引用元:Comee.net
物語が佳境に入った『黒執事』27巻では、ファントムハイヴ家殺人事件や、悪魔儀式の全貌が浮かび上がってきました。
今回は、これまで明かされた内容から、ファントムハイヴ家の関わりについて考察したいと思います。
過去のシエルと現在のシエルを比較!
2006年から「月刊Gファンタジー」で連載中の、枢やな原作によるダークファンタジー漫画『黒執事』。
長きに渡り、ファンの間で囁かれていた”シエル双子説”が実現したものの、本物のシエルが全く別人のように甦っています。
それではまず、過去と現在のシエルを比較してみましょう。
過去のシエルは、強くて優しくていつも坊ちゃんを気遣っていました。
ファントムハイヴ家を継ぐ長男として、悪魔儀式で犠牲になる直前まで、いつかは坊ちゃんとふたりで一緒に家に帰ると言う希望を捨てない強さがありましたが、甦ったシエルは雰囲気も目つきも全く別人。
ビザール・ドールだからでは済まされないような、背筋が凍るような冷たさがあります。
まるでシエルの姿をした、感情のない悪魔のよう。
悪魔儀式で、シエルの魂と引き換えに坊ちゃんは力を得たので、シエルの魂は存在しないはずです。
それならば現在シエルの中にある魂は一体……?
坊ちゃんはなぜシエルと名乗ったのか?
26巻では既に、本物(ビザール・ドール)のシエルが現れたことで、シエルを名乗っていた坊ちゃんは実はシエルではなかったことが判明しています。
ただ、なぜ坊ちゃんはここでシエルと名乗ったのか……。
それがひとつのポイントです。
坊ちゃんは強くて優しいシエルに憧れており、自分は弱くて臆病でいつもシエルのオマケだった、その劣等感から坊ちゃんはシエルと名乗ったのではないかと考えられます。
本来、死んだはずのシエルが現れれば、どんな形であっても喜ぶはず。
しかし、坊ちゃんはシエルの姿に、驚きと全身が震えるほどの怯えが見られました。
自分がシエルに成りすましていたこと、これまでの全てが嘘で塗り固められていたことが全て明るみとなり、本来の弱くて臆病な自分が顔を覗かせています。
このことからも、坊ちゃんがシエルと名乗っていたのは、シエルの代わりに復讐を果たすことではなく、オマケではないシエルになりたかったからなのだと推測します。
ファントムハイヴ家殺人事件の全貌!ヴィンセントを殺害した犯人を考察
27巻では、ファントムハイヴ家殺人事件当日に、何があったのかが描かれています。
犯人は未だ明らかになっていませんが、まずは犬のセバスチャンの行動から考察してみましょう。
この日は、シエルと坊ちゃんの誕生日でしたが、パーティの予定時間を過ぎてもタナカが呼びに来なかったため、シエルが様子を見に行きました。
しかしそのシエルまでもそのまま帰ってこなくなり、坊ちゃんも探しに行きました。
この時すでに事件は起こっており、犬のセバスチャンも口輪をはめられて、閉じ込められていたのです。
ここで気になるのはセバスチャンに口輪を嵌めて閉じ込めることができるのは、巻でも分かるように、ファントムハイヴ家の人間か、関係者だと推測します。
26巻131話では、誰よりも先にヴィンセントが帰って来たことに気づくほど、セバススチャンは警戒心が強い犬でした。
また、27巻134話で描かれているファントムハイヴ家殺人事件では、坊ちゃんに使用人の遺体を見せないよう、配慮するシーンも見られることから、見たこともない人物に口輪を嵌めさせるとは思えません。
134話で坊ちゃんが屋敷内で皆を探していたシーンで、ドアを開けるとそこには口輪を嵌められたセバスチャンが飛び出てきました。この時、セバスチャンは坊ちゃんの顔を確認しているのにも係わらず坊ちゃんが口輪を外すまで威嚇しています。
このことからも、セバスチャンに口輪を嵌めた犯人はシエルとも思わせるような行動ですが、これはセバスチャンを犯人から守るためにシエルが嵌めたものだと考えています。
犯人であれば、口輪など嵌めずに殺しているはず。
現に、その後セバスチャンは何者かに殺されてしまいました。
では、ファントムハイヴ家を襲撃した犯人は誰なのか。
これは、シエルと坊ちゃんを攫った人物とは異なると考えるのはどうでしょうか。
相手は悪の組織のヴィンセントですし、柔術に長けているタナカもいるファントムハイヴ家を、人攫いごときがどうにかできるようなものではありません。
ただ、タナカも手を出せなかった相手であると考えるならば、相手は王室関係者というのも泣きにしにあらず。
女王が秘書武官兼執事に命じたと考えれば、タナカが手出しできなかったのも理解できますね。
その理由は、”悪の組織”という裏家業にあり、ヴィンセントは女王に真実を報告しなかった、もしくは何かしらの理由で女王が信頼を失ったのが原因だと思われます。
タナカは何を知ってる!?秘密裏で関わっている人物を考えてみる
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タナカは、ファントムハイヴ家殺人事件の現場にいましたが、当主や使用人など全ての人物殺されているのに、タナカだけはなぜか背中に傷を負っただけでした。
襲撃した犯人と正面から向き合っているのに、「顔は見ていない」といい、さらに26巻ではシエルが甦っていることも知っていました。
襲撃した犯人は、マスクをつけていた可能性もありますが、その場合でも風貌などから少しは推測も出来るはずですし、”見ていない”と表現することに違和感を感じられます。
しかし、犯人が女王の秘書武官兼執事だとしたら、決して口に出すことは許されません。
ここで気になるのは、襲撃事件の犯人もシエル復活もタナカが知っているということです。
知っているのに隠していたのはなぜでしょうか……。
やはりここにも女王が絡んでいるような気がしてなりません。
もしかしたらタナカは、ファントムハイヴ殺人事件やビザール・ドールなどの一連の事件、さらにはセバスチャンが坊ちゃんと契約した悪魔であることなど、全てを知っているのかもしれません。
まとめ
少し前までシエル双子説が囁かれていると思えば、全く別の問題に直面してきました。
襲撃事件の全貌や、悪魔儀式、シエル復活という流れから、これまであまり目立たなかったタナカの存在が大きくなっています。
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引用元:Comee.net
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