【インタビュー】『純愛インキュバス』大好評連載中! 『comico』でヒット作を生み続ける漫画家、りょく先生にお話を聞いてきました!

【インタビュー】『純愛インキュバス』大好評連載中! 『comico』でヒット作を生み続ける漫画家、りょく先生にお話を聞いてきました!
     

月刊誌で漫画を連載していた元漫画家で現よしもと芸人。よしもと漫画研究部の作画担当。

   

こんにちは! 高橋えのぐです。

今回は、『comico』で『純愛インキュバス』を好評連載中のりょく先生に、元漫画家の視点から色々なお話を聞いてきました!

ヒット作を生み続けているりょく先生ですが、一体どんな方なのでしょうか……!?

 

りょく
2013年、『和おん!』の連載をきっかけにデビュー。
元々は同人活動をしており、二次創作やオリジナルの作品をホームページで公開する中で、『comico』での連載が決定した。
現在は同サービスにて『純愛インキュバス』を連載中。
作家名「りょく」は二次創作活動をしていた時の友人のキャラクターの名前が元となっているそう。

 

最新作はインキュバス×最強女子! りょく作品の魅力

『純愛インキュバス』誕生秘話

高橋: 新しく連載が始まった『純愛インキュバス』ですが、前作の『かぜかなた』と比べて、雰囲気がガラっと変わりましたよね?

りょく: ずっとピュアピュアな、高校生の純愛を描いてきたので、ちょっといつもと違うものに挑戦したいっていうのがありましたね。それでも、ベースが純愛というのは同じなので、自分の中では「年齢が上がった」くらいしか変わってないです。

高橋: 今回の主要キャラクターは社会人ですもんね。ストーリーもそうですけど、画面もかなりダークというか、大人っぽい感じで。

 

りょく: テーマが悪魔なだけに、どうしても黒くおさめてしまって。あと変わったところといえば、今まで以上にクサいセリフが出てくるところですかね。担当さんに「もっともっと!」って言われちゃって……悪戦苦闘しています(笑)

高橋: あはは(笑) じゃあそこも見所ですね。個人的に、先生の作品は“ヘタレキャラ”も魅力のひとつなのかなって思うんですけど、それは先生の好みなんでしょうか?

りょく: 私、“チートキャラ”が好きなんです。完璧な、絶対的な何かを持っている人が大好きなので……。

高橋: 『かぜかなた』のChurrosが正にそうですよね! 『純愛インキュバス』も、“人外”っていうチート設定ですもんね。

りょく: そうですね。Churrosで言ったら、「必ず売れる」「作詞が素晴らしい」「ボーカルが凄い」とか、チート的な設定が好きなんですけど…………やっぱりヘタレが好きなんですよね(笑)

高橋: だから完璧な設定なのに、好きな子の前ではヘタレっていうギャップが生まれるんですね!

りょく: あとは、とにかく“一途”が好きですね。一途ならヘタレじゃなくてもいいかも(笑)

高橋: キャラクターはどのように設定を作られるんですか?

りょく: 自分が好きなタイプじゃないと描けないので、どうしても好きなキャラでお話ごとにちょっとずつ違うものにしていくっていう流れになってしまいますね。

高橋: お話よりも、キャラクターを先に決めているんですか?

りょく: お話とキャラクターは結構別々に作っている気がします。「この話だから、このキャラクター」っていうより、「このお話を描きたい。でもこのキャラクターも描きたい。じゃあこのキャラでこのお話を描こう!」

高橋: 合体させちゃうんですね!

りょく: 「この話だから、主人公はこういう性格じゃないとダメだな。」っていう作り方ではないかもしれませんね。『純愛インキュバス』は確か、キャラから作りましたよね?

担当: そうですね。ゼタのラフ画を見せていただいて。

高橋: ヒロインの小梅ちゃんは?

