危険な才能を秘めた主人公の演技が魅力的! 役者漫画『アクタージュ act-age』

危険な才能を秘めた主人公の演技が魅力的! 役者漫画『アクタージュ act-age』
     

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子供の頃からたくさんの漫画を読み漁ってきて、コミックスの買いすぎで実家は漫画喫茶状態でした。
同じ漫画好きであるみなさんのお役に立てる記事を書いていきます!

   

『週刊少年ジャンプ』で連載中の役者漫画『アクタージュ act-age』をご存知ですか?

まだ始まって間もないですが、少年誌では珍しい役者漫画ということで注目を集めている作品です!

筆者は役者という世界には疎いですが、本作は楽しく読めています。
『週刊少年ジャンプ』のメイン読者層も役者に詳しい人はそこまで多くはないと思いますが、アンケート順位が上位であることから本作の人気が窺えますね。

特に本作は主人公の夜凪 景(よなぎ けい)が魅力的。
特殊な才能を持つ彼女による演技が本作の見所です!

 

『アクタージュ act-age』あらすじ

女優を目指す女子高生・夜凪は有名芸能事務所スターズのオーディションで天才的な芝居をするも不合格。それは彼女の危険な演技法に理由があった。しかし、夜凪の才能に魅せられた映画監督・黒山が役者の世界に誘う!!

引用元:Comee.net

夜凪は芸能事務所”スターズ”のオーディションを受けますが、5次審査で落選しました。

審査課題である「悲しみ」を演じた夜凪は、審査員が驚愕するほどの素晴らしい演技だったのですが、スターズ社長には実力は認められるものの、彼女の演技法が危険だと判断され落とされてしまいます。

しかし5次審査を通過した一人が夜凪の演技を見て才能の違いを感じ、自ら辞退したことで夜凪が最終審査に呼ばれました。

最終審査では審査員と他の候補者全員の度肝を抜く迫真の演技で、誰もが夜凪の合格を疑わなかったのですが、それでも夜凪は不合格となります。

スターズの審査には落ちましたが、審査員の一人だった黒山 墨字(くろやま すみじ)が夜凪の才能に惚れ込み、黒山が所属するスタジオ”大黒天”にスカウトされることになりました。

夜凪景の特殊な演技法

本作の魅力は夜凪の演技にあります。

夜凪の演技は「メソッド演技」と呼ばれるもので、役柄を演じるためにその感情と呼応する自らの過去を追体験する演技法です。

たとえば悲しみを表現するときは、過去に自分が体験した悲しい出来事を思いだし、そのときの悲しい感情を呼び起こします。
演技のための偽の感情ではなく、本当に悲しんでいるために演技がよりリアルになります。
現実に存在するメソッド演技は、役柄の内面に着目してその体験を自分の体験かのように追体験するのですが、夜凪の場合は少し異なり、自分が過去に体験した感情を呼び起こします。

最終演技では「一匹の野犬に襲われる」という設定で、候補者全員が同時に審査されます。
声を使わずに身振りや表情だけで演技する無言劇というルール。

夜凪が野犬に襲われたことはないですが、お腹を空かせた野犬が目の前にいるという危機的状況の設定を現実のように受け入れることで、まるで本当に野犬が目の前にいるのかと錯覚するほどの演技を見せます。

野犬はいないのに、夜凪だけは目の前に本当にいると思い込んでいるため、他の候補者までもがその状況に引き込まれ、何もできずに夜凪の演技に釘付けになるほどの迫真の演技となります。

夜凪の演技は役になりきっているわけではなく、演技中にはそれが現実だと思い込んでいます。
それによる彼女の演技はとてつもない生々しさがあり、彼女がどんな演技をするのかが本作の面白いところだと思います!

稀有な才能ではあるが、融通が利かないところも

夜凪のメソッド演技は天性の素質を持っていますが、融通が利かないところもあります。

過去の出来事を追体験する以上、そもそも体験していない感情を呼び起こすことができません。
似たような感情やシチュエーションを思い出すことはできますが、それだと微妙に異なる演技になってしまいます。

また、自分以外の誰かになる夜凪の演技は、いずれ彼女の身を滅ぼす危険な演技だとも言われています。
スターズの社長は彼女を役者にしない方が彼女の幸せだと考えてオーディションで落選させていました。
実際、夜凪は演技したときの感情がその後もしばらく残ってしまうことがあります。

彼女の才能を評価する人と、そんな演技が役者の世界で通用しないと思う人に別れ、良くも悪くも夜凪の演技は多くの登場人物に影響を与えていくことになります。

夜凪景がどう成長していくのか期待!

夜凪の演技が通用しない局面はたびたび訪れ、メソッド演技だけで役者の仕事をこなせるほど簡単ではないことを思い知ります。

普通の役者のように嘘の感情を演技で表現することができない彼女は、自分の演技で困難をどう克服していくか試行錯誤して乗り越えていきます。

一般的な役者としての成長物語とは異なるものになりますが、異質な才能を持った夜凪の成長と活躍はワクワクしますよ!

驚異的な速度で成長していく夜凪を見て、他の役者たちも感化されて成長し、夜凪と仲良くなっていきます。
他の役者と関わって彼女がどう変化していくのかが楽しみです!

まとめ

役者漫画を読んだことがない人にもオススメの作品です。
少年誌らしい努力と成長が描かれる作品ですので、性別年齢問わず楽しめます。

本作を読めば役者という世界にも興味が湧くようになると思います。
まだコミックスの巻数も3冊と短いので手に取りやすいですよ!

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