いつかエッセイを書いてみたい
なかむら: さっきチラッと仰ってましたけど、いつかはエッセイを書きたいと考えられているんですか?
咲坂: エッセイやってみたいんですよ。文章を書いてみたいんですけど、小説だと物語を作らないといけないからちょっとハードルが高いなって思いますし、人のエッセイを読むのが好きなので、やってみたい気持ちは前からあったんです。
田舎: ということは、エッセイ漫画じゃなくて文字だけのエッセイが書きたいんですね。
咲坂: そうですそうです、文字だけの。
なかむら: オシャレな女性誌とかで1ページ掲載とかやってほしい! コミックエッセイをやってる漫画家さんじゃなくて、少年漫画とか少女漫画の漫画家さんが文字のエッセイ書くって、けっこう珍しいですよね?
咲坂: そうですよね。でも冷静に考えて、コミックスの空いた柱に書くだけでもこんなに大変なのに、それが1冊の本となると本当に難しいだろうなって思います。
なかむら: あはは! でもめちゃくちゃ読みたいです。
お仕事環境と職場でのプチブーム
なかむら: 先生は作画作業はフルアナログでやられているんですよね。
田舎: ふりふらの序盤の巻の柱に「そろそろデジタルを取り入れる」みたいなことを書かれてましたよね。
咲坂: そんなこと言ってましたねー(笑)
田舎: アナログって大変じゃないですか?
咲坂: そうですねー。描くのに時間はかかるんですけど、作業内容がわかっているので面倒臭さはないんですよ。デジタルに移行する面倒さと天秤にかけてしまうと、時間がかかってもいいからこのままでいいやって思っちゃって。
なかむら: 美しい絵ですしね。
田舎: そうですよね!
咲坂: でも良くないですよね。新しいものを取り入れなきゃいけないなって思うけど、でもほんっとに面倒臭くて(笑)
なかむら: ちなみにアナログのみだと困ることってあるんでしょうか?
咲坂: 効率は良くないです。時間が一番大事だってわかってるのに……。
なかむら: そこの面を考えるとやっぱり一部デジタルを取り入れた方がいいのかなってことですね。
咲坂: ですね。
田舎: すみません、素人意見なんですけど、電子にするとそんなに時間が早くなるもんなんですか?
咲坂: 早いですねー! 多分アシスタントさんにお願いしていた3日分の作業が1日で終わっちゃうくらいに短縮はできると思います。
田舎: えー!
咲坂: でもそれもね、覚えなきゃいけないじゃないですか。
田舎: 確かに。覚えて慣れるのに時間がかかっちゃいますもんね。
リスペクトしている先生
なかむら: 先生の中で「是非これ読んでみて!」みたいなオススメの漫画ってありますか?
咲坂: 別冊マーガレットの作家さんだと、とにかく河原和音先生が大好きですね。
なかむら: 河原和音先生!
咲坂: 作品ももちろんですけど、和音さんに会ったらみんな絶対大好きになると思う。ちょっと話が変わるんですけど、私が投稿するときに別マを選んだ理由が、別マって毎月一人デビューできるし投稿は16ページでいいんですよ。「16ページでいいし毎月一人デビューできるなんて最高じゃん!」って思ったのと、当時好きだったいくえみ綾先生がいらっしゃったのと、もうひとつの理由が、まだ実際に描いてはいなかったんですけど「先生モノを描こうかな」ってふと思ったことがあって、その時に『先生!』が別マで連載されていて読んだら激ハマりして。それで、「和音さんがここにいるなら別マしかないじゃん!」って思って別マを選んだんです。これはご本人にも言っていないことなんですけど。
田舎: えー! そうだったんですね!
咲坂: パーティーで最初に和音さんをお見かけした時は本当に緊張しすぎて、遠くから見て「可愛い!」って思って終わったっていう思い出があります。
なかむら: そんなことがあったんですね!(笑)
田舎: 今だと咲坂先生も後輩作家さんたちからそういう風に思われてるんじゃないですか?
咲坂: いや、違うんです! 和音さんは本当に別格なんです! 私は、普通に黒い部分も持っているんです(笑)気が乗らないときは「やだ」とかも言っちゃうんです!(笑)
なかむら: あはははははは!(笑)
咲坂: そういう部分が一個もないし、もしあったとしても全然ドロついてない方なんですよ。本当にみんな和音さんのことが大好きですね。
田舎: 素晴らしい方なんですね。お会いしてみたいです!
咲坂: 是非いつかインタビューしてほしい!
田舎: 是非やりたいです!
咲坂: 和音さんは漫画も大好きだし、本当に色々いいお話が聞けると思いますよ。
読者の方へメッセージ
なかむら: 最後に質問じゃないんですけど、先生の作品って本当に老若男女問わず読まれてると思うんですよ。全人類の人たちに向けて一言いただいてもよろしいですか?
咲坂: え、全人類?!
なかむら: あ、読者の皆さんにって意味で大丈夫です!(笑)
咲坂: あはは(笑)んー。ただ読んでも面白いっていうのも好きだし、もちろんそれを目指しているんですけど、自分は読み返して新しい発見があるような漫画が大好きなので、私の作品に限らず読んで面白かったらもう1回読んでみるっていう作業をしてみるのもいいんじゃないかなって。そういうところにも楽しみを見出して少女漫画をいっぱい読んでいって頂ければと思います!
田舎: ありがとうございます!
まとめ
いかがでしたか?
咲坂先生が作品に込めた想いや、キャラクターへの愛などかなり貴重で濃い内容のインタビューになったんじゃないかと思います!
少女漫画大好きっ子の僕にとって、本当に夢のような時間でした!
咲坂先生は、自分が生み出したキャラクターたちを本当に大事にしていらっしゃって、とても素敵な先生でした。
ずっと大ファンでしたが、今回のインタビューを経て、さらに超ウルトラファンになりました。
お忙しい中インタビューをお受けしてくださった咲坂先生、本当にありがとうございましたー!
最後にComee宛の色紙、そしてプレゼント用にサイン本を3冊もいただきました。
直筆サイン本は3冊限定ですので、みなさん奮ってご応募ください!
※プレゼントキャンペーンの詳細は下部に記載しております。
おまけ:いつかは原画展を?
なかむら: 先生の絵が本当に好きなんですけど、いつか原画展の予定とかはありますか?
咲坂: ないですねぇ……あ、そうだ! いつかそれをやるために私はアナログでやっていくんだ!
なかむら: そっか、やったー! デジタルの場合は原画展できないんですか?
咲坂: できないです。デジタルの場合、原画というよりモニターに出てくるっていう形式になっちゃうんで。そうだそうだ、昔は青シャで「ここは何番のトーンを貼ってください」っていうのを書いて原稿が上がるタイミングで全部消していたんですけど、今は原画展をやるかもって思って消さずに残してるんですよ。
なかむら: それ絶対見たいです!
咲坂: やるかわからないんですけど、もしやるってなった時に面白いかなと思うものは残しておいてます。
なかむら: うわー楽しみだなー!
咲坂: やんないよ!(笑)そんなすぐには(笑)
田舎: あはは(笑)いつか開催されるのを心待ちにしてますね!!
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