【インタビュー】新連載スタート!日暮キノコ先生の『個人差あり〼』にかける思いや過去作のマル秘話を聞いてきた!

【インタビュー】新連載スタート!日暮キノコ先生の『個人差あり〼』にかける思いや過去作のマル秘話を聞いてきた!
     

漫画と酒と日本語ラップをこよなく愛する人。漫画蔵書5000冊以上。漫画はオールジャンルなんでも読みます。お酒もオールジャンルなんでも飲みます。元よしもと漫画研究部副部長。現在は人生模索中。

   

実写ドラマ化も果たす、人気漫画家先生について

デビューまでの道のり

河野: 先生のことも色々聞かせてください! 先生はもともと少女漫画誌でデビューされたんですよね。少女漫画がお好きだったんですか?

日暮: 小さい頃は『なかよし』だったりいわゆる少女漫画誌を読んでいました。『セーラームーン』の絵を描いたりしてる子供でした。自分が青年漫画を描けるとは思っていなかったです。それまで描いていた絵も可愛い女の子だったりしたので、描けるとしたら少女漫画だろうなって思っていて。『別冊フレンド』も読んでいた雑誌の1つだったので投稿して。初投稿から1年くらいでデビューですね。

河野: 初投稿から1年でデビューって凄く早いですよね!

日暮: 今思うとそうですね。でもそれは単純に投稿数が多かったからなんですよ(笑)1年で5本くらい描いて投稿していました。半年に1本だけ描いて持って行くよりも、2ヶ月に1本持ち込みなり投稿していたら編集さんも「こいつ、やる気あるな!」って思うじゃないですか(笑)これからデビューを目指す方にはおススメのやり方です!

河野: 確かに凄いやる気が伝わる方法だと思います!

少女漫画誌から青年誌へ!

河野: 少女漫画でデビューして、どの様な経緯で青年誌で描くに至ったんですか?

日暮: 『別冊フレンド』で5年くらい描いていて、常に本誌連載を目指してやっていましたが、連載ネームがなかなか通らなくて。その頃は漫画だけで食べられなかったのでもちろんバイトもしていましたし。元々『別冊フレンド』を選んで投稿したのも、他の少女漫画誌より恋愛一辺倒じゃなくてもいい、ちょっと突飛な設定でも許される雑誌っていうイメージが私の中ではあったんです。私も恋愛一辺倒の漫画を描きたくて少女漫画を描いていた訳ではなかったので。キスシーンとか描くの照れちゃうんですよ(笑)

河野: なるほど。確かに少女漫画だと恋愛を描くのが当たり前というか王道というイメージがあります。

日暮: そう。やっぱりその当時求められたのはハッピーエンドな、いわゆる「少女漫画」だったので、段々と私が描きたいものとのズレを感じ始めて。その頃にちょうど短期連載の『ウメニウグイス』の単行本が出たんです。私の初めての担当編集さんから「漫画家の名刺は単行本だ!」と教わってきまして、

河野: 単行本が自分の名刺ってめちゃくちゃかっこいいですね。

日暮: 5年かかって自分にもようやく名刺が出来ました(笑)その頃に色んな方々に「あなたの土壌は少女漫画じゃないんじゃない?」って言われるようになったんです。それは私自身も薄々思っていたことなんです。自分の描く漫画は面白いと思っていたので、なら「私の漫画を面白がってくれる場所を探そう!」と決めて、青年誌用に描いたネーム2本と名刺がわりの単行本を持って、本当に色んな雑誌に持ち込みに行きました。そして『月刊!スピリッツ』に読み切りを載せてもらったんです。その読み切りを読んでくれた『コミックゼノン』の現在の担当さんが連絡をくれまして、『喰う寝るふたり 住むふたり』に繋がっていった感じですね。

河野: そんな歴史があったんですね!

町田りつ子と野々山修一は交際10年、同棲生活8年目。恋人以上、夫婦未満の三十路直前カップル。そんなふたりに起こるちょっとした日常を男女両方の視点から描いた恋愛ザッピングストーリー。

引用元:Comee.net

 

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『喰う寝るふたり 住むふたり』と『モンクロチョウ』の知られざる舞台裏!

河野: ちなみに『喰う寝るふたり 住むふたり』と『モンクロチョウ』はかなり毛色の違う作品だと思うのですが、同時期に連載されていましたよね?

日暮: その2本は連載が決まった時期が凄く近かったんですよ。でも連載としては初めてみたいなものだったので、2本同時連載はさすがに無理だろうと思って。連載決定がちょっとだけ『喰う寝るふたり 住むふたり』の方が早かったので、『モンクロチョウ』の連載は『ヤングマガジン』に待ってもらって、まず『喰う寝るふたり 住むふたり』の連載がスタートしました。

河野: そうだったんですね!

日暮: ただ、『喰う寝るふたり 住むふたり』を2巻分くらい描いたところで、ヤンマガの方から痺れを切らされてしまって(笑)ありがたい話なんですけど、ある日打ち合わせをしていたら、ヤンマガの担当さんに突然「これから編集部に来てくれないか」と。そこでヤンマガ編集長にガチ口説きされました(笑)

河野: 「そこまで言われたらいっちょ描くか!」ってなられたんですか?

日暮: そうなんですよ! でも現実的に2本は無理だなってわかっていたのでどうしようか凄く悩んで……。『喰う寝るふたり 住むふたり』は意外と多くの方に受け入れてもらった作品なんですね。でも、私の中の天邪鬼な部分が出てきてしまって、「のほほんとした作風以外も描けるってところを見せたい!」と思いまして(笑)それが正に『モンクロチョウ』なんですけど。

河野: そうですよね。かなりテイストが違いますよね。そこからどの様な連載形態に?

日暮: 『モンクロチョウ』も絶対描きたい作品だったので、意を決して『コミックゼノン』の担当編集さんに「『喰う寝るふたり 住むふたり』を一時的に休載させてもらえませんか?」って相談したんです。

河野: えー!すごい!

日暮: 『コミックゼノン』の担当さんもだいぶ驚かれてましたね。でも私の意向を汲んで上層部と掛け合ってくれて、”半年間限定”で『喰う寝るふたり 住むふたり』の休載を受け入れてもらえました。ゼノンの担当さんもヤンマガ好きで「日暮先生がヤンマガで描く漫画を読みたいです」って言ってくれたんですよ!「なんていい人なんだ!」と思いましたね!(笑)

河野: いいお話ですねぇ!

日暮: なので『モンクロチョウ』はかなり巻き巻きで描きたい事を描いて駆け抜けた感じですね。『モンクロチョウ』を描いた直後に『喰う寝るふたり 住むふたり』にまたすぐ戻りました。

河野: そんなウラ話があったんですね! 知らなかったです!

『喰う寝るふたり 住むふたり』の完全真逆! 読むと心が冷えて痛くなる! 一番怖いのは“青春”だ!! ――岡部正也(おかべ・まさや)、高校2年生。女子にモテモテな「チャラ高」に通い、カラオケ、合コンと遊びまくり。見た目も悪くないので、超幸せな高校生活を過ごせるはずが……。幼なじみやヤリマン女に翻弄され、激しい劣等感に襲われまくり、日常で弛まずもがく! 欲と妬みと葛藤かき混ぜ、リア充もどきの青春地獄!

引用元:Comee.net

 

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漫画を描く上でのこだわり

河野: 先生は漫画を描く上で何かこだわっている事はありますか?

日暮: 漫画で笑わせたいんですよね。笑いの要素が入っている作品が好きなんですよ。少女漫画の中でも『ちびまる子ちゃん』とか。漫画は暗い話も怖い話も悲しい話も恋愛話も好きなんですけど、「シンプルな紙と一色の印刷で笑わされるってなんだよ!」って思っていて(笑)漫画で笑わせたいんですけど、私は壊滅的に笑いのセンスが無いので笑わせられないコンプレックスがあるんですよ…。

河野: 日暮先生の描く漫画はギャグ漫画では無いですもんね。

日暮: ギャグ漫画じゃないですね! ギャグ漫画は常人には描けないですから。なので日常に潜むクスッとする笑いは入れたいなと思って描いています。あとは、キャラクターに人間臭さを入れるっていうのはこだわっています。それこそ少女漫画を描いていた時に自分が求められていることに対して凄く窮屈だなって思ったんですよ。人間臭さが無いなって。最初に出てきた男女が絶対くっついてハッピーエンドになるようなステレオタイプすぎるものに「アンチテーゼ」みたいな気持ちを凄く抱いたんです。「パンクじゃねぇ!」と(笑)

河野: パンク!(笑)型に当てはまることに抵抗を感じられたんですね。

日暮: 若かったし私が生意気だったからなのかもしれないですけど(笑)なのでステレオタイプではない全然違うものを描いてやるぜって気持ちは今でも持っています。でもここは本当に誤解されたくないんですけど、私、少女漫画大好きですからね!!

河野: 大丈夫です! しっかり伝わっています!

新連載への意気込みと読者へ一言

河野: 先生、改めまして新連載『個人差あり〼』の意気込みを教えてください!

日暮: 意気込み!? そうですねぇ。続けたいなっていうのと……。欲は出さずに野心を持って描きたいですね。

河野: 虎視眈々とみたいな?(笑)

日暮: そうですね。言っても世の中に漫画はいっぱいありますし、他の作品を見れば自分とも比べちゃいますし。「そんな中でもみんな頑張ってんだよな」って思うと、自分が面白いと思う漫画を描いて自分を信じるしかないんだなってところに行き着きますね! 私自身楽しんで描いているので、その楽しさが読者の方の楽しみになっていてくれたら、それ以上何も言うことはないくらい嬉しいですね。

河野: 今日はこうして直接お話ができて先生の漫画に対する熱い想いが本当に伝わりました。最後に読者の方へメッセージも是非!

日暮: 読者の方に向けてかぁ。難しいなぁ(笑)

河野: この質問、他の漫画家さんにも最後に必ず聞くんですけど皆さん困られますね(笑)

日暮: 漫画を通して話しかけてるイメージなので、自分の言葉で言うとなると……。あまり深い事は考えずに楽しんでもらえたらなって思います。難しいことを描いてるつもりはないですし、社会問題を斬ってる訳でもないので、ただただ漫画として純粋に楽しんで欲しいですね。なんて事ない休日にパラパラ読んでもらえれば。元々漫画ってそーゆー存在だと思っているので。あとは出来れば笑ってほしいですね! 笑ってほしいコンプレックスがあるので!(笑)

河野: 日暮先生、今日はどうもありがとうございました!

まとめ

日暮キノコ先生インタビューいかがだったでしょうか?
日暮先生は質問に対して真摯に、時に笑いを交えながら語ってくれました!

ちなみに、インタビューの初めに先生の名前の由来を聞いたところ先生の若い頃の様子が垣間見えました!(笑)

 

日暮: 漫画を描き始めた時に住んでいたのが西日暮里だったんですよ。そこから取って日暮。キノコは高校生の時にマッシュルームカットで髪色が真オレンジだったんです。それを見たクラスメイトのある男子が私のことを「キノコ」って呼び始めて。結局そのあだ名は定着せずにその男子1人からしか呼ばれませんでしたけど(笑)その2つをくっつけて日暮キノコって名前にしました。あんまり深くは考えずにつけたペンネームですね。今思うともうちょっと考えれば良かったなぁ(笑)キノコは無かったかなーって。

 

真オレンジ色のマッシュルームカットヘア!(笑)
逆になぜあだ名が定着しなかったのかとツッコミを入れたくなりました(笑)

本当になんでもざっくばらんにお話ししてくれる方で、今回の取材でさらに先生と先生の作品のファンになってしまいました!

本日連載スタートの『個人差あり〼』、本当に面白くてオススメですので、是非読んでみてくださいね。

 

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