『HUNTER×HUNTER』のグリードアイランド編の終盤、ゴン=フリークスたちがゲンスルー組と直接対決します。
ゴンがゲンスルーと戦い、キルア=ゾルディックとビスケット=クルーガーは、ゲンスルーの仲間とそれぞれ一対一で戦いました。
事前にゴンはゲンスルーとの戦いを想定して対ゲンスルー用の作戦を立てて修行しており、ゴンにゲンスルーと戦わせたのは想定の範囲内でした。
ゴンとキルアの実力はほぼ互角ですが、二人の師匠であるビスケはゴンたちとは別格の強さ。
なぜゴンが格上のゲンスルーと戦い、ゴンよりも強いビスケがゲンスルーと戦わなかったのでしょうか?
ゴン=フリークスがゲンスルーと戦いたかった?
ゲンスルーはグリードアイランドの中で何人もの人間を殺害しており、正義感のあるゴンはゲンスルーに対して腹を立てていました。
ゲンスルーの仲間であるサブとバラも共犯ではありますが、リーダーのゲンスルーに対して最も敵愾心を持っていました。
ゲンスルーたちと戦う三週間前から、ゴンはゲンスルーに「俺が相手になってやる!」と挑発しているほど。
ゴンは非常に頑固で、一度決めたことはなかなか譲ることをしません。
相手が自分より格上であろうと、自分が倒すと決めた敵をビスケたちに譲ることはしたくなかった可能性は高いです。
また、ここでゴンが名乗ってゲンスルーに直接喧嘩を売っているため、戦闘に入ったら自然とゲンスルーがゴンと戦おうとするでしょう。
そのためにゴンに対ゲンスルー用の作戦を授けていたとも考えられます。
ゲンスルーたちを油断させるには、ビスケは弱者のフリをする必要があった
ビスケの実力は飛び抜けていますが、ゴンとキルアはゲンスルーよりも格下であり、まともに戦えば勝ち目はありません。
そのためゲンスルーたちと戦う前から、ゲンスルーたちを倒す作戦や準備を固めていました。
またゴンたちは全員見た目が子供なので、元々ゲンスルーたちはゴンたちをあまり警戒していませんでした。
ゴンたちが戦闘準備を万全に整えていることを悟られないように、戦闘に入るときはゲンスルーたちに無理矢理武力行使された形になるように誘導しています。
その誘導のためには、見た目が子供で唯一の女性であるビスケは、三人の中で一番弱いと思わせるのが自然な流れだったでしょう。
相手のリーダーであるゲンスルーにあえてビスケをぶつければ、見た目に反して強いのかと警戒されてしまう可能性があったと思います。
ビスケ自身は警戒されてもゲンスルーと十分戦えると思いますが、他の二人も一緒に警戒されてしまうとサブとバラに勝てなくなる恐れがあります。
ゲンスルーたちから逃げ回るように演出するためには、ビスケが弱者のフリをする必要があったのだと思われます。
ゴンの成長のためにあえて強敵と戦わせた
ビスケはグリードアイランドの中で、ゴンとキルアの師匠となり、二人に稽古をつけていました。
元々グリードアイランドというゲーム自体が、ゴンの父親であるジン=フリークスが、ゴンを成長させるために作ったゲーム。
ビスケはここで強敵であるゲンスルーと戦わせることが、ゴンの成長になると思い、あえて戦わせた可能性は高いです。
キルアがゲンスルーと戦わなかったのは、このときキルアは両手を動かせないほど大きな傷を負っており、ゲンスルーを倒すための作戦を実行できる状態ではなかったためだと思います。
ゲンスルー戦はゴンを成長させるグリードアイランドというゲームの最終イベントという気持ちで、修行の一環として利用したのではないでしょうか。
まとめ
ビスケがゲンスルーと戦わなかったのは、ゴンをゲンスルーと戦わせて、ゴンを成長させたいというのが一番理由として高かったのかなと思います。
ゴン自身もゲンスルーと戦いたかったのでしょう。
ビスケとゲンスルーのどちらの方が強いかは不明ですが、バラを一撃で倒したビスケはゲンスルーよりも強そうです。
二人の直接対決も見てみたかったですね!
父と同じハンターになるため、そして父に会うため、ゴンの旅が始まった。同じようにハンターになるため試験を受ける、レオリオ・クラピカ・キルアと共に、次々と難関を突破していくが…!?
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引用元:Comee.net