皆さんは日本の歴史を扱った作品はお好きですか?
歴史を扱った作品はいつの時代も人気があり、大河ドラマなどは毎年高視聴率を記録しています。
また、近年では『刀剣乱舞』シリーズなどの影響もあり、歴史が好きな女性、通称“歴女”たちも増えています。
しかし、どうしても歴史を扱った作品は戦国時代や幕末などの時代設定のものも多いため、平和な江戸時代にどのような出来事があったのか知らない、という方もいるのではないでしょうか?
今回は江戸時代を扱った歴史漫画『風雲児たち』の紹介です!
『風雲児たち』の作品紹介
本作は作者のみなもと太郎さんが手がける、歴史漫画です。
第1部は1979年の7月から『月刊少年ワールド』にて連載を開始しました。
翌年の1980年には『コミックトム』に誌面を移し、1997年の完結までに全212話の長期連載を果たしています。
完結後も外伝などが書かれた後に『コミック乱』にて2001年から『風雲児たち 幕末編』が連載を開始、現在まで続く長期連載となっています。
2018年には人気脚本家の三谷幸喜さんが脚本を務めたテレビドラマがNHKにて放送されています。
幕末を描くのに戦国時代末期から描く!?
本作は元々、幕末の群雄割拠の様子を描いて欲しいという編集部の依頼からスタートしました。
本来は単行本10巻程度を想定していたようですが、みなもと太郎さんは幕末を描くためには江戸幕府の成立から描かなくてはいけない、という思いのもと、戦国時代末期の関ヶ原の戦いから執筆を開始します。
江戸時代は265年間続きますので、幕末までの長い歴史を描こうとしたため、当然のごとく連載は長期化します。
その結果、連載期間は18年、全30巻(後に発売されるワイド版では全20巻)という類を見ない歴史大作漫画シリーズとなりました。
それだけ長い期間を描くのですから、本作には明確な主人公はいません。
当初は徳川家康(とくがわいえやす)を中心に描かれていましたが、江戸幕府を興したのち1616年に亡くなってしまいます。
その後は徳川家康の孫にあたり、江戸幕府の歴代将軍を補佐した保科正之(ほしなまさゆき)を中心に物語を描くなど、その時代ごとに注目する人物を変えていきます。
ギャグ描写と人情話と
本作には1つの目標に向かう明確な主人公が存在しない作品です。
それだと登場人物が多くて読みづらいかな? と思われるかもしれません。
しかし、決して堅苦しい真面目一辺倒な歴史漫画ではなく、基本はギャグベースの作品です。
各キャラクターも頭身を低くされており、デフォルメされたデザインとなっています。
また、長期連載の歴史作品ではかつての定説だったものが、新たなる資料の発見により覆ることや、単純な歴史認識のミスなどがあります。
そのため、修正をしなければいけませんが、その際にもギャグを交えることで決して作品の雰囲気を壊すことなく訂正しています。
また、本作は歴史上の偉人たちの覚悟や思いも描いています。
シーボルトが日本に残した妻や子供達を思う姿などは、読んでいるだけで涙が出てきそうなほどです。
歴史の教科書ではたった一文で紹介されるようなことでも、その裏には多くの苦難や思いがあったことを教えてくれる作品です。
まとめ
いかがでしたか?
歴史の勉強はどうしても暗記が中心になってしまいがちです。
しかし、歴史は1つの流れであり、起こった出来事は必ず過去に何らかの理由があります。
その流れをじっくりと教えてくれる作品に仕上がっています。
歴史を勉強し直したいという方にもオススメですので、ぜひ手にとってください!
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