担当: その後に設定してもらいましたね。本当に、ゼタが凄くカッコよくて、「このキャラ本当にカッコいいですね~!」って私がやんややんや言ってたんです(笑)

高橋: 担当さんのお気に入りなんですね! その時から翼は生えていたんですか!?

担当: 翼は生えていなかったです(笑)

高橋: 後からインキュバスの設定ができたって事ですか?

担当: りょくさんと「こういう設定もアリですよね」って色々と話していた中にはあったんですけど。

高橋: ゼタのキャラクターデザインが出来て、そこにインキュバスの設定が乗って、その後に小梅ちゃんが生まれたという流れですか?

りょく: そうですね。小梅は、完全に今までのヒロインとは違うキャラにしようと思って。

高橋: ちょっとクールというか、出来る女というか…でもめちゃくちゃモテるという。でも、めちゃくちゃモテる設定なのに、全然嫌な感じしないのが魅力ですよね。

担当: そこはりょくさんの匙加減が絶妙なんですよ。

高橋: 確かに! いい感じの抜きどころをキャラクターに作るのがお上手だなって思います。“チートキャラなのにちょっとヘタレ”みたいな、憎めない感じが。……その点で言うと小梅ちゃんも、女としてのチートキャラですね!

りょく: ある意味、ゼタよりチートです(笑)

最新作も含めイケメンばかり! 先生が付き合うなら誰!?

高橋: これまでたくさんのキャラクターを描かれてきて、全員それぞれに思い入れがあると思うんですけど、特にお気に入りのキャラクターはいますか?

りょく: 『和おん!』の羽生君……常に吹き出しのみで会話する男の子なんですけど、そういう極端なキャラクターが好きですね。そういう子って漫画ならではじゃないですか。

 

 

高橋: 確かに、漫画でしかできない表現ですね!

りょく: 主人公キャラはそれぞれに……『和おん!』のも『かぜかなた』の奏太も好きですね。最近はゼタをウキウキしながら描いています。ゼタはかなり自分の好みを詰め込んでいて、奏太や壱になかったダークさを描けるので。……あ、男キャラばっかり言ってますね(笑)

高橋: ダークなキャラクターもお好きなんですね。意外です!

りょく: 好きです(笑) 冷酷なら思いっきり冷酷になってほしいですね。変に情けをかけないほうが好きです。

高橋: ゼタ君も冷酷な部分があると。

担当: ゼタはやる時は結構エグい事をやる子なので…。

高橋: そういったキャラクターの設定って、どのように考えられているんでしょうか?

りょく: 主人公などは完全に私の好みですね。二次元の好みです。

高橋: 完璧なキャラがお好きとの事でしたよね。その他にはどんな好みが?

りょく: 男の子は短髪黒髪が好きですね。そして一途。そこに何かしら絶対的な何かがあるっていうのがベースに必ずありますね。

高橋: では、先生がご自分の作品の中で、付き合うとしたらどのキャラクターがいいですか?

りょく: メインキャラクターだと奏太かなーと思います。メイン以外を含めてだと『かぜかなた』の増谷…かな?

高橋: それはどうしてですか?

りょく: 奏太だと“人気アーティスト”っていう、絶対的な強みがあるんですけど、好きな人にベッタリするタイプなので、私的には「ほっといて!」ってなっちゃう…(笑)  だから、そういう所も理解してくれそうな増谷かな。でも、女遊びするかな?(笑)

高橋: 一途じゃないじゃないですか!(笑)  でも、増谷さんとは大人の付き合いができそうですよね! 奏太君は子供っぽいところもあるから。そこも魅力なんですけど。

りょく: そうですね。自分の妄想の中の“大人になった奏太”は、そこら辺が落ち着いてくれてるといいなと思います。

高橋: なるほど! 大人になった奏太君はどんな男性になってるんですか?

りょく: それはもう、風歌には一途でベッタリですね。自分の漫画の主人公の男の子は、一途を通り越して溺愛しちゃってるので。

高橋: 確かに! でもそういう所に、読者はキュンとくるんだと思います。大人になってもずっと風歌ちゃんラブという事ですね。

りょく: そこは揺らぎません!

