仕事の悩みが尽きないと感じたことはありませんか?
入社したての頃は仕事の知識を蓄え、人間関係を構築するだけでいっぱいいっぱい。
少し慣れてきたと思ったら次は後輩の教育を任され、ある程度の立場になっても上から理不尽な要求を押し付けられ……。
日々の仕事に追われて同じような毎日が過ぎてしまっていることに、ある日ふと気付いてしまったり……。
頑張っていても、「自分ってこのままでいいのかな」という気持ちになることって、たまにありませんか?
私はあります(笑)
そんな時、「また明日から頑張ろう」って思える漫画『テラモリ』をご紹介します。
あらすじ
引用元:Comee.net
大学2年生の高宮陽(たかみやよう)は、趣味であるゲームの課金資金を稼ぐため、人生で初めてのアルバイトに挑戦します。
時給の良さに惹かれて選んだ職場はスーツ屋「テーラー森」。
しかし、ネクタイにシャツにジャケットに靴……、種類が多いだけではなく、どの商品にもそれぞれ特徴やこだわりがあって、覚えなければならないことばかり。
その上要望の細かいお客様も多く、アルバイトも初めてでオタクの高宮には、コミュニケーション能力が必須のアパレル業界の接客は難しかったようです。
しかし、鬼のような副店長の平尾宗隆(ひらおむねたか)に鍛えられ、周りの人たちに支えられ、持ち前の根性でなんとか成長していきます。
『テラモリ』では、新人の高宮だけでなく、副店長や、就活生の柳川(やながわ)、契約社員の朝倉(あさくら)、他店舗で失敗し、飛ばされてきた3年目社員の薬院(やくいん)など、さまざまな立場のスタッフが登場し、それぞれの人間関係や、仕事の仕方、悩みも描かれます。
『テラモリ』は、「テーラー森」というお店の実情そのものを描いた作品なのです。
作者はスーツ会社で働いた経験のある漫画家さん
『テラモリ』を描かれたiko先生は、実際にスーツ会社で4〜5年働かれていた経験があるそうで、『テラモリ』もその時の実体験が生きているようです。
スーツに関する豆知識がすごい!
『テラモリ』にはスーツに関する基礎知識がたくさん登場します。
実用的な内容なので、読むだけでも知識が増えるのを楽しめます。
また、普段は知る機会のないようなマニアックな知識も多く、新人の高宮が商品知識を覚える際の苦労も切実に伝わってきます。
舞台となるお店がリアル!
作中に登場するお客様は、スーツの知識に詳しく店員にも厳しい人や、それほどこだわりを持っていない人、プレゼントを選びにきたけれどもどう選んでいいのかわからない人、時にはスタッフを困らせるため(?)に突飛な要求をする人など、様々です。
お客様一人一人の雰囲気や、会話が具体的なのも、作者さんが実際に働かれ際の経験を基にしているからでしょう。
また、店員はスーツを着て接客をしますが、「テーラー森」のスタッフ達が着るスーツの種類や組み合わせは毎回異なっており、登場人物一人一人の好みと作者さんの細部までのこだわりが伺えます。
そういった細かい要素や設定が丁寧に書き込まれているため、舞台である「テーラー森」が、まるで実際に存在している場所のようにリアルに感じられるのです。
成功してもまた失敗……その繰り返しで成長していくストーリーがリアル
苦手なことからも逃げなかった高宮だから成長できた
人生で初めてのアルバイトに挑む高宮にとって、全ての仕事が未知の世界。
商品知識もなく、お客様から話しかけられるのを恐れる高宮は、初めはフロアにも立てず、ひたすら掃除に励んでいました。
おかげでフロア以外はピカピカになりましたが、当然そんな仕事が許されるはずもなく、副店長の平尾にフロアに立つように言われ、その結果お客様からネクタイを選んで欲しいと頼まれてしまいます。
付け焼き刃の知識とその場で考えた適当な言い回しで、初めての販売にはなんとか成功しますが、平尾からは「笑顔がなく、ゾンビのようだ」と辛辣に言われてしまいました。
しかし、お客様からの感謝の言葉を思い出し、少しですが仕事へのやりがいを感じた高宮は、めげずに頑張ります。
持ち前の根性と負けず嫌いな性格から、勝手に居残りをして商品を覚えたり、先輩スタッフにレクチャーをしてもらったりと次第に知識を増やしていきます。
さらに、分からないながらもお客様の要望を聞き出して、できる限り提案をしたりと、一生懸命接客をすることで、お客様に感謝されることも増えるようになりました。
しかし、努力はしていたものの3ヶ月経っても、元気な挨拶や笑顔、自分からお客様への声がけができないことは改善されず、平尾からは、「やる気がないとしか思えない」とまで言われてしまいます。
