主人公の柊ナナ (ひいらぎなな)はピンクの髪をツインテールにしている、可愛らしい見た目をしている少女です。
そんな彼女ですが、実は“人類の敵”を抹殺するために派遣された、暗殺者だったのでした。
本作は暗殺者の主人公が、頭脳を生かして強力な敵を殺していくサスペンス漫画となっております。
天才同士の頭脳戦を見るのが好きな方や、サスペンス特有のハラハラした展開が好きな人に特にオススメできる作品です。
この記事では本作『無能なナナ』の見どころポイントをお伝えしていきます。
『無能なナナ』のあらすじ
物語の舞台になるのは、様々な能力者たちが集められた絶海の孤島にある学園。
学園に集められた生徒たちは“人類の敵”と戦う使命を与えられ、日々特別な訓練を受けています。
生徒の一人・中島ナナオは周囲の人から“無能”と呼ばれ、クラス内でもいじめられる存在でした。
ある日、学園に2人の生徒が転校してきます。
転入生の1人・柊ナナは転校初日に「読心術」の能力をもつと打ち明け、隣の席になったナナオに何かと関わろうとしてきます。
ナナオとナナの距離が徐々に深まる中、ある事件が起き”人類の敵”との戦いが始まりました。
本作は国の平和を脅かす人類の敵たちとの戦いを描いた、サスペンス漫画となっております。
『無能なナナ』のオススメポイント
作中の巧みなミスリード
本作の魅力は作品を読む中で起こる想像の裏切りです。
作者はミスリードを巧みに使用し、読者の想像を裏切ってきます。
※以下ネタバレを少し含みます。
ここからはネタバレになってしまうのですが、実は“人類の敵”とは孤島に隔離されている能力者のことを意味しています。
特殊な能力を持つ人間は、都市を破壊して殺戮の限りを尽くす「人類の敵」と呼ばれる存在になる可能性が考えられております。
能力者たちが結託して無能力者を滅ぼそうと思った場合、無能力者側は当然不利になります。
ですので無能力者たちは能力者たちを危険視しており、孤島に隔離するようになりました。
そして無能力者の国家の組織「委員会」は国の平和を守るために、主人公の柊ナナに能力者を秘密裏に抹殺する任務を与えました。
そう、実はナナは能力を持っていない「無能力者」だったのです。
人類を守るために能力者たちの抹殺を進めて行くのです。
無能力者の主人公が頭脳と観察眼を活かし能力者を抹殺する過程
能力を持たないナナは、能力者たちとどのように戦っていくのでしょうか。
彼女は持ち前の頭脳と観察眼を活かし、相手のちょっとした仕草などから次の行動を予想して、能力者を次々と暗殺していくのです。
例えば普段から明るい性格を演じることで、能力者たちに能力を話してもらえるような雰囲気を作ることに成功しております。
ナナはそのようにして得た情報をもとに、絶対にバレないような暗殺プランを立てていき、暗殺を成功させていくのです。
彼女の卓越した頭脳と観察眼は、能力者たちの持つ能力と同等以上の力を持っているのです。
自分以外全員が敵というあり得ない状況
本作の主人公のナナは能力者を嫌悪する組織である「委員会」から、能力者のいる学校に単身で派遣されました。
ですので周りにいる人間が全員敵だという、絶望的な状況になっております。
信頼できる仲間もいない状況なので、能力者を殺す時は細心の注意を払わなければいけません。
もし能力者を殺すタイミングを誤ってしまったのであれば、自分が暗殺者であることが一瞬でバレてしまいます。
またナナの暗殺ターゲットは全員能力者。
全員の能力を把握できるわけがなく、予想外の能力を持つ人間にも対処しなければいけません。
例えば学園に時間遡行の能力を持った能力者がいることが分かります。
彼が能力を使用したのであれば、ナナが殺人をした場面を目撃してしまい、彼女が暗殺者であることを知ってしまうかもしれません。
このように強力な能力者を殺したとしても、別の能力者が現れて能力を使うことで、彼女が暗殺者であることを知ってしまう恐れがあります。
本作は学園の生徒が全員敵の能力者であるために、いきなり新しい能力者が現れるような予想外の急展開が何度もありました。
能力者を一人殺したぐらいでは安心できないので、読んでいると常に緊張感を感じることができます。
本作を読んでいると王道のサスペンス特有の、心地よい恐怖心を常に感じることが出来るのです。
主人公と同等の頭脳を持ったライバル・小野寺キョウヤの存在
本作に登場する多くの能力者の中で、最も厄介なのはもう一人の転校生・小野寺キョウヤという男。
彼にはコミュニケーション能力があまりなく、信頼できる仲間が少ないという欠点を抱えています。
しかしその欠点を帳消しするほどの優れた頭脳と観察眼、そしてチート級の能力を兼ね備えているのです。
彼は物語序盤からナナが能力者を殺している犯人であると疑っており、彼女に罠を仕掛けたりハッタリをかけたりする中で、ナナが殺人犯である決定的な証拠をつかもうと試みます。
またキョウヤはナナと同様に観察能力にも秀でております。
ナナはキョウヤの能力を暴く為に、彼の家にガスを充満させて爆発を起こしました。
その時にキョウヤは、ナナが、家が爆発した直後に救助にやって来たことに疑問を持ち、ナナが暗殺者であるのではないかと、疑問を持つようになるのです。
爆発事件を起こす事でキョウヤの能力を暴こうとしたナナですが、そのことがきっかけで、自分が暗殺者であることを疑われるようになるのです。
ナナは殺人の手順を誤るなど少しでも隙を見せるようなことがあれば、キョウヤに暗殺者であることがバレてしまいます。
ですので迂闊な行動をすることが許されません。
ナナと同等の頭脳と観察眼を持つ男・キョウヤの存在により、本作のストーリーの緊張感も増していくのです。
またキョウヤは倒すのが不可能だと思ってしまうほど非常に強力な能力を持っています。
その能力が明かされた瞬間は衝撃的でした。
みなさまにも実際に本作を読んで、そのキョウヤの能力が明かされた時の衝撃を味わってほしいと思ったので、あえてこの記事では書かないでおきます。
まとめ
今回は『無能なナナ』を紹介しました。
能力を持たない主人公が、自分よりも強力な力を持つ能力者たちを殺していく姿は痛快であり、読んでいると気持ち良くなってきます。
またナナと同等の頭脳と観察眼を持つライバル・キョウヤとの緊迫した心理戦はハラハラする展開の連続であり、ページをめくる手が止まらなくなってしまいました。
この記事にて本作に興味を持ってもらえたのなら、嬉しく思います。
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絶海の孤島にある学園。そこでは人類の敵に対抗すべく、若き能力者達が訓練に明け暮れていた。そして転校生の主人公も同様に「人類の敵抹殺」を胸に、行動を開始する…。想像をことごとく裏切る、正義と悪の知略サスペンス開幕!!
引用元:Comee.net