高橋: 力強い!(笑)

今回はカラス! 可愛いすぎる動物キャラクターについて

高橋: りょく先生の作品は動物キャラクターが多く登場しますが、何か飼われていたりするんですか?

りょく: 今は黒柴を飼っています。

高橋: 犬ですか! てっきり猫を飼われているのかと!

りょく: 猫は飼った事がないですね。

高橋: 『かぜかなた』では、猫が登場人物を繋ぐキーポイントになっていたじゃないですか。かなり生態にもお詳しいようだったのでてっきり飼われているものだと……。

りょく: 『かぜかなた』はどう考えても猫じゃないと無理な設定なので。だから、あの時に初めて猫を描きました。『和おん!』にも猫が出てくるんですけど、『かぜかなた』は『和おん!』よりも先に描いていた作品なので。

 

 

高橋: 『かぜかなた』は元々先生のホームページで描かれていた漫画のリメイク作品ですもんね。

りょく: はい。私の中では初めて描く猫だったんです。資料も知識も何もなくて、「猫ってどんなんだっけ!?」って思った時に、頭に浮かんだのが『ドラえもん』……(笑)

高橋: いやいやいや! あれロボットですから!(笑) 見た目は狸ですし!

りょく: ドラえもんが最初に浮かんだから、『かぜかなた』の猫は見た目がドラえもんみたいになっちゃったんです(笑)

高橋: 確かに、あの二頭身の感じとか……。でもめちゃめちゃ可愛いですよね!

りょく: ドラえもんがモデルだから、猫がツリ目だっていうのも忘れて、タレ目にしちゃってるんですよ。描いた後に、「猫ってツリ目なんだ!」って気づいて…(笑)  あの顔は結構、顔文字とかでも使われている顔なので、珍しい顔でもないんですけど。

高橋: ショボーンみたいな顔ですね。『純愛インキュバス』のカラスは何かモデルはあるんですか?

りょく: あれはカラスをただリアルに描いても良かったんですけど、私の漫画的に、やっぱりデフォルメしたほうがいいのかなって思いまして。あとはやっぱり描きやすさですね(笑)

高橋: なるほど!(笑)

りょく: 描くのに一番時間がかからないキャラクターですね。

きっかけは趣味で始めたホームページ! デビューの経緯

高橋: りょく先生のデビュー作はどちらになるんでしょうか?

りょく: 仕事として描いたのは『comico』が初めてです。

高橋: では『和おん!』がデビュー作になるんですね。『comico』さんとはどういった経緯でお仕事をするようになったんですか?

りょく: 『comico』のサービスが立ち上がる時にお声をかけていただいたんです。私がホームページをやっている時に、色んなところに漫画を公開していたので、そこから見つけていただいたみたいです。『comico』に声をかけていただかなかったら、今も漫画は趣味のままでした。

高橋: もともと漫画を目指されていたのですか?

りょく: それこそ小学生の頃は漫画家に憧れて描いたりしていたんですけど、漫画のシーンを1シーン1シーン真似して描くくらいで完成させた事はなかったです。ずっと趣味でやっていました。

高橋: 漫画家になるためというよりも、好きで漫画を描いていたらそれがお仕事になったんですね。ちなみにホームページに載っている作品は完成されているように見えますが……?

りょく: あれは、1ページ描くごとに公開していたんです。なので1ページ先の展開は私も知らないという……。だから、その日の気分によってまさかの展開になったりするんです。

高橋: えー! でも、一度公開してしまったら、もう直しができない訳じゃないですか。

りょく: 辻褄合わせの技術が成長しましたね(笑)  連載作品でいったら、『和おん!』は完全にその作り方ですね。1話公開されるごとに話を考えてたので。

高橋: ええー! 更新の度に読者の方がコメントくださるじゃないですか。先の展開を予想したコメントがついたら、どうしていたんですか?

