くわかりません。
しかも、顔も真っ黒なので、目がどこにあるのか分からず、常に無表情に見えます。
しかし、エンペラーが不満そうだったり、イライラしていたり、興味をもつものをみつけたりしているのは、エンペラーの動きからなんとなく推測することができます。
香帆がお刺身を食べていたら、ずいずいと近づいてきたり、喜ぶ時は両手を広げたりするのです。

エンペラーの心情はそれほど表に現れるわけではありませんが、一緒に過ごす日が増えるにつれ、香帆も徐々にエンペラーのことを理解できる部分が増えてきました。
読者は、香帆がエンペラーと徐々に家族になっていく姿を見ることができます。
同時に、エンペラーの日常や、エンペラーの小さな成長、意外な行動を目のあたりにすることができて、愛着がわいていきます。
漫画を通してですが、飼い始めたペットに徐々に愛着が湧いていくのは、本当にペットを飼っているようですね。

香帆も読者も皇帝ペンギン初心者

エンペラーと過ごす期間が長くなるたびに、エンペラーについて新しい発見が増えていきます。
例えば、エンペラーのようなペンギンがエサを食べる時、上を向いて口を大きく開け、魚を頭から呑み込みます。
その際、エンペラーの口の中が丸見えになりますが、かわいい顔とは裏腹に、口の中には鋭利な歯がびっしりと生えていて、恐ろしく見えてしまいます。
しかし、これには理由があります。
皇帝ペンギンは、一度捕まえた獲物を逃さないようにするために、このような歯の構造となっているのです。
他にも、エンペラーを見ていると、どうしてこんな動きを?と疑問に思う行動をとることも多いです。
しかし、そんな時も、まるで水族館のようにナレーションで皇帝ペンギンの生態について教えてくれます。

ペットを飼い始めたころは、沢山の飼育書を読んで、「この動きにはこんな意味があるのか」と、ペットについての知識を増やす方が多いのではないかと思いますが、この漫画の解説もまさにそんな感じで、なるほど!と思うことが多いです。
皇帝ペンギンを飼ったことがある方は少ないと思いますので、あるあるネタ……か、どうかはわかりませんが、知らなかったことをどんどん知ることができて、エンペラーにも親近感が湧きます。

これまでの常識を覆す最終話を見逃すな!

エンペラーはある日、冷蔵庫の中に突然現れ、瞬く間に家族として溶け込みました。
エンペラーの餌として必要な「魚の塊」も冷蔵庫に常備されています。
これは、家族が購入しているのではなく、必要になると冷蔵庫の中にどこからともなく現れているのです。

突然現れた未知のキャラクターが一般家庭の新しい家族となったり、生きていくのに必要なものがどこからか手配されたりと、『エンペラーといっしょ』は、『竹取物語』を彷彿とさせるストーリーではないでしょうか?
同様に突如として、異世界(?)や未来からキャラクターがやってくる作品は多くあります。
しかし、そういった作品では、キャラクターが元の生活に帰るからお別れをしなければならないという展開が様式美となっており、そういった最終回を迎える作品も多いです。

そのため、『エンペラーといっしょ』もそういった最終回を迎えると思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、『エンペラーといっしょ』では、そういった様式美的な最終回ではなく、予想を覆す驚きの終わりを迎えます。
最後まで目が離せない作品なので、ぜひチェックしてみてください!

まとめ

クールでキュート、そしてとってもマイペースなエンペラーにとことん振り回される『エンペラーといっしょ』は、エンペラーの可愛さに癒されて何度でも読みたくなるお話です。

この作品を読めば、現実では飼うのが難しい皇帝ペンギンを、もし飼ってみたらこんな感じなのではないだろうか?というほんわかとした思いに浸ることができます。

ペットを飼ってみたい方、飼いたいけどどうしても飼えない方、そして癒されたい方……ぜひ読んでみてください!

紹介した作品を読めるサイトはComeeで確認できます。
作品を読んだ人の評価やレビューも見ることができるので参考になりますよ◎

記事下のバナーからComeeに飛べますのでチェックして見てくださいね!

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