高宮はそこから心を入れ替え、時間はかかりましたがついに自然な接客ができるようになりました。
その様子はテーラー森のスタッフ一同に見守られており、読者としてもその中に混じりたくなるほど感慨深いシーンとなっています。
うまくいくことばかりではないのがリアル
しかし、1つのことをできるようになったからといって、その後の全てが順調になるわけではありません。
人手不足でチームワークが取れず、お客様の接客が満足にできなかったり、他店から異動してきた社員とのペースが合わず連携が崩れてしまったりと、テーラー森は1難去ってまた1難の繰り返しです。
そうしたトラブルに直面した際の慌ただしく落ち着かない雰囲気や、仕方ないことだとわかっていても他のスタッフにイラついてしまう心情も丁寧に描写されており、同じような職業に関わっていなくとも、共感できる方は多いのではないでしょうか。
どんなに努力したとしても、必ずしもうまくいくことばかりではない点が非常にリアルで、だからこそ、登場人物達がトラブルを1つずつ対処し、成長していく姿をみるのは嬉しく、読んでいるこちらのモチベーションも上げてくれます。
人間味あふれる等身大のキャラクターが描かれる
働いているときは完璧に見える人でも、もちろん不安や悩みはあると思います。
『テラモリ』では、登場人物の心情が丁寧に描かれるため、親しみやすく、共感できるキャラクターが多いです。
例えば、テーラー森中央店の副店長の平尾は、他の店舗のスタッフからも注目の的になるほどのイケメンで、入社2年目で全店舗での個人売上で何度も1位を取った実績のあるエリートです。
店でも常に状況を把握して的確に指示を出し、スタッフに気を配っていて、店には欠かせない存在です。
しかも、意外にもゲーム好きだったり、ラーメンが大好きだったりと、お茶目で庶民的な一面もあります。
しかし、過去には仕事に一生懸命になりすぎて周りが見えずにプライベートで失敗したことがあったり、他人に求める理想が高すぎたために、辞めていくスタッフも多くいたりしたようです。そのため、高宮に対しても、厳しすぎはしないかと不安に思いながら教育を行っています。
これまでは、売上を伸ばすためだけに突っ走ってきたけれども、この先どうステップアップしていくかのビジョンは明確にはなく、今後どうすれば良いのかという漠然とした不安もあるようです。
平尾が仕事に厳しいのは、スタッフへの期待の表れであり、場合に応じてのフォローもきちんと行っています。
そのため、スタッフからの信頼も厚いです。
それでも、他人がどう思っていても、自分で自分を責めてしまうことは、少なからず、誰しも起こりうることなのかもしれません。
平尾は一見エリートですが、誰しもが共感できる部分のある人間味のあるキャラクターとして描かれています。
自分でいろんなものを抱え込んでしまう平尾の心が解きほぐされていく展開も『テラモリ』の見どころの1つです。
まとめ
今回は『テラモリ』をお仕事漫画として紹介してきましたが、キャラクター同士の恋愛も『テラモリ』の魅力の1つです。
鬼副店長だった平尾と、新人バイトの高宮が次第にお互いを意識し始める展開は、胸キュン間違いなし。
社内恋愛ということや、社員とバイトという立場違い、年の差など様々な理由から、中々積極的になれず、すれ違いも多い2人は見ていて可愛いです。
徐々に親密になっていく2人の関係がどう変わっていくのかも楽しみにしてみてくださいね。
『テラモリ』では、テーラー森での仕事を通して、登場人物達みんなが少しずつ人間的に成長をしていく姿を見ることができます。
仕事や人間関係に悩んだ時にはやる気をもらえて、恋愛のシーンには癒される最高の作品です。
悩みがあるときにはぜひ読んでみてください。
今回紹介した作品を読めるサイトはComeeで確認できます。
作品を読んだ人の評価やレビューも見ることができるので参考になりますよ。
記事下のバナーからComeeに飛べますのでチェックして見てくださいね。
スーツ屋でお仕事はじめました。ヲタク女子大生・高宮 陽(20)。バイト未経験の彼女は時給にひかれてスーツ屋“テーラー森”で働くことに!ネクタイ、シャツ、紳士靴 etc. 呪文のようなスーツ用語を覚えつつ、楽しくも必死で働くアパレルコメディー、開店です♪
(C)iko/小学館
引用元:Comee.net
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