りょく: 予定していた展開がコメントで書かれていて、「じゃあ変えよう」と展開を変更したことはありました。

高橋: でもそれって強みでもありますよね。誰も想像していなかった展開にできますもんね!

裏話たくさん!漫画のへのこだわり

まだ誰にも教えてません! 驚きの作画法

高橋: ホームページ時代の横読み形式から、『comico』さんでは縦読みに変わったじゃないですか。ストーリーとかセリフ回しとか、意識的に変えた事はありますか?

りょく: それがですね、もともと横読み時代から、描きたいコマを描きたいサイズで描いていただけなので、縦になっても一緒だったんですよね。“スクロール”という縦の動線が決まっているので、逆に描きやすいかもしれません。

高橋: 『comico』さんの他の作品と比べても、りょく先生の漫画は独特なコマ割りをされていると思いました。かなり大胆ですよね。『純愛インキュバス』でいえば1話の一番最初のシーンから、画面に入りきらないほどの風景を描かれていたり。

りょく: そうですねぇ……。何も考えずに描いているっていうのもあるんですけど、縦読みでも、横読みのページをめくる感覚と同じだと思うんですよ。ちょっとずつ次のシーンが見えてくるそのワクワク感とか。それをどれだけ効果的に見せるかは気をつけてますね。

高橋: ちなみにお気に入りのシーンはありますか? 「これはうまくスクロールさせられたな〜!」みたいな。

りょく: 『かぜかなた』の空のシーンは結構お気に入りですね。

担当: (盛大に頷く)

 

 

高橋: 空のシーンは度々出てきますよね。夕焼けとか。そこはかなりこだわって?

りょく: そうですね。空って、ものすごく大きなものじゃないですか。なのでそれを小さく描いても仕方ないので、大きく大きく描けるのが縦スクロールのいいところだなっていう。

高橋: 横読みだと、「見開き」っていう原稿用紙2枚の限界がありますからね。では逆に、縦長の漫画になって大変だった事ってありますか?

りょく: “横に長く見せられない”っていうのは大変ですね。縦長だと、キャラクターの“下”しか見せられないんですよ。その人の隣、さらにその人の隣、さらにその人の隣を見せたいっていう時に、横に描けないからコマを割るしかないんですよね。

高橋: なるほど、人物を一人一人切り取って、上下に描かれているけど横にいる風に見せるという事ですね?

りょく: もしくは人物を凄く小さく描くか……(笑)

高橋: なるほど! それもアリですね! そういう工夫も必要になってくるんですね。

りょく: 情報が入りきらないんですよね。スクロールは、読んでる人の頭に入っていき辛いんですよ。サラッと読める形式の漫画だと思うので、セリフもできるだけ短くしてますね。

高橋: 縦読みだと、「誰がどのセリフを喋ってるのか」というのが、分かりにくくなりがちなのかなって。あの狭い横幅に、吹き出しとキャラクターが入りきらないですもんね。だから先生はキャラクターごとに吹き出しの色を変えているのかなと思ったんですけど……。

 

 

りょく: そうですね。色を変えられるのは今の形式の良さというか。

高橋: カラーで大変な事ってありますか?

りょく: やっぱり全部に色を着けていく事ですかね……。キャラクターの洋服も色を考えなきゃいけないし、モノクロだと「読者の想像にお任せします」ってできるんですけど。やっぱりそこで、作家のセンスが。「あ、このキャラこの色の服を着るんだ」「…え!?この色着るぅ!?」みたいな(笑)

高橋: あはは(笑) でも先生の作品は凄く色が綺麗ですよね! 『かぜかなた』は、お話ごとにテーマの色が決められていたりとか。

りょく: 『かぜかなた』は意識しました。

高橋: 逆にカラーになって、ここ良かったなっていうところはありますか?

