【インタビュー】『おそ松さん』『ギャルジャポン』など多数のギャグ漫画を生み出す美人漫画家・シタラマサコ先生に徹底取材!【別冊なかむらりょうこ】

【インタビュー】『おそ松さん』『ギャルジャポン』など多数のギャグ漫画を生み出す美人漫画家・シタラマサコ先生に徹底取材!【別冊なかむらりょうこ】
     
元少女漫画大好き芸人。
少女漫画歴22年、生涯で10000冊以上、5000作品以上の少女漫画を読んでいます。
男りぼんっ子です。男目線で少女漫画の魅力を語ります。
   

田舎はるみの漫画家さんインタビュー企画第8弾!

今年デビュー10周年を迎えた漫画家のシタラマサコ先生。

そしてComee mag.には何度か登場していただいている、少女漫画大好き芸人・別冊なかむらりょうこさん。

今回は、プライベートでも交流があるお二人に対談をしていただいた中で、10年間もギャグ漫画を生み出し続けているシタラ先生のギャグセンスの源や漫画の制作秘話、さらにはプライベートなことまで存分に語っていただきました!
(僕も楽しくなりすぎてけっこう喋っちゃいました)

楽しすぎたインタビューの雰囲気を出来るだけそのままお伝えしたくて、ほぼ原文のまま掲載しております。

さらに、最近徐々に恒例化してきているプレゼントキャンペーンも!!
今回は読者様プレゼント用に、シタラ先生から素敵な色紙を1枚いただいております!
記事の最後にキャンペーン情報を記載しますのでお見逃しなく◎

 

【プロフィール情報】

シタラマサコ(左)
『りぼんスペシャル2008年夏休み大増刊号』にて『はらって椿ちゃん』でデビュー。
以来10年間、数々のギャグ漫画を生み出し続けている。
代表作は『おそ松さん』『ギャルジャポン』『美少女戦士だった人。zero』など。
現在も多数の作品を同時連載している。

 別冊なかむらりょうこ(中村涼子)(右)
ワタナベエンターテインメント所属のピン芸人・中村涼子の別名義。
少女漫画あるあるを盛り込んだ一人コントやモノマネなどで大活躍中!
2017年の『女芸人No.1決定戦 THE W』にて決勝進出。
漫画関連の活動をする際には「別冊なかむらりょうこ」を名乗っている。
毎週月曜日の夜22時からニコニコ生放送にて『 別冊・少女マンガ倶楽部 』生配信。(日時変更あり)

 

ギャグのベースはとんねるずさん?!類稀なるギャグセンスって……。

 

田舎: 今日はよろしくお願いします!

シタラ: よろしくお願いします!

なかむら: お願いします! 早速私からいいですか!? まずはやっぱり、シタラ先生の類い稀なるギャグセンスはどうやって生まれているのかと!(笑)

田舎: そうですよね! それがまず聞きたいですよね!

なかむら: だって、私はシタラ先生の漫画は元々ずっと知っていて、先生にお会いできた時に思ったこの見た目の可憐さとのギャップ!!

シタラ: いやいや!(笑)

なかむら: みなさんに届けたいこのお顔を! ばか綺麗なんだよおお!!!

シタラ: いやいや本当にとんでもないです!

なかむら: いやいや本当にそうなんですよ! 読者からしてもギャグとかコメディを描かれている女性の漫画家さんが一番想像できないというか。男性だと顔出しされている方も結構いるので、お顔をみると「超絶イケメンやないか!」みたいなギャップがあるのは知っていたんですけど、女性のギャグ漫画家さんのお顔を拝見する機会ってなかなかないですし、私がやっぱり芸人なので「できれば女芸人みたいな顔であってほしい!」みたいなところがどうしてもね……!(笑)


一同: (爆笑)

 

なかむら: どの引き出しからこの面白さを取り出せているのか。恋愛モノとかももちろん描かれているんですけど、まずは笑い的要素を培ってきたプロセスを聞きたいです!

シタラ: そんなことを芸人さんに言ってもらえるなんて……光栄です!(笑)んー、なんですかね。元々お笑いが好きで、多分私のお笑いの元みたいなのって、とんねるずさんなんですよ。

なかむら: へー! とんねるずさんとは結構珍しいですね!

シタラ: 自分の中ではド王道というかベタというか……。ずっと『とんねるずのみなさんのおかげです。』を見ていたんです、小さいときから。なので、なんとなくやっぱり元はそこにある気がします。

なかむら: 私が幼稚園とか小学生の時って、とんねるずさんはちょっと大人っぽいイメージでした!

シタラ: あ、そうですよね! なので大人が笑っているから「これは面白いんだ!」っていうのから始まりましたね。

なかむら: なるほど。でもお笑いに関して早熟ですよね。

シタラ: そうかもしれないです(笑)

田舎: 渋いですよね。

なかむら: ね。とんねるずさんが好きってハイセンスのイメージがあります。

シタラ: あはは。そうなんですね。意味もわからず見ていたときもありました(笑)

本当に透明感のある美人漫画家さんでした!

