『週刊ヤングジャンプ』で連載されていた『All You Need is Kill』は、ライトノベルを原作とした作品で、ハリウッド映画化もされた人気作。
漫画版は小説版と比べてストーリーに細部の変更はあるものの、基本は原作を忠実にコミカライズした作品です。
作画は『ヒカルの碁』や『DEATH NOTE』などで有名な小畑健氏が描いており、非常に綺麗なイラストで迫力のある漫画となっています!
あらすじ
《公式サイトのあらすじ部分》
”ギタイ”と呼ばれる化物からの襲撃を受け、戦争している地球。主人公のキリヤ・ケイジはギタイと戦う統合防疫軍に所属しています。
キリヤは初出撃で絶望的な戦場に送り込まれ、ギタイと相打ちになって死亡します。
しかし意識を取り戻したキリヤは、出撃前日の朝に戻っていることに気がつきます。
その後も体験したはずの出来事が繰り返され、時間がループしていることを認識します。
初出撃を繰り返してその度に死亡し、その度に前日に戻ることを繰り返すキリヤ。
ループから脱出するために、記憶が蓄積されることを活かして、ギタイを倒せるまで経験を積み重ねることを決めます。
ミリタリーとループものを混ぜた作品
本作は近未来の世界観で、異星人のギタイと戦うミリタリー作品。
そこにループものという設定を混ぜてきた異色の作品です。
キリヤは自分が死ぬか、ループ開始から30時間経過すると強制的に出撃前日の朝に戻ってしまいます。
また、キリヤが出撃から逃げてもギタイはキリヤを狙って殺しにくるため、ループから脱出するにはギタイとの戦いに勝たなければいけません。
初年兵のキリヤはまだまだ戦闘能力が低く、よりにもよって初出撃での戦いが圧倒的に劣勢となる絶望的な戦況のため、「何度もループし、それを認識できるのがキリヤだけ」というアドバンテージを活かして経験値を重ねてギタイと戦っていくことになります。
テレビゲームでゲームオーバーを繰り返して、プレイヤーが経験を積んで上手くなっていく感覚に近いですね。
実際にゲーム的な死生観をテーマにして本作が作られたとのこと。
一風変わったループ作品だと思います。
ループ現象の設定が上手い
ループ作品は、「どういった原理でループするのか」、「どうやってループから脱出するのか」が重要なポイントとなります。
本作では、ギタイが未来を自分たちに有利に変えようと過去に情報を伝送するシステムがあります。
その情報を受け取る「サーバー」の役目を持つギタイをキリヤが相打ちで倒した際、通信を浴びたことがきっかけでキリヤがギタイの通信網に組み込まれました。それによってキリヤの意識がループしてしまいます。
ループ現象のきっかけがギタイとの戦争に関係しており、その脱出方法も、「ギタイが過去に情報を送るのを阻止する」と納得のいくものになっています。
ギタイが過去に情報を送るのを阻止するために、戦況をひっくり返せるほどキリヤが強くなる必要がある、というのもわかりやすいですよね。
戦闘経験や武器の扱い方などはループしても知識として蓄積されるため、何度もループして成長していきます。
全2巻でテンポ良く進み一気に読める!
本作は、原作が一冊のライトノベルで完結しているため、漫画版もコミックス二冊で完結と短いストーリーです。
その分物語はテンポ良く進み、冗長に感じることもなく無駄がない構成になっています。読み始めたら最後まで一気に読んでしまう作品です!
原作が小説だということもあり、起承転結がしっかりとできています。
ループ設定も物語後半で驚く仕掛けがあり、最後まで飽きさせないです。
まとめ
巻数が少なく手に取りやすいですし、手頃に読める名作としておすすめです!
原作と漫画版は概ね同じストーリーですが、映画版は大きくストーリー変更しているので、興味があったら映画版も観てみてください!
人類は今、かつてない戦争をしている。敵は「ギタイ」と呼ばれる化物。ジャパンの南方、コトイウシ島で繰り返される戦闘。初年兵であるキリヤ・ケイジと戦場の牝犬と呼ばれるリタ・ヴラタスキは、まだ見ぬ明日を求める戦いに身を投じていく――。
引用元:Comee.net
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