りょく: 極端な言い方をすると……丸をオレンジ色で塗るとミカンになる。

高橋: なるほど! モノクロだと、ある程度描きこまないといけないけど、カラーだとオレンジで丸を描いちゃえばミカンに見えますもんね。

りょく: あとはキャラクターによってセリフの色を変えられるのもそうだし……。手前のキャラクターをボカせたり、遠近法が使えるのもカラーの良さなのかもしれない。そういうのはカラーならではの表現方法じゃないかなと。

高橋: 確かに、先生の作品でよく見る表現です! 先生は色々な手法を駆使しているイメージがあります。画面作りがお上手な方なんだなって思っていました!

 

 

りょく:色々工夫しながらやっていますね。特に『かぜかなた』は、気づかれているかわからないですけど、“全体を必ず最後にボカす”っていう仕上げをしてるんですよ。

高橋: それはどういう……?

りょく: 最後、出来上がった原稿をもう1枚上に重ねて、ちょっと透過して線画をやわらかくしてるんです。

高橋: えー!! 気づかなかったです!

担当: 私も初めて知りました!

高橋: 担当さんにも言ってないんですか!?

りょく: 『かぜかなた』の時は違う担当さんだったんです。『純愛インキュバス』はボカす事をしてないので、線は『純愛インキュバス』のほうがはっきりと出てますね。

実はドロドロだった!? 『かぜかなた』裏話

高橋: 『かぜかなた』はホームページに掲載されていたものをリメイクした作品ですが、描き直すうえで、気をつけた事や変えた事があったらぜひ教えてください!

りょく: 『かぜかなた』は、元々タイトルも全然違って、結構ドロドロした話だったんですよ。

高橋: そうなんですか!?

りょく: 三角関係も、親友の女の子が絡み始めてドロドロしたり、アーティスト活動でも歌詞の盗作問題があったり……。そういうドロドロした部分があったんですけど、そこを綺麗サッパリなくしました。

高橋: それはどうしてですか?

りょく: ラストまで読んでみて、自分の中でハラハラドキドキは必要なかったんですよ。基本、私自身がそういう展開が苦手なので。

高橋: 安心して読めるお話のほうがしっくりきたという事ですか?

りょく: 「イチャイチャのドキドキはあっても、展開のハラハラはいらない!」って気持ちで描きました。

 

漫画を描いていて楽しい時

高橋: 漫画を描く中で、先生が一番楽しい瞬間ってどんな時なんですか?

りょく: 読んでもらう時ですね。あとは、提出する時です。画面が出来上がる嬉しさというか、それが一番楽しいですね。

高橋: たくさんの読者の方に読んでいただいているじゃないですか。どんなコメントが嬉しいですか?

りょく: いただけるのであれば何でも嬉しいです。叫んでいただいても嬉しい。もう何も気にせず、思った事を呟いていただけるコメントなんかも。「読んだ勢いのまますぐにコメントをくれたのかな?」っていう……。

高橋: 「好きー!カッコいいー!!!」みたいな。

りょく: 「きたー!!」だけでもいいですし。

高橋: それは勢いありますね!(笑)

りょく: そういうコメントも、「あ、待ってもらえていたんだ!」っていう気持ちになるので。でも…ものすごくしっかり読んで書き込んでくれたコメントも嬉しいです。「こんなに読んでくれてるんだ!」って嬉しくなります。

高橋: どんなコメントでも嬉しいけれども、みんなどんどん気軽に書いてほしいと。

りょく: あとは…やっぱり褒められると嬉しいですね(笑)

高橋: なるほど! ではそこを強調して記事にさせていただきます(笑)

恋愛、それとも新ジャンル? 今後の活動は…!?

一途! 変態!? ◯◯カンスト! 先生のプライベート

高橋: 先生は昔どんな作品が好きだったんですか?

りょく: 小学生の頃は『りぼん』を読んでいて、やっぱり王道は『ときめきトゥナイト』ですね。それから『ミントな僕ら』とか……。

高橋: 王道ですね! 今も漫画を読まれたりするんですか?

