人生でほとんどの人が行くことがないけれど、誰もがその存在を知る場所……それが刑務所です。
その刑務所の中は一般人ではなかなか知る機会も少なく、見学に行くことも難しいです。
そんな刑務所の中で受刑者はどのような生活を送っているのか、気になりませんか?
今回は刑務所の中での生活を描いた漫画『刑務所の中』を紹介します!
『刑務所の中』とはどんな作品?
引用元:Comee.net
本作は1998年から『マンガの鬼AXアックス』に掲載され、2000年に単行本が発売されました。
また2002年にはバイオレンスな映画作品を多く手がける崔洋一監督によって映画化もされています。
本作の最大の特徴として、作中で描かれる刑務所の中の様子はほぼ実話であるということが挙げられます。
作者の花輪和一さんは1994年の12月に銃刀法違反の現行犯で逮捕されました。趣味のモデルガンだけでは飽き足らず、改造銃を用いて北海道の山林で試射を行っていたことが発覚したためです。
初犯ということもあり、執行猶予が付くかと思われましたが、判決は懲役3年の実刑判決が下り、北海道の札幌刑務所と函館少年刑務所で罪を償うことになります。
本作は90年代後半に“刑務所にいた元受刑囚が描く、刑務所の中の日常を描いた漫画”です。
美味しそうな食事や娯楽も
刑務所というと食事は通称“臭い飯(くさいめし)”などと呼ばれており、残飯のようなものを食べていると思う方もいるかもしれません。
しかし、実際にそんなことをしていたら、受刑者への虐待ということで大変な問題となってしまいます。
刑務所では1日3食、決まった時間に食事が提供されます。
その内容は朝食ならばご飯に味噌汁、納豆に梅漬けなどの、一般的な和食が多いようです。
またパンが出る日などもあり、甘味を食べる機会が少ない刑務所の中では、マーガリンと小豆を混ぜて、パンと一緒に食べるのは最高のご馳走のようです。
他にもお正月では年越しそばやおせち料理、羊羹なども振る舞われます。
娯楽も用意されています。
映画を鑑賞する機会も用意されており、その際はお菓子とジュースが与えられます。
規則をきちんと守っていればテレビの鑑賞もできるなど、人権に配慮されているのがよくわかります。
やはり刑務所、細かい規定がたくさん!
ここまでの話を聞くと、もしかしたら刑務所の生活も悪くないと考えてしまうかもしれません。
しかし、あくまでも刑務所であり、細かい規定がたくさんあります。
例えば食事を他人からもらう行為は禁止です。
与えられた食事をいくら残しても構わないのですが、余ったからといって他人からもらうと、懲罰になってしまいます。
強い人が弱い人から食事を奪わないように、という配慮です。
また、お風呂ではもみあげの長さまで刑務官に確認してもらわなければならず、タオルを頭に巻いたりしているとすぐに怒鳴り声が飛びます。
刑務所内での就労がお休みになる免業日では、午後1時から午後3時までお昼寝が許されますが、寝そべっての読書はいいものの、寝そべって書きものをするのは禁止です。
他にも受刑者が雑誌についていたクロスワードパズルをしてしまい、懲罰房行きになっています。
この場合はノートに書き写せばお咎めなしということです。
作中では理由までは書かれていませんが、おそらく本に書き込むことによって外部への不正連絡につながる可能性があるため、などと考えられます。
一見問題無い行為も咎められる、細かい規則がたくさんあるのは刑務所という場所だからでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
誰もがその存在を知りながらも、その実態はほとんど知られていない刑務所の中の様子が、少しでも伝わりましたか?
本作のような刑務所の中の日常を扱った漫画は稀有な存在です。
もちろん、多くの人には縁のない場所ですが、話のタネとしても面白く、また映画もオススメしたい1作です。
ぜひ漫画と映画の両方を楽しんでください!
拳銃不法所持で、約三年間にわたる獄中生活を送った著者が、自ら体験した日々を自身の記憶やメモをもとに描いた実録刑務所漫画。そこは地獄か、はたまた極楽か!? 知られざる刑務所での体験を赤裸々に描きつつ、とくに、著者が深い関心を持った、「ムショ飯」は、バリエーションが豊富で美味いと驚愕、細密なイラストで描かれている。また、受刑者たちの人間模様を独特のタッチで描かれており、類い稀な稀有な作品となっている。
(C)Kazuichi Hanawa/講談社
引用元:Comee.net
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