『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』は、何事にも精一杯だった小学生の頃を思い出してほんわかできるステキな作品

『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』は、何事にも精一杯だった小学生の頃を思い出してほんわかできるステキな作品
     

大学卒業以降職を転々としたが、幼い頃から三度のメシより本が好きなことを思い出し、自分には物書きしかないと一念発起。
現在はフリーライターとしてひた走る。
漫画は少女漫画を中心にオールジャンル読むが、闇が深いものとミステリー要素があるものが考察しがいがあって好き。

   

「こんな青春を送りたかった……!」と思うこと間違いなしの学生のステキな恋愛漫画を多く描かれているゆずチリ先生。

『忍者シノブさんの純情』や、『ふたり生徒会』、『漫画学科のない大学』など数多くの作品を手がけられていますが、今回ご紹介するのは、小学4年生の女の子・姫乃ちゃんのおませな恋愛を描いた作品、『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』です!

素直になれなくて意地っ張りな姫乃ちゃんがとってもかわいく、「小学生ってこういう恋愛テクニック使うよね!」というあるあるネタも満載で楽しく読めるおすすめの作品なので、その魅力をたっぷりご紹介していきます。

『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』ってどんな作品?

『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』の主人公は、小学4年生の相川姫乃ちゃんです。

 

 

見た目も可愛くて、言動もクラスの中では大人びている姫乃ちゃんは、クラスの女子からも「姫乃ちゃんって大人だよね」と一目置かれる存在。
普段は「男子ってほんとガキよねー」と言って、同年代の男子には関心が無いというような態度をとっていますが、実は、姫乃ちゃんには同じクラスに好きな人がいます。

そのお相手は、隣の席の堂本逢司(おうじ)くん。

 

 

姫乃ちゃんは自分の恋心をあの手この手で精一杯伝えているつもりなのですが、肝心の逢司くんにはそれが全く伝わりません。

例えば、ある日の授業中、姫乃ちゃんは逢司くんにこっそり手紙を渡しました。
ハートマークで囲まれた可愛らしい紙に、「放課後、体育館裏に1人で来て欲しい」と書かれた、いかにもなお手紙です。

 

 

小学4年生の男の子が、同じクラスの可愛い女の子からこんな手紙をもらったら、普通はドキドキして授業に集中できなくなってしまうのではないでしょうか?
しかし、この手紙をもらった逢司くんの反応はと言うと……?

 

 

この表情。

ラブレターをもらってこれから告白されるかもしれない小4男子とは思えない顔です。
実は逢司くんは、女子のリーダー的存在で男子にも興味がない様子の姫乃ちゃんに対して、「怖い女の子」というイメージを抱いてしまっていたのです。

姫乃ちゃんにいじめられるのではないかと誤解した逢司くんは、チリトリやランドセルなど、小学生が集められる道具を駆使して体を防御し、体育館裏に向かいます。
いじめられるかもしれないと思いつつも、約束を守ってちゃんと体育館裏に行く逢司くんも素直で良い子です。
実際に見たら姫乃ちゃんのように「なんだコイツ」という顔をしてしまいそうですが。

 

 

この後、姫乃ちゃんは逢司くんに自分の恋心を伝えますが、逢司くんには全く伝わりませんでした。
それは、姫乃ちゃんが変に大人ぶって「逢司くんのせいで最近寝不足なんだけど」という回りくどすぎる言い方で告白したことと、逢司くんが、姫乃ちゃんが自分を好きかもしれないなんて夢にも思っていないから。

 

 

自分の気持ちをわかってくれない逢司くんに怒りながらも、思わずボディタッチ(突きとばしただけ)してしまったことに照れている姫乃ちゃんもまだまだ子どもなのです。

『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』は、恋愛なんてまだまだこれからな、2人の微笑ましいやりとりを描いた作品です。

『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』の魅力をご紹介

大人ぶっているけれどまだまだ子どもな姫乃ちゃんが可愛い

姫乃ちゃんは大人ぶってなかなか素直になれないことも多いですが、時折、小学4年生の女の子らしい姿を見せることもあって、その様子がとてもかわいいのです。

例えば、クラスで男子がゲームをしているのを見た姫乃ちゃんは、その場では「男子ってほんとガキよねー」と呆れたという態度を見せています。
クラスの男子を睨む目つきは少し怖いくらい。

しかし、放課後、姫乃ちゃんは逢司くんを校舎裏に呼び出してゲームをしないかと誘います。

 

 

みんなの前ではクールに振舞っていても、本当は逢司くんとゲームがしたかったんですね。
1番の理由はゲームを口実に逢司くんと話したかったのだと思いますが、おずおずと恥ずかしそうに誘う姫乃ちゃんの姿はとてもかわいらしいです。
スマホの画面を一緒に見るために、いつもより逢司くんにくっついてドキドキしているのに、なんでもないように振舞っているのも微笑ましいですね。

ちなみに、姫乃ちゃんが用意していたゲームは、逢司くんの考えていたゲームとは違い、2人の相性を占うゲームでした。
しかし、ゲームにムキになって良い結果がでるまで何度も相性占いを繰り返す逢司くんを見た姫乃ちゃんはとても嬉しそうです。

 

 

逢司くんの一挙一動に反応する姫乃ちゃんはまさに恋する女の子。
クラスではクールに振舞っている姫乃ちゃんの豊かな表情を見られるのもこの作品の魅力の1つです。

誰もが経験したことのある共感できるエピソードが満載

姫乃ちゃんはいろんなやり方で逢司くんに自分の気持ちを伝えようとしますが、そのやり方は、まさに小学生ならではのものばかり。
『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』を読めば、皆さんも小学生の時にやったことがあって懐かしく感じたり、姫乃ちゃんの気持ちがわかったりするエピソードがたくさん見つかるのではないでしょうか?

例えば、小学生の時って授業中によく手紙を交換しましたよね。
男子の逢司くんには、なぜ直接口で伝えないのかはわからないかもしれませんが、姫乃ちゃんもよく逢司くんに手紙を書いています。

 

 

姫乃ちゃんは手紙を渡すことで、逢司くんに自分のことを意識させることができます。
つまり、手紙のやり取りをしている間だけは、授業中であっても、言葉を交わさなくても、2人だけが共有する時間ができるのです。
姫乃ちゃんはきっと、もっと逢司くんと話をしたいはずです。
しかし、恥ずかしさや、大人っぽく振る舞いたい気持ちから、なかなか無邪気に話しかけられず、自分の気持ちを手紙で伝えているのです。

また、姫乃ちゃんは、手紙では素直でとても可愛らしいです。
逢司くんを呼び出す際の手紙にはハートを書いていますし、他の子と話す逢司くんを見て、その子のことをどう思っているのか不安になった時も、うさぎの絵と涙のマークを添えて、手紙の文面をかわいく飾っています。

不安だったり嫉妬したりした時の気持ちは、なかなか綺麗なものではなく、好きな人に知られたいものではありません。
小学生の姫乃ちゃんが精一杯自分の気持ちを好きな人にかわいく伝えようとしていると思うと、健気でいじらしく感じられます。

 

 

2人の時は仲良くできるのに、みんなの前だとなぜか急に冷たくしたりしてしまうのって、小学生くらいの年頃だとよくありませんでしたか?
相手から話しかけてきたのに先生に告げ口をされるって理不尽ですが、姫乃ちゃんがクラスの人たちの前で逢司くんと話すことにまだ抵抗があるのがよくわかります。
逢司くんのことを意識しすぎてしまうんですね。
素直になれない姫乃ちゃんを見ていると、甘酸っぱい思い出がよみがえる方も多いのではないでしょうか?

まとめ

今回ご紹介した『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』は、小学4年生のちょっとおませな姫乃ちゃんの恋愛を温かい気持ちで見守れる作品です。
小学生にとっては精一杯の恋愛テクニックが満載で、昔、自分もこんな頃があったなぁという気持ちを思い出せます。
姫乃ちゃんの想いが少しでも逢司くんに伝わってくれたらいいなぁと、姫乃ちゃんを応援せずにはいられません。

今後、少しずつ変化するであろう2人の関係が楽しみな作品です。
姫乃ちゃんに恋はまだ早い』は、『くらげバンチ』にて読めます!

更新情報は随時作者のゆずチリ先生のTwitter(@yuzuchiri)で通知されています。
そのほかのゆずチリ先生の描いた胸キュン満載の短編漫画に関する情報も載っているのでぜひチェックしてみてくださいね!

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