りょく: 最近は特に色んな漫画を読むようになりました。自分が今までと違うジャンルを描いているので、そのジャンルを読むようにしてます。

高橋: 色んなものから吸収されているんですね。ちなみに最近、影響受けた漫画はありますか?

りょく: 影響を受けたかはわからないですけど、好きなのは、『あせとせっけん』(著:山田金鉄、刊行:講談社、1~2巻発売中)です。

担当: 化粧品会社で石鹸の開発をやっている男性と、汗っかきなのがコンプレックスの女の子のラブストーリーなんですよ。

りょく: 男の子が変態級に匂いフェチなんです。ヒロインの匂いが大好きなので、その変態っぷりが好きです。

担当: 男の子が一途なんですよね!

りょく: あとは、『comico』でも掲載していて、最近担当さんにも熱く語っている作品なんですけど……『この男は人生最大の過ちです』(著:九条しき、刊行:Jパブリッシング、1~2巻発売中)という。社長がドMな漫画で、社長がヒロインにSな事をされて、いつも喜んでいるっていうお話です。

高橋: その作品のヒーローもやっぱり一途なんですか?

りょく: あ、一途です(笑) 社長の変態っぷりと、揺るがないヒロインへの恋心というか……。

高橋: 誠実さと変態っぷりのギャップというか?

りょく: そうですね……私、最近変態が好きなのかもしれない!

高橋: その発言だけ切り取るとかなりヤバイですよ!(笑)

りょく: 『あせとせっけん』のほうは、男の子が石鹸を作るスペシャリストなんですよ。『この男は人生最大の過ちです』は日本を背負うレベルの製薬会社の社長なんですよ。どっちも、何かしら絶対的なものを持ってるんですよね。

高橋: 先生の好きな条件を満たしているんですね!

りょく: 「あっちゃー!!!」と思って(笑) 条件が揃えば変態でも大丈夫ですね!

高橋: あはは(笑) 漫画をたくさん読まれてるとの事ですが、お忙しいんじゃないですか? お休みはとれてるんですか?

りょく: ……結構サボってますね……。

高橋: いやいやいや! カラー原稿でこのペースの連載ってかなり大変なんじゃないですか?

りょく: 集中力があまりないので、遊びすぎて、先日『ツムツム』もカンストしました。
(※編集部注: 3月14日以降、『ツムツム』のプレイヤーレベルの上限が解放されました)

高橋: ……え? カンストってどういう事ですか!?

りょく: やればやるほどレベルが上がっていくんですけど、その上限が来てしまったという事です。

高橋: いやそういう事ではなく!(笑) 『ツムツム』にカンストがある事を初めて知りました! 作画の合間にやっているんですか?

りょく: 自分的には、『ツムツム』の合間に原稿してるって感じですね(笑)

高橋: 『ツムツム』がメインになっちゃってるじゃないですか!

担当: そうおっしゃってますが、ネームも原稿も速いんですよ!

高橋: そうなんですね!ちなみにそれぞれの作業はどれくらいかかるんですか?

りょく: 集中できれば、1話に3~4日ですね。ちゃんと仕事の時間を決めて、「その時間は描く!」みたいな感じにすれば。『かぜかなた』はそのペースで描いてました。

高橋: それはかなり速いですね……!

意外!恋愛以外で描いてみたい漫画

高橋: これまでにたくさんの作品を描かれてきたりょく先生ですが、恋愛漫画以外に挑戦したりはしないんですか?

りょく: サスペンスが好きなので頭脳と画力があればサスペンスが描きたいです!

高橋: 謎解きモノですか!

りょく: 『科捜研の女』みたいなああいうのを描きたいんです。

高橋: それは予想外ですね!

