【インタビュー】50匹の猫との生活!? 猫嫌い一家に生まれた動物好き漫画家・鈴尾粥先生の猫ライフ

【インタビュー】50匹の猫との生活!? 猫嫌い一家に生まれた動物好き漫画家・鈴尾粥先生の猫ライフ
     
元少女漫画大好き芸人。
少女漫画歴22年、生涯で10000冊以上、5000作品以上の少女漫画を読んでいます。
男りぼんっ子です。男目線で少女漫画の魅力を語ります。
   

先生の猫ライフ

猫のために始めた一人暮らし

田舎: 先生はお母様を中心にご家族が猫嫌いだったことをきっかけに一人暮らしを始めたんですよね?

鈴尾: そうですね。実家が犬派で、最初は犬しか飼ったことなかったんです。

田舎: 犬は飼われていたんですか?

鈴尾: はい。動物全般が好きなので、その後はインコとかハムスターとか一通りお世話しましたね。ただ、友達の家に猫が5、6匹いて、そこで猫にハマってしまって!「やっぱりどうしても猫と暮らしたい!」ってなってしまいまして(笑)大学の時に神社に猫が捨てられていて、この子を保護するっていうのであればどうかと母を説得してみたんです。

田舎: はい。

鈴尾: 家に帰って「あそこの神社に猫が捨てられちゃってて……かわいそうだから連れてきていいかな?」みたいなことをさりげなく言ったら、「連れてくるなら家を出ていけ」って言われて(笑)

田舎: それが第1話の?

©鈴尾粥/comico

 

鈴尾: そうですそうです! こりゃ駄目だと思って 一人暮らしを始めました。こりゃ駄目だと思って (笑)

田舎: そうなんですね。それがセキくんですか?

鈴尾: 神社に捨てられていた猫はまた別の子なんです。その時はもうなす術もなく……。数年経って就職した後に一人暮らしを始めてセキが来て一人暮らしを始めました。

田舎: 一回諦めて数年後にという感じなんですね。

鈴尾: はい。

保護活動の始まり

田舎: 実際にセキくんを最初に保護をしてそこからちゃんと本格的に活動を始めたのはどのくらいだったんですか?

 

©鈴尾粥/comico

 

鈴尾: すぐでしたね。セキを保護した季節が秋頃なんですけど、ちょうどその頃に友達とBBQに行ったんですよ。そしたらその公園にめちゃめちゃ野良猫がいて「ここをどうにかしないと!」って思って冬にはもうその公園に行って活動してました。

田舎: そうなんですね!もうその頃にはご自分で勉強もして?

鈴尾: そうですね。ネットでどういう風に捕まえて、どこの病院に連れて行って、費用はどれぐらいかかるのかなんかも全部調べました。

50匹にゃんちゃん

田舎: ご自宅では50匹ほど飼われてらっしゃるんですよね。そこからまた増えたりされてますか?

鈴尾: 増えたり減ったりですね。 里親が見つかって減ることもあれば、新たに保護して増えて、うろうろしている感じです。

田舎: やっぱり経済的にも大変じゃないですか?

鈴尾: そうですね。寄付とか物資の応援とか受け付けているので。『comico』の読者さんからの「応援してます」っていう励ましに助けられてる感じです。

田舎: 読者様と一緒に保護してるっていう感じですね。

鈴尾: 本当にそうですね。

田舎: 猫達との生活を始めてびっくりしたことや大変だった事ってありましたか?

鈴尾: 漫画にも描いたことになるんですけど、夜鳴きがすごかったですセキは。

田舎: あ、描かれていましたね。

鈴尾: 猫ってすごくよく鳴く猫と、ご飯が欲しい時とかだけに鳴く猫と、全然鳴かない猫がいるんですよ。セキは野良猫歴が長かったからだと思うんですけど、多分外に出たかったと思うんですよ。結構鳴いていたのであれはちょっときつかったですね 。その後は慣れてほぼ鳴かなくなったんですけどね。やっぱり野良猫を保護するとたまにめちゃくちゃ鳴く子がいますね。

田舎: 確か、夜に寝ないんですよね?

鈴尾: そうなんですよ。野良猫歴が長いと夜行性になるんですよね。 人間と暮らすようになると人間に合わせて夜もちゃんと寝るようになるんですけど。ほぼ夜行性ですね。

田舎: 野良猫はお昼に寝るんですか?

鈴尾: そうですね。夜中の10時過ぎとかになると公園とかでチョロチョロ活動を始めますね。

田舎: だから僕はあんまり野良猫を見たことがないのかもしれないです。

鈴尾: 野良猫に餌をあげてる人も明るいうちから餌をあげるとやっぱり近所の目があるので、暗くなってから行くんですよね。だから普通の人はやっぱりそんなに猫がいるもんだと思ってないんですよね。餌やりの時間とか猫が活動する10時以降の公園だと結構いるんですよ。

田舎: 勉強になります。

語りきれない猫の魅力

田舎: 僕が猫と暮らしていたのは3ヶ月間ぐらいになるんですけど、同居が解散になってからは、元の飼い主が連れて行ったので猫がいない生活が寂しくて。 もう一人の同居人は猫アレルギーだったんですよ。でも猫がいなくなった生活が寂しかったみたいで、猫アレルギーなのに今は一人で猫を2匹も飼ってるみたいです(笑)

鈴尾: あははは(笑)やっぱりハマりますよね!

田舎: そうなんですよ。僕は最近家にいる時間が短くなったので大事にしてあげられる自信がないっていうのもあって我慢しているんですけど。いつかはまた飼いたいです。

鈴尾: やっぱりなかなか社会人となるとね。 私も働いてた時は家の猫が心配で心配で。「早く帰らねば!」ってなってましたね。

田舎: そうなんですね。仕事に行って家に帰ってきたら家の中がめちゃくちゃになっている、なんてこともありましたか?

鈴尾: やっぱり初期の頃はありましたけど、整理整頓を心がけるようになり、やばいものは全て収納するようになってからは大丈夫ですね!

田舎: そうなんですね。当時の僕の家めちゃくちゃやられてたので(笑)

鈴尾: 収納です収納!

田舎: 収納が大事なんですね! 食べ物があるところには入れないように扉を閉めたりしてたんですけど誰かがちょっとでも隙間を開けていると、自分で開けて食料を散らかされてたりとか……。

鈴尾: 私も一度冷蔵庫を開けられていたことがあって(笑)

田舎: いたずらされちゃいましたか?

鈴尾: そうなんですよ。食べちゃってて。ここまで頭がいいのかって思いました(笑)ドアストッパーのような開けられなくなるアイテムを使って、なんとかなりました。

田舎: そうですよね。それくらいしないと危ないですよね。でももう長年猫と同居してらっしゃるから今は結構慣れてるんじゃないですか?

鈴尾: 2010年の秋にセキを初めて保護したので……、

田舎: もう丸8年!プロですね。

鈴尾: プロなんですかね(笑)多分見てきた猫の量が多いんで情報量はまあまああるかなと思います。

田舎: 8年経っても未だにトラブルみたいなのはあったりするんですか?

鈴尾: 鳴き声もですけど、喧嘩がたまにあるんですよね。猫同士の相性があるので。相性が悪い子は部屋を離したりするんですけど、猫も人間と一緒で、人が見てる前ではやらないんですよ。 私が居ない時や私が居ない部屋で喧嘩してたりするので、どの子とどの子が喧嘩していたのかが分からなかったりするんですよね。

田舎: あーなるほど!

鈴尾: でも多少声が聞こえたりするんですよね。「あ!今喧嘩してる!」ってなったら駆けつけるんですけど駆けつけると「シーン……」って大人しくしているんです(笑)

田舎: あはは(笑)すごいですね!

鈴尾: 「被害者が誰で加害者は誰なんだ!?」みたいな(笑)割り出せなくなっちゃうことがありますね。

田舎: なんか、担任の先生と生徒みたいですね。

鈴尾: そうなんですよ。本当に人間そっくりで、私が来たらやめるんです。多分怒られるのをわかっているので、私が居ない時にやるんでしょうね。だから困るんです(笑)

田舎: 賢いですね。

鈴尾: かといって離してもうまくやっていけるかもわからないんですよね。結局いじめたり喧嘩をふっかけたりする猫は誰にでもちょっかいかけるんですよね。なので相性のいい子同士の部屋決めをするのがちょっと大変です。

田舎: 猫たちは何部屋に分けているんですか?

鈴尾: 一応5部屋ですね。それぞれ10匹ずつぐらいで。

田舎: なるほど。それでも10匹もいたら喧嘩もありますよね。

鈴尾: そうですね、でも若くてやんちゃな子が喧嘩しがちで、歳を取ってくると落ち着いて全然しなくなるパターンもあるんですよ。

田舎: 大人になるんですね。本当に人間みたいですね。漫画の作業する部屋にも猫はいるんですよね。作業する時大変じゃないですか?

鈴尾: 意外に大丈夫ですよ!たまに邪魔されるんですけど、ほぼ寝てるのでそのうちに描いて。鳴き出すのは大体ご飯の時なので、鳴き出すとご飯をあげて。そうするとまた寝ます(笑)

田舎: なるほど。

鈴尾: たまに構って欲しい時は膝の上に乗ったりとか、作業をしている時に近寄って来るんですけど「ちょっとちょっと!」って少し注意すると諦めてどこかに行ったりするので。そんなにめちゃくちゃ困るのはなくなりましたね。液タブ(液晶タブレット)っていうパソコン画面に直接描く機材で作業してるんですけど、ペンタブだった時は作業する部分を踏まれて邪魔だった時はありましたけど、今の液タブは斜めになってるので猫が邪魔できないんですよ。

 

©鈴尾粥/comico

 

田舎: そのまま乗っかれないってことですか?

鈴尾: そうそう。なので最近はそんなに困らないです。

田舎: デジタルでよかったですよね。アナログだったら大変ですよね。

鈴尾: アナログだったら絶対描けないですよね! あんなにいる中じゃ(笑)

田舎: アナログだと簡単に修正もできないですしね。 逆に猫を飼ってて嬉しかったことや楽しかった事はどんなことですか?いっぱいあると思うんですけど。

鈴尾: やっぱり可愛いですね(笑)

田舎: 癒されますよね。

鈴尾: 癒されますねー。数が多いんでみんな固まって寝るんですよ。10匹ぐらいがみんな仲良くいい具合に折り重なりながら寝ているのを見るともう……!(笑) 「は〜平和だぁ」と思います!

田舎: うわーいいですね!

▶︎Page.3:野良猫を救いたい!みんなに知ってほしい猫のための活動は次ページにて。

 

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