キメラ=アントの王・メルエムは、現在作中で登場した念能力者の中では最強の存在でした。
ハンター協会の会長であり、最強のハンターであったアイザック=ネテロでも倒すことができず、核爆弾の毒でようやく倒すことができました。
メルエムはコムギという人間と出会ったことで、人間に対する愛情や理解が生まれ、精神的に大きく成長しました。
討伐隊との戦いでもメルエムの心境変化は大きく影響しており、コムギの存在は討伐隊にとって有利に働いていたと言えます。
もしメルエムがコムギと出会わなかったら、討伐隊はメルエムを倒せていたのか考察します!
メルエムとは
メルエムはキメラ=アントの王。
人間を餌として世界を統一することを使命として生まれてきました。
傲岸不遜な性格で、自分に逆らう者は部下であっても容赦なく殺害する暴君。
少しでも機嫌を損ねれば相手を殺してしまいます。
極めて高い身体能力と頭脳、オーラ量を持っており、念能力のセンスもずば抜けて高いです。
捕食した相手のオーラ量と念能力を自分のものにし、元の能力を更に昇華して強力な能力として使えるようになります。
他人の能力を奪う能力は過去にもいくつか登場しましたが、それらの完全上位互換と言って良いレベルで優れた能力です。
トップクラスのプロハンターが足下にも及ばない実力を持ち、世界征服を企み人間を餌として見ているため、ハンター協会から討伐の対象となります。
コムギと出会ったことによるメルエムの変化
メルエムは自ら積極的に動くことは少なく、王直属護衛軍の三人がメルエムのために餌を用意し、人間の支配を進めていました。
そこでメルエムは暇つぶしとして将棋や囲碁などのプロを誘拐して、自分と戦わせていました。
非常に高い学習能力により、数戦しただけでプロを倒せるようになり、倒した後は殺害して新しい競技を行うといったことを繰り返していました。
そこで”コムギ”という女性と出会うことになります。
軍儀というマイナー競技のチャンピオンである彼女を呼び対戦しますが、コムギの実力がとてつもなく高く何度戦っても勝てませんでした。
プライドの高いメルエムは、世界征服のことを忘れるほど何日も延々と軍儀に没頭します。
しかし一勝もできないため、ある分野においては自分を凌駕する才能を持つ人物がいることを知り、コムギのことを認めるようになります。
コムギとの触れ合いから、今まで人間を家畜としてしか見てこなかった自分を改め、キメラ=アントの王としての使命にも疑問を持つようになっていきました。
部下のネフェルピトーに、コムギの警護を頼んだり、一部の優秀な人間は生かすべきという考えになるなど、コムギとの関わりでメルエムは大きく変化していきます。
討伐隊との戦いはどうなっていた?
コムギの存在は討伐隊との戦いでも影響を及ぼしました。
常にピトーの円によって宮殿の周囲を見張っていましたが、メルエムがコムギとの軍儀に負けて自ら腕を切断したときは、ピトーが円を解いてメルエムの腕を治療しています。
ここで円が解けたことで、討伐隊の宮殿内部への侵入を許してしまいました。
また、軍儀に集中したいため護衛軍を部屋から追い出したり、討伐隊と話し合いたい気持ちから、ネテロとの戦いでは場所を移して一対一で戦うことを提案しています。
もしコムギがいなければネテロが一対一で王と戦うことは難しかったでしょう。
本来、常に護衛軍の三人が王の側にいて護衛についています。
護衛軍一人一人がネテロと互角以上の強さのため、王と護衛軍を同時に相手にしては勝てないですし、分断させるのも大変だったはずです。
また、討伐隊の攻撃の流れ弾を食らったコムギの治療をピトーに頼んだため、討伐隊との戦いではピトーはコムギの治療のみに専念していました。
治療中は一切戦うことができない能力であったため、ピトーを無力化できていたのは討伐隊にとって大きなプラスとなっていました。
討伐隊の目的はネテロとメルエムを一対一で戦わせ、ネテロが負けた場合はネテロの心臓に仕掛けていた核爆弾でメルエムを殺すこと。
メルエムが一対一を望んだり、ピトーがメルエムの護衛にいけなくなったことで、討伐隊の計画通りに事が進み、メルエムを倒しています。
コムギの存在がなければメルエムは人間を家畜として見るままで、護衛軍と共に討伐隊を容赦なく殺していたのではないでしょうか。
討伐隊の想定以上にメルエムと護衛軍は強かったため、もしメルエムが本気で戦っていれば、護衛軍との分断すらできなかったと思います。
ただし、ネテロが死ねば核爆弾が爆発するので、核爆弾でメルエムと護衛軍は倒せるかもしれません。
しかし護衛軍と分断することができないと、討伐隊のメンバー全員や、宮殿内に捕らえられていた人たちが核爆弾の巻き添えとなってしまうため、今より被害は大きくなっていたと思われます。
また、メルエムの死因は核爆弾の爆発による毒が原因でした。
作中では死期を悟ってコムギと最後に軍儀をすることを望みましたが、コムギと出会っていなければ死ぬ前にもっと人間を殺していた可能性もありますね。
まとめ
メルエムとコムギが出会わなかった場合でも、核爆弾でメルエムを倒すことはできたと思います。
ただしメルエムとネテロが一対一になれる状況を作ることは難しいため、人間側にも大きな被害がでていたことでしょう。
最初は残虐非道でしかなかったメルエムが、コムギとの関わりで人間味がでるようになり、魅力的なキャラクターとなりました。
メルエムが本気で世界征服を考えて戦っていたらどれほど強かったのかゾッとしますね!
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