りょく: ああいうのって、何気ないカットの中にヒントがあったりするじゃないですか。

高橋: 伏線というか。

りょく: 才能がある方って、全体的に違和感なく背景を描いているので、ヒントを描いても気づかれないんですよね。でも私みたいに普段真っ白な背景だったりする人が突然描き込むと「ここにヒントあるよ」ってバレバレじゃないですか。

高橋: 突然背景描いてそこにロープとか置いてあったら「それじゃん!」ってなりますもんね……(笑) 縦読みだとあまり背景描きこまないから、推理モノって難しいんですかね?

担当: そうですね。サスペンスは結構あるんですけど、推理モノはあまりないですね。

りょく: だから、当分は描かないとは思ってるんですけど。背景が苦手なので……。

高橋: またご謙遜を(笑) アシスタントさんはいらっしゃらないんですか?

りょく: 一人でやっていますね。アシスタントさんに依頼するのもコツがいるというか……。一度家族にアシスタントをしてもらった事があるんですけど、「もう二度としない!」って言われちゃって。

高橋: 読者としては、サスペンスもかなり気になるので、ぜひ描いていただきたいです!

恋の結末は!?『純愛インキュバス』の今後

高橋: 『純愛インキュバス』なんですけど、これからどんな展開になっていくんでしょうか? 答えられる範囲で教えてください!

りょく: そこがなかなか難しいところで……。私自身の漫画の描き方が、描きながら進めていくタイプなので「今後どうなるの?」って聞かれても「さあ? ……一緒に読んでいこうぜ!」みたいな(笑) 一番は、恋愛に関して何も経験がない小梅ちゃんがどう変化していくのかですね。

高橋: 先生自身も、物語がどう転ぶのかわからないところがあるんですね。

りょく: 自分が1話1話の読者みたいなものなので。

高橋: じゃあ、最終回をどう纏めるかもまだ決められていないんですか?

りょく: 「どうなる」っていうのは決まっているんですよ。『かぜかなた』でいったら「主人公達がくっつく」。それだけは譲らない!(笑)

高橋: くっつくのだけは譲らないぞと(笑)

りょく: ただ、『純愛インキュバス』はそうなるかはちょっと……。

高橋: 確かに、インキュバスと人間がくっつくって……なかなか難しいですよね!?

りょく: 今までと違う作品なので。相手が人外なだけに、「どうなるのかな?」っていう……。

高橋: それは気になりますね……。だいたい何話分で終わるとかも決まっていないんですか?

りょく: 私は先の展開をほぼ考えないので。ただハッピーエンドだけが決まってるっていうだけですね

高橋: ハッピーエンドが決まってるのにくっつかないかもしれないっていう……どういう事なんですか!?

りょく: 『純愛インキュバス』に限っては、今までと作り方が違うんですよ。今回は、「このキャラはこういう設定」って決めて、『comico』に提出して、それが通って……みたいな。自分の中ではかなり変わった作り方をしてるので……なのでラストも……。

高橋: (ゴクリ……)

りょく: ……いやでもハッピーエンドにしたいです(笑)

担当: それはハッピーエンドにしましょう!

高橋: 良かったー! 二人のハッピーエンド、見守ります! では最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします!

りょく: 自分のペースで、自分らしく描いていくので、ぜひ読んでください!

高橋: ありがとうございました!

まとめ

いかがだったでしょうか?
先生の飾らないお人柄や、作品へのこだわりが伝わったのではないかと思います!

インタビュー中には担当さんとの仲もすごく良いのが伝わってきて、つい担当さんにも色々とお話をお聞きしてしまう場面も……!

りょく先生、お忙しい中ありがとうございました!

これからがますます楽しみな『純愛インキュバス』の今後に期待しつつ、先生のこれからの活躍を応援しましょう!

 

りょくさん情報

『純愛インキュバス』

http://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=28072
『comico』にて毎週火曜日に連載中

 

『かぜかなた』

http://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=11587
完結作品:全162話

 

『和おん!』

http://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=11
完結作品:全102話

 

『comico』連載作品一覧

Twitter(@rtxtime

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