始まりは『はらって椿ちゃん』と『ギャルジャポン』。ギャグ漫画を確立するまで

 

なかむら: でも1番最初に漫画家さんを目指し始めたときに描いていた作品はギャグとかお笑いの要素はなかったんですよね。

シタラ: なかったですねー。普通に少女漫画の恋愛モノを描いていたんですけど、でももう本当にダメで。「箸にも棒にもかからないとはこのことか!」みたいな(苦笑)

なかむら: ちなみにおいくつから描き始めたんですか?

シタラ: 初めて出版社に投稿したのは高校3年生ですね。『Cookie』だったんですけど。B賞でした!(笑)そこからずっと名前のある賞にはたどり着けなくて……。で、初めてギャグを描いてみたんですよ。えっと……、

なかむら: 『ギャルジャポン』の1番最後に載っている?

シタラ: あ、そうですそうです、『椿ちゃん(はらって椿ちゃん)』を。これも元々はちょっとしたストーリーだったんですけど、あんまり良くなくて。その時「これって本当はもっとこう描きたかったんだよな」って思って改めてギャグ風に描いて送ったら、初めて担当さんがついたんです! なんとか、賞もいただけて。でもその時は周りにも秘密にしていて、こっそり描いてこっそり送っていました(笑)ダメだったら恥ずかしいなと思って(笑)

なかむら: 他の投稿作品の時も秘密にしていたんですか?ギャグのみ??

シタラ: ギャグの時だけですね。結構大きく作風を変えたので、恥ずかしくて言えなくて……(笑)そしたら担当さんがついたので「あ、実は送ってました」みたいな(笑)

田舎: あはは。周りの人には事後報告で伝えたんですね(笑)

なかむら: この『はらって椿ちゃん』の中に『ギャルジャポン』のあゆ樹理亜が出てきているんですよね。

今日もまた、某ファミレスにギャルの姿が…。あゆと樹理亜は、放課後ここでおしゃべりするのが日課。なぜか怪しい客が集うファミレスで、2人と超個性的な珍キャラたちが繰り広げるおしゃべりギャグ第1巻! 【同時収録】はらって椿ちゃん

引用元:Comee.net

 

シタラ: あ、そうなんです。脇役で出ていて。

なかむら: 脇役と言えど画面は総かっさらいしていますけどね!(笑)で、ここから『ギャルジャポン』が始まってっていう……?

シタラ: そうです。『りぼんスペシャル』でデビューして、しばらく居たんですけど担当さんに「このままだと『りぼん』には載らないと思う」って言われちゃって。で、『別マ(別冊マーガレット)』の担当さんを紹介してもらって、そこで椿ちゃんを1、2作描いたんです。そうすると編集さんに「これ椿ちゃんよりギャルの方が面白いからそっちメインで描いてみなよ」って言われて、描いてみたらとんとん拍子に。

なかむら: そうだったんですね! ちなみにそういう風に言われた時ってすぐ飲み込めるものですか? 「えっ」っていう感じにはならないんですか?

シタラ: やっぱり一瞬「えっ」ってなるんですけど、でもその時は載ることに必死で「載るためならなんでもやる!」って感じでまず1作描いたんです。でもまさかウケるとは思っていなくて。

なかむら: 1作目に書いたとは思えない睫毛ですもんね。

シタラ: あはは! ですね!(笑)

超個性的な『ギャルジャポン』のキャラクター誕生の秘密

 

田舎: あゆと樹理亜はどうやって生まれたキャラクターだったんですか?

シタラ: あ、もうほんと手癖みたいな感じで描きました。

なかむら: 手癖!?(笑)

シタラ: 脇役なんで(笑)

田舎: ギャル二人の掛け合いが結構リアルだと思うんですけど、これは想像で描かれているんですか?

シタラ: そうですね。

田舎: ご自身がギャルだったとかじゃなくて?

シタラ: ではないんですよ。ギャルになったことは一度もなくて(笑)田舎の学校だったので、激しいギャルの子もいなかったんです。

なかむら: それにしても手癖ってめっちゃ面白いですね(笑)脇役キャラに関してはこだわりというか、派手さとかキャラクター性とかを出して描こうっていうのが癖になっているみたいな感じですかね?

シタラ: んー、なんですかね……。気を抜いてるときの方がいいものが生まれることが結構あって。満を持して描いたギャグがすごくスベるっていう。

なかむら: あはは! それはめちゃくちゃわかります!(笑)芸人もあります!

シタラ: 本当にそうで、コマの外に描いたことが「これ面白い」って言わることも多くて、何がウケるかわかんないですよね。

田舎: へーなるほど。作中には更にキャラの濃い脇役がいっぱい出てくるじゃないですか。それが毎回ツボなんですけど、あのキャラ達はどうやって生まれるんですか?

シタラ: テレビを見て面白いなって思った人をモデルにしたりもします。あとは夢に出てきた人とかもいますね!

なかむら: 夢に出てきた人?!

シタラ: そう! 寝てたら夢に出てきて、笑いながら起きたんですよ。でいつか使おうと思ってネタ帳に書いておいたとかもありますね。

▶︎Page.2:シタラ先生の仕事の流儀とは!? 漫画家必見の”計画魔”仕事術は次